レディ・バードのレビュー・感想・評価
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羽ばたく君へ、送る映画。
シアーシャ・ローナン演じる17歳の女子高生の進学、家庭環境、学生生活、憧れ、恋愛について揺れ動く心情を描いた物語。
こうやって大人になって行くんだよ的映画です。
嘘を描かず、背伸びもせず、ありのままの近代の女子高生と周りの人々の共感出来る部分を描いた事にアメリカでヒットしたのでは?
観易く分かりやすい。
世代的にひと昔は大袈裟でも夢や希望が溢れる内容、今は現実的で共感出来る内容が好まれる。
アメリカではこの様な青春グラフィティーがいくつか製作されているが、時代に合わせた正当な進化の映画だと私には思えた。
目新しさは無い。淡々としてるのでつまらなく感じる人もいるだろう。
でも奥にはやさしさがある。
大学に進み、素直に自分の名前と出身地を言える様になった主人公に「頑張ってね」と心から後押ししたいと思った映画。
涙腺仕込み映画よりかは断然こちらの方が私的には好きです。
失敗しながら自分を構築してく
グレタガーウィグが好きなので迷いなく観ました。フランシス・ハと通ずるものをかんじた。
色々と経験して失敗しながらいろんなことを感じアイデンティティを構築してく時期のあれこれがおもしろくて、ラストはどうでもよかった。泣きはしなかった。
クラクションの音だけででいいっちゃダメっていうお父さんのアドバイスになるほどと頷きながらもそこは妥協しててでていくが、結局ロクなもんじゃなくて、でも無理やり合わせるんじゃなくて、その場から離れるとか、レイディバードちゃんの価値観を妥協しない行動にとても好感もった。それが大人になるとフランシス・ハになるとおもった。
美人でイケてると思ってた女子が、話して見たらとんでもなく失礼で、中身はびっくりするほど平凡でつまらない奴だったり、初体験もショボいだけでなく相手に嘘つかれてたりとか、やってみないとわからない、でもやってみたら、残念な結果だったってこと人生にはいっぱいある、その中で自分が何を選択するか。その時にどれだけ自分に忠実でいられるか。レイディバードはとても自分に忠実。
母親は娘にはあんなにうるさいのに、息子(養子だから?)とそのガールフレンドには寛大。その二人について夫婦で話す時に爆笑するシーンやガールフレンドの子が居候しててしれっと溶け込んでて、レイディバードとタバコ吸いながらお母さんを褒めているシーンなどがそれを象徴してる。そういうことも受け入れてかなきゃいけないのが人生。ちなみにお兄ちゃんすごーいイケメンですよね。アジア系?かとおもったけど、ミゲルだからヒスパニック系なのかな。
などなどどうでもいいことも含めて、ひとつひとつのシーンを楽しみました。
思春期の反抗だけなのだろうか?
親からもらったクリスティンではなく、レディバードを名乗る女子高校生の成長物語。
母親から愛されてないと悩み、サクラメントから出ていきたいと渇望する。周りの友人や彼氏との関係もアメリカの田舎町を舞台にした青春映画でよく観た気もするのに親近感は持てる。
最後はレディバードではなく、クリスティンを名乗り大人になっていくという感動のラストということなのだが、今一つ乗りきれなかった。いや、いい話なんだけど。
カトリック、中絶反対の講演、ミゲルという兄…、その流れはクリスティンが養子だったってことなのかと思ってた。個人的にそう思い込んでしまったが、これというシーンがなかった気がする。見逃したのか、それともただの思い込みなのか。なんかモヤモヤする。
それなりには楽しめたけど、宗教をベースにした文化の違いで、この映画を正しく理解・把握できたのか不安になる。こんなに不安に思う映画も久々だ。
タイトルなし
🎥高校生くらいだと自意識と性欲だけしかないようなものです。だからLady Birdなんて恥ずかしすぎる名前で主張したりします。
誰も知り合いがいない知らない都会で、せいぜい恥をかいて少しはマシな大人になりましょうと言うしかありません。
あとUCデービスをバカにし過ぎです。
思春期の日常をうまく描いていたけど、何か強さを感じない。ヒロインが...
思春期の日常をうまく描いていたけど、何か強さを感じない。ヒロインが突飛なキャラクターな作品かと思っていたけど平凡であることを描いてた。
準備期間
思春期とは、周りの全てが気にくわなくて、周りの全てが気になってしょうがないお年頃。自分が一番凄い奴だと思っていたのに、すぐに一番ダメな奴だと落ち込んでしまう。だけどそれも一匹の「猿もどき」からひとりの「人間」へ変化する為の準備期間だと思うと納得。いろいろなものが過剰分泌して、わけがわからなくなる感じが上手かったです。
ティモシー・シャラメ君は、「君の名前で僕を呼んで」とは違った魅力で、登場するだけで場が華やかになります。釘付けになってしまいました。
シアーシャちゃん可愛い
2002年、進学を控えた高校3年生の自称レディバードという女の子の学校生活と、母親や他の家族を描く。
明け透けな負け組女子を描いた映画なら「スィート17モンスター」、子供に巣立たれる母親なら「6歳のボクが大人になるまで」の方が上だと思うが、この映画は全体的におしゃれ。主演女優の魅力によると思う。若手俳優が豪華!また「なぜこの両親にこの息子?」といった家族構成の裏側も、描き方がなかなか面白い。
主人公たちは「うちはお金がない」と繰り返しているが、日本人から見てそれほど貧しそうに見えないが…。
後悔と失敗だらけの青春だから
グレタ・ガーウィグと言えば、「マギーズ・プラン」「トッド・ソロンズの子犬物語」「ジャッキー」「20センチュリー・ウーマン」などなどなど、目下売れっ子真っ最中な女優さん...ではあるけれど、「フランシス・ハ」で、イタくて失敗の連続を繰り返しながらも真っ直ぐ(かなりズレてはいるけど...)に生きる女性を演じて共同で脚本も書いていた頃が良かったなあ...と本人も思っていたのかは知らないが、自身が裏方に徹した初監督作品である今作は、「フランシス・ハ」に匹敵する魅力に満ちていた!高校最後の日々を描いた青春映画ではあるが、ロマンチックばかりでも、トンチキ騒ぎばかりでも、増してや友情と涙ばかりでもないが、そのすべてを等身大に、受け止める”ダメなアタシ”に好感が持てる。背伸びして失敗、恋がしたい!で失敗、親に逆らって...失敗。そんな、青春なんて良い事とか悪い事ばっかじゃない、しかもはっきり言ってパッとしない。そんなフツーの高校生の日々が何とも愛おしく思えてしまう。「ラブリーボーン」のスージーと言えば分かりやすいシアーシャ・ローナンが演じる主人公”レディバード”に、男女関係なく共感を覚えてしまうから不思議。シアーシャはもちろん、ルーカス・ヘッジズ、ティモシー・シャラメという目下売出し中の男の子を、しれっとさらっと自然体に使ってしまうのも良いなあ。ガーウィグ監督がマンブルコア出身だって事をネガティヴに捉える向きもあったようだが、この自然体で等身大の青春の日常は、マンブルコアの精神そのもの。ガーウィグの出身地のシンシナティを舞台に選んでいるのも、何かイイなあ。大傑作!
涙腺が、、
とにかく自分がこの手の話に弱いことはよくわかった。「嫌い」を公言してはばからない娘がニューヨークにでていく描写で崩壊。
そしてラストシーン。いろんなあるあるのうち、これはなかったな、という締めくくりが素晴らしい。
街並みが美しい
面白い!美しい街並み、魅力に溢れた登場人物、洗練された、共感できるストーリー。とにかく面白い!
主人公を演じたシアーシャローナン、よかった!『グランドブダペストホテル』でしか見たことなかったが、この役がとてもハマってる。あぁ…イタいな…感が滲み出ててよかった。
個人的にはあと、男性陣2人(ティモシーシャラメとルーカスヘッジズ)がかなり良かった。ティモシーシャラメはあの顔でこの役だから最高でしょ!どんどんこういう役をやってほしい。ルーカスヘッジズは青春映画にLGBT問題を導入してくれる役割を果たしていたのでとてもいい。かっこいいし。
一番気に入ったのは街並み。夜の雰囲気も昼の雰囲気もアメリカって感じで好きすぎる。時間も短いしDVDを買ってまた見たい…。
郷愁
地方から都会へ出た事がある人なら、
誰でも思い当たるのでは。
郷愁の感って、
この位の時期に実感します。
ラスト10分のために、
じっくりと、
“レディ・バード”に時間を使う。
そのおかげで、なんの変哲もない、
ありふれた郷愁の感情に、
大きなカタルシスを与える。
あらためて、
こういう丁寧な映画は、
好感が持てると思いました。
母娘の関係と高3JK
シアーシャローナンも23歳か。ブラこそしているが上に乗って腰をふるベッドシーンをやるようになるとは。でも高3にみえる。
息を吸ったところでブチッと切るラストシーンは斬新。
西海岸郊外のサクラメントのカソリック高校
ニューヨークで大学生生活
家族、友人、恋人、身の回りにいる大切な人たち
どんな人もいつかは慣れて、平凡な日々を望んでしまう。
刺激を求めることで自分を変えられることもあれば、地元や家族、慣れ親しんだ友人たちの信頼を失ってしまうこともある。
親は子供を愛している
そんなことを学ばせてくれる作品だった。
大学進学前の、漠然とした未来や都会への期待と、現実との間でふわふわと揺れ動く10代の女の子の心が、とても細かく表されていた。なんとなくで決めた大学に通っている私にとって、都会の大学へ強い憧れを抱いている主人公はとても眩しく見えた。
そしてティモシーシャラメが美しい。ひたすらに美しい。CMBYNの時とは違うシャラメを見れる〜!
娘とうまくいっていないお母さん方にお勧め。
楽しかったし、ちゃんと面白かった。
もう自分の歳になったら、お母さんの方の立場でこの映画を見てしまっていた。
娘と最近うまくいっていないお母さん世代の人たちにも、ぜひ見て欲しい。
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