レディ・バードのレビュー・感想・評価
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これから新しい生活が始まる時に元気がもらえる
サンフランシスコのサクラメントに住む我らがレディ・バードと彼女の周辺の物語。
個人的には同年代の話ともあって、ものすごく共感できました。
親や友人とも関係がこじれたり、思うように行かなかったり、将来のことも考えなくてはいけなくて、何かと生きづらい17歳。
そんな難しい年頃をレディ・バードが体現してくれていました。
先生や友人、恋人などレディ・バードを軸に色々な関わりの人たちが出てきますが、なんと言っても親子同士のやりとりが特に良かったです。
厳しい訳ではないけど、レディ・バードにガミガミ言ってしまうお母さん。
自分も大変だけど、常に子供のことを考える優しいお父さん。
ラストの空港のシーンはしっかり感動させてくれます。
特に悪役はおらず、彼氏達や友人達もなかなか良いキャラクターでした。
レディ・バードだけでなく、彼ら彼女らもまた問題を抱えている。
個人的には親友のジュリーが大柄だけど可愛らしく、レディ・バードとの絡みも最高でお気に入りです。
今作の監督グレタ・ガーウィグさんと主演のシアーシャ・ローナンさんは公開中のストーリー・オブ・マイライフで再タッグを組んでいるようです。
今作はとても良かったので、近いうちに観に行ってみます。
思春期の子供の葛藤を描いた作品。
ピンクのギプスはファッションかと思った・・・
やっぱり高校生のときまでは、何かに憧れ、何かを求め、何を信じればよいのか悩む時期。息苦しい田舎から脱出して初めてわかることもある。ぽっちゃりタイプのジュリーなんて子は田舎の必需品のような存在だし、これから羽ばたこうとする子も必要なのだと思う。ニューヨークでは9・11以降で人の心もがらりと変わった頃、だけど、カリフォルニアからニューヨークに行けば自分も変われるはず!
田舎の良さなんて都会に住んでみなきゃわからない。自分的には田舎から飛び出そうとしたものの、さらなる田舎に行ったもんだから人とは違うけど、「ふるさとは遠きにありて思ふもの」by室生犀星。その気持ちは同じ。その言葉が金沢出身の文豪だと知ったのも、外に出てからだった(恥)。
「レディバードと呼んで」というクリスティンの気持ちもよくわかるけど、自分が未熟だったと気づくのは後々のこと。それでも片意地を張ること、富裕層住宅街に住みたいと憧れること、つい嘘をついてしまうこと、誰もが経験することなのでしょう。ただ、男目線で見ると思いっきり感情移入もしづらいし、兄貴のミゲルのライフスタイルの方がすんなり受け入れられました。
なんだかアメリカも田舎の方だと、日本と同じ感覚だなぁ~とも思った(プロム以外)。これも9・11以降だからだろうか、アメリカ国民が皆平和を求めて模索中であるかのような雰囲気。そして、ミゲルが失業中の父親と同じ会社へ面接に行くところが印象に残った・・・
一言では表せない感じ。
すごくすごくよかった。青春って言葉だけで表現するにはもったいないくらい、レディーバードと同世代の人も、母親世代の人も、必ず何かを感じる作品だと思う。
私は、高校を卒業して、地元を離れる時のこと、そして、田舎へ帰った時のことを思い出した。
飛行機から、自分の生まれ育った地を見下ろして、徐々に遠くなっていく時のこととか。
若さ特有の、未知の世界に飛び込む時のワクワク感と、家族を残して離れる時のちょっとした後ろ髪引かれる感じ、そして、自分はやっていけるのかという不安、これからどうなっていくんだろう、という自分の将来への責任感。そういう感情を思い出させてくれた。
シアーシャやルカースヘッジズ、ティモシーシャロメなど、実力派の若手俳優たちをキャスティングし、脚本も若々しく、観ていて飽きない演出が素晴らしかった。(みんなすごいですね。)
主人公もだけど、やっぱり注目したいのはレディーバードのお母さんかな。
二人とも性格がそっくりだから衝突するんだけど、やっぱりお母さんがいい、娘がいいって、結局返ってくる。 二人のシーンが一番好き。 空港に娘を送っていくシーンなんかは号泣でした。
あとは、カイルとレディーのベッドシーンは面白すぎた笑。「初めてなのに私が上に乗るとかありえない!」っていうシーンでなぜか爆笑してしまいました。笑 確かに珍しいパターンやなとw
ちょっとこじらせ系で奔放な主人公を演じたシアーシャちゃんが本当に良い!
18歳にしてはちょっと子供っぽいところも、素敵だった。
劇中に何度もlove という単語が出てて、愛の伝え方というところに関しても、この作品の重要な要素だったのかなと思う。
もう一度観たいと思ったから、あえて3.5にしました⭐️
こじらせハイティーン
一言。「こじらせハイティーンじゃのお」。
◎よかった点◎
・とにかく「この街から出たい」。田舎の地方に住んでいた私と、どこか重なるような。
「何かがしたい」わけじゃないけど、この現状は何処かへ出れば解決する。
まだ小さな世界でしか生きたことのない、ティーンエイジャー。
でも頭でっかちで、なんとかできるはずって思い込んじゃうんだよなあ。
・「ママは怒る理由を探している」。
ぶつかり合う母娘。ママもかつては娘だったけど、愛情表現が下手。
私は親になったことがないから、その立場・思いはちょっとわからないけど。
「州内の大学なら安い」「うちには他所へ出すお金がない」。
きっと同じことを言ったかも。
・ボーイフレンド・友人、クラスメイト。
その辺のモヤモヤっとした感情、ちょっとヒリヒリ思い出したり。
そしてつくづく「日本にプロムがなくて、よかったわー」。
△いまいちな点△
・淡々と話が進むので、100分くらいの話がやけに長かった。
つまり、盛り上がりがないのが残念。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「お金は人生の成績表ではない」by母。
タイトルなし
閉塞感漂う片田舎の町
17才"レディ・バード"クリスティン
高校生活最後の年
家族・進学・友人・ボーイフレンド
揺れ動く心
反発しながら一歩大人に近づく
リアリティ溢れる青春映画
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母娘の諍いは
愛情があるがゆえ
親離れは成長の証し
母も子離れしなければならない時
大人になってからが長い人生
大切な…貴重な10代
育った土地・環境
受けた愛情
全てが心に刻みこまれ
自分の一部になる
.
監督自身の出身地
カリフォルニア州サクラメントが舞台
自伝的要素が盛り込まれている作品
多感な青春時代を思い出し
母の気持ちもよくわかる映画😌
.
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シアーシャローナンとティモシーシャラメ
今夏に公開が延期された
📽️「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」 で共演しています
主演、Saoirse Ronan が可愛すぎる。
母と娘
コンプレックスがある人向け?
母娘の愛
レディバードに重なる
自分の18、19歳の何も分かってないのに、
若さと勢いで周りを巻き込んで自分勝手に、時に傷ついた
あの頃を思い出した。
田舎で育ち、こんな所には何もないし用もないと
思って上京したら、田舎に全てがあったんだなと気付いた
あの感覚も重なった。
レディバードを見てると
別に誰も巻き込みたくないんだけど、
自分らしく生きようとしたら母親や親友を傷つけてしまう
感覚凄く分かる。
パーティに向かうクルマの中の自分だけ蚊帳の外な感じ
もよく分かる。
自分の物語か?と錯覚するほどの物語は、
あの時代の切り取り方が上手いんだと思う。
アメリカの田舎のどこにでもいそうな誰でもない
主人公なのに、自分の事のように見れるのは
監督の手腕に他ならない。
女の子だけど、10代の性の悩みって男の子と変わらないのも
面白かった。
この監督はティモシーシャラメのカッコ良い撮り方を
知ってるなと思いました。
【レディ・バードがグレタ・ガーヴィグ監督の若き頃に見えてしまったほろ苦くも爽やかな青春映画】
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