レディ・バードのレビュー・感想・評価
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超等身大な女子高生の生々しい青春映画
2022.87本目
まず、主人公のリアルさ、等身大の女子高生さがいい!
変に美化されていなくてありのままで、「かっこいいミステリアスな先輩に憧れて、無理してちょっと合わない友達グループの子と仲良くしてみる」とか、なんかうわぁーーーありそう!!って思った。笑
何者かになりたくて、もがいていた少女が最後、自分の名前や自分の出身地を素直に言えるようになった。前向きなメッセージをうけとったし、主人公を応援したくなった。
そして、親友の女の子とのやりとりがめちゃくちゃ好き!ど下ネタを言いながらギャハギャハはしゃいで笑ってる感じ、私の高校生の時の親友とのやり取りと重なった!笑
展開が恐ろしく早くて、でかい事件(主に恋愛で)がおきても、「こんなこともあったね」てなテンションで流れていくのも面白かった。でも確かに、高校生のときの大事件って、今思うと「こんなこともあったね」って笑って流せるくらいのことになってるよね〜
青春を飾らず描いた作品
全体を通して、青春にありがちな苦悩をテンポ良くコミカルに描いていているので、まあまあ楽しめたが、どちらかと言うと主人公と母親のぶつかり合いがメインのため、男性には少し共感できるところが少ないかも。
本作で主演のシアーシャ・ローナンを初めて知ったが、なかなかの演技派で、その点では収穫だった。
注意深く見ると、愛情は同じでは?
高校最後の年の1年間の物語
誰か(母)に愛されたい、誰かを愛したい
それを求めて、ここではないどこかに行きたい
自分の名前も好きじゃない
だから、クリスティンという名前ではなく、レディバードと自分を呼ぶ
そんな気持ちをいだきながら、
実はこの街が好きで、母も父も愛している自分に気づく
そんな物語でした。
コミカルなタッチもありつつ、非常に生々しい青春期を描いた作品。すごい映画でした。
特別ではないが、二度と戻らない青春
少し背伸びして大人ぶってみても、すぐに子供に引き戻される、ということを繰り返しながら徐々に成長していくという、誰にでもある青春時代。
大人になってからは全く感じなくなってしまう独特の感性を、主人公の女子高生と母親や友人たちとの微妙な人間関係を通して紡がれていく。
遠い記憶の底に眠っていた自らの青春の記憶と重ね合わせ、思わず感情がこみ上げそうになった。。。★
別に普通ですけど
評価がものすごく高いらしいですが、アメリカの地方都市の普通の女子高生がちょっと悩みながら大学に進学するまでのお話で、こういうのが好きな人もいるだろうことは理解するものの、それほど取り立てて言うほどの作品ではないです。まあ90分にまとめたところは評価しますが、全く退屈な映画です。
お話だけなら一点ですが、アメリカの何の偏屈もない地方都市の風情がよく伝わってきたところはVery Americanなので二点にしときました。
レッド色に染めた髪が似合ってる
シアーシャ.ローナンが等身大で
個性豊かに演じています
ハツラツとして弾けていて
ファンとしてはよかった
多感な高校生レディバード
大人に近づいていく心の葛藤
心模様を描いている
誰もが経験する寂しさ不安な気持ち
…旅立ち 生まれ育った地から離れて
新たな世界が待っている
…カッコいい
ティモシー.シャラメも出てます
好みは別れそう。
刺さらない人にはゆーったりとした94分。
共感できる人にはあっという間の94分。
内容は青二才の若者が自分を認めるまでの物語。
さすがにここまでの環境はなかなかないが、
アメリカでも片田舎ではこのような感性が存在するのかと。
日本に似ている感覚を覚えた。
生まれてから都会でしか生活したことない人には、
この田舎らしい閉鎖的な感覚と、固定メンバーにしか
会わないことは理解できないでしょう。
1度でも仲違いしたら田舎では辛い人生の幕開け。
ジェナに豪邸という嘘がバレた時に「友達を切る?」と
質問した時のレディバードの気持ちは分かるなあと。
あ、やらかした。次々とはいかず、その閉鎖感から
鎖のように噂が伝わるので次にも進めないんだよね。
相手も交友関係狭いから告げ口多いしね。
でもレディバードには帰る場所があって良かったね。
結局はニューヨークの大学に受かり、その環境からはさらば。
新しい生活の始まりには自分自身を受け入れ、
それまでは本名が嫌いで、自分で名付けた"レディバード"を
名乗っていたが、その名を捨て、クリスティンという名前を
受け入れる。そこからは自分を認めることができ、
大人へと第一歩を進めることとなる。
前述した交友関係以外にも、恋人との衝突、母・兄弟との
衝突などなど思春期真っ盛りの甘酸っぱい映画です。
(唯一父親だけは父親には父親なりの問題はあれど、
ずっと良き理解者である。)
間違えるからこそ正しくなる
友達のことや恋愛のこと
優先順位も間違えるし
なにもかも初めてで失敗する
ゲイだった元彼を慰めるクリスティンが優しい子でよかった
みんな色々ある
注意を払うって愛情と同じじゃないって
さらっと核心ついてあげるシスターが素敵
父親に学校の手前で降ろしてもらうのを
母親に私たちが恥ずかしい?って聞かれるシーンは
私も当時父に同じ事をしたので胸が苦しかった
養子の兄を特別触れずに
色々物語らせる存在だった気がする
ターミナルに向かうお母さんの姿
すべて分かってて抱きしめるお父さん
新しい土地で教会に立ち寄り故郷を思い出すクリスティン
運転をするようになって見える景色が違って見えたこと
これが特に好きなシーン
スヌーピーの安心感についての話を思い出す
車に乗っていて自分は後ろの席で寝てるだけ
お父さんお母さんが不安なことはやってくれる
だから安心して眠っていてもいい
でもそれは突然終わる
大人になったら二度とその安心は得られない
と、ピーナッツの仲間がこんな会話をして急に不安にかられてしまうお話だったかと
車を運転することは命を運んでいること
常に注意を払って運転していたこと
それは愛するものを守っていたということ
自分で運転するのは大人になったようで
清々しくて気持ちが晴れやかなこと
日々、流れていた景色は
しっかり生きていたということ
いろんな感情が詰まっていたシーン
思春期の甘酸っぱさと
大人になりかけのほろ苦さ
親子のリアル、蛇足はなく
色々と間違って友達の大切さや恋人の選び方
家族との喧嘩の仕方、正しいものが見えてくる
ストーリーオブマイライフが
とても素晴らしい作品になったのも納得できた作品
オチが完璧!
レディ・バードはとてもやさしい子
友達、先生、家族、みんなやさしい
親の愛をたくさん受けて
やさしくて快活な子に育ってる
清廉性に欠けた行為や
過度ないたずらが作中に散らされているけれど
それらは多くの人々が連想できそうな、
あるあるエピソードの連続で
暗澹な気持ちになることは皆無、
終始クスクスと笑えたし
ずっと穏やかな気持ちで最後まで鑑賞できた
レディ・バードになりたい17歳のクリスティン、
18歳になり羽化して、
遂にはレディ・バードからクリスティンへ
あのラストの締め括り方はお見事!
と唸ってしまった
我が娘達はいつも
親の膝に座りたいとせがむ程に
とても幼いけれど、
いつか訪れる彼女達の青春を
想い馳せてしまうくらいに
良質な作品で満足できた
「わかる〜!」ってなる作品
多分好みじゃなくて退屈しそうとかシアーシャ・ローナンのJKに違和感しかないと思いながら観たけどとっても良かったです
とにかく主人公とその母、2人の気持ちがわかるんです
窮屈に感じる家庭や学校、友達、恋愛事情、田舎から出たいなどなどのJKならではの気持ちと、いろいろ口出ししてしまう裏側にある娘への母の愛情
ラストは心地好い感動に観て良かったとしか思えない作品になりました
女学生青春映画
シアーシャローナンが出れば、それすなわち良質映画。
と思っているけれど、今回もそれは継続された。
ブルックリン、ストーリーオブマイライフと映画ってやっぱりいいね!と思わされる作品ばかりだ。(昔はアクションもしていたようだ)
学生服、校則文化が日本人には馴染み深く、共感できる点も多い。お母さんと学生時代に揉めた女性であれば、さらに共感できそうだが、男性なら果たして?
90分ほどの尺に、学生時代の機微を盛り込んだ小気味よい映画鑑賞時間。
監督の腕ですね。初監督との事なので次回作も期待。
繊細でみずみずしい
特別なことが起こるわけではないのに、何故か泣けてきてしまう。
繊細でみずみずしい映画。
そうだ、大人になる前ってこんな感覚だった、と、大人になってしまった私には懐かしすぎて、美しすぎる。
自分の居心地のよい場所と親とのちょうどよい距離感を、暗中模索しながら、苦労しながら、だんだん大人になっていくのだよね。
主人公演じる女優さんの演技もすごくいい。
人の心って、そういえばこんなにやわらかく繊細なものだった。
ラスト近くの讃美歌の歌声がとても心に染みる。
美しい映像と相まって、いつの間にか心が洗われた。
青春映画
思春期にありがちな言動や行動等がとてもリアルでシアーシャ・ローナンの演技が上手く喜怒哀楽すべてを演じきっているのも凄い。さらに恋人役のティモシー・シャラメもカッコいい。
難しい年頃の心の叫びや大人への成長が生々しくも、ダイレクトに伝わる青春映画だと思いました。
海外と日本の学校生活が多少違うので観ていて戸惑う場面があるかもしれませんが良作だと思います。
生きる力が湧き出るかのような映像
映像がとにかく美しいです。自分が希望に溢れてこの先の未来がただ楽しみで、目に映るもの全てが輝いて感じる、そういった美しさです。つまりただ美しいものを写す美ではなく、その辺に転がっている石ころやゴミも美しく感じてしまう日もあるでしょう、全編を通してそういう映像です。それは故郷を愛さざるを得ない出身者特有の視点から生じるノスタルジーがそうさせるのだと感じます。
登場人物の表情にグッと寄せる演出が少なく、客観的な映像が多いのでドキュメンタリーの様でもありました。
主人公はとにかく正直で、包み隠さないタイプ。しかし観客が不快にならない一線を決して越えない絶妙なバランスで描かれていました。家族の話、学校の話、つまり彼女の人間関係のお話がメインで、それらの人間関係が彼女の内面に及ぼす影響が主題でした。受験や私立校やらの話はあくまで設定としての存在でした。影響というのはつまり成長、もっと平たくいうと「一皮剥ける瞬間」ですね。それは常に観客が見たいと感じるもので、まさにその需要を満たすものでした。
レディ・バード
『6才の僕が、大人になるまで』を思い出す。
彼女の周りばかり気にする姿が、自分の好きなように生きようとする姿に変わっていく様が見事。
引っ越しの準備で壁紙を白に塗り直すシーンは、過去の自分から変わろうとしている象徴的なシーン。
娘の旅立ちに対する母の複雑な心境。それでも愛情があるのは確かだった。
父親もすごく良い。いつでも娘に寄り添っていた。
冒頭の車内で口喧嘩をするシーンが2人の関係性を強調していて、かつテンポが良い。かなり好きなシーン。
全体的にテンポがよい。
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