劇場公開日 2018年6月1日

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「レディバードに重なる」レディ・バード 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.5レディバードに重なる

2020年2月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

自分の18、19歳の何も分かってないのに、
若さと勢いで周りを巻き込んで自分勝手に、時に傷ついた
あの頃を思い出した。

田舎で育ち、こんな所には何もないし用もないと
思って上京したら、田舎に全てがあったんだなと気付いた
あの感覚も重なった。

レディバードを見てると
別に誰も巻き込みたくないんだけど、
自分らしく生きようとしたら母親や親友を傷つけてしまう
感覚凄く分かる。

パーティに向かうクルマの中の自分だけ蚊帳の外な感じ
もよく分かる。
自分の物語か?と錯覚するほどの物語は、
あの時代の切り取り方が上手いんだと思う。

アメリカの田舎のどこにでもいそうな誰でもない
主人公なのに、自分の事のように見れるのは
監督の手腕に他ならない。

女の子だけど、10代の性の悩みって男の子と変わらないのも
面白かった。

この監督はティモシーシャラメのカッコ良い撮り方を
知ってるなと思いました。

奥嶋ひろまさ