ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書のレビュー・感想・評価
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よくぞ上映した!
こんな黒歴史をよく上映できた監督の勇気に賞賛。冷戦の代理戦争であるベトナム戦争が背景にある簡単に言えば、報道の自由 vs 国家権力です。
自分が新聞社ならどうするか?みたいな究極の選択もスリルがあって面白い。
ぜひとも冷戦下のアメリカの情勢を抑えて見ると良いかと思います。
そして最後の布石、、。
圧巻です。
ベトナム戦争に関する政府の機密文書、ペンタゴンベーパーズの新聞掲載...
ベトナム戦争に関する政府の機密文書、ペンタゴンベーパーズの新聞掲載の決断と報道の自由。
決断に揺れるメリル・ストリープ、演技がすごく良かった。そして、緊張と緊迫感がひしひしと伝わってくるトム・ハンクスとのやり取り。
脇を固めるキャスト陣も皆良い。
おもしろかったです。
放送免許に関わる判断
1966年、ベトナム戦争が泥沼化していた。メリルストリープ扮するワシントンポスト社主キャサリングラハムは全国紙を目指していた。
政治ものは難しいね。注意深く見てないと分からなくなる。掲載するか否か放送免許に関わる判断が必要になる。新聞発行の意義は重要だね。
報道の自由を守る熱き闘い
予想外にシンプルな作品だった。メリル・ストリープ、トム・ハンクス共演のスピルバーグ監督作品だったので、もっとエンターテイメント性の強い作品だと思っていたが、本作は、報道の自由を守るために闘った人々にフォーカスしている。静かな冒頭から怒涛のクライマックスまで、常に熱気を帯びながら、一気に魅せてくれる本格的な社会派サスペンスである。
舞台は1971年アメリカ。夫の死で図らずも新聞社ワシントン・ポストの社主になってしまったキャサリン(メリル・ストリープ)は、周りのスタッフに支えながら慣れない仕事を熟していた。しかし、ベトナム戦争に関わる機密文書をニューヨーク・タイムスがスクープ報道したことで、状況は一変し、ワシントン・ポストも追従し、政府と対峙しながらも隠された真実を報道すべきか否かで社内は真二つに割れてしまう。葛藤、苦悩しながらも、キャサリンが出した決断とは・・・・。
実話に基づいた物語であり、報道の自由を守るための闘いがメインストーリーとなると、気高く崇高なイメージが鼻に付きそうだが、スクープ合戦、新聞社経営、など現実感のある要素を巧みに織り交ぜて、リアルで泥臭い作品に仕上げている。
メリル・ストリープは、従来演じてきた力強い女性像ではなく、当時の女性の地位を象徴するような家庭的で優しい女性像を好演している。そんな彼女が、物語が進むにしたがって、逞しくなっていく姿は、当時から現在に至るまでの女性の地位向上の歴史そのものである。
トム・ハンクスも従来演じてきた物分かりの良い男性像とは異なり、形振り構わず信念を持って突き進んでいく、報道の自由への迸る想いに溢れる辣腕編集主幹を熱演している。
本作のメッセージは明確である。作品全体を通して、自由は他力本願ではなく、自らの手でしっかりと掴み取るものであること、リスクを覚悟して強い想いで挑んでいかなければ、自由は手に入らないことを強調している。報道の使命は、隠された真実を暴き、伝えることである。真実は時代を照らす光であり、光が無ければ、時代を見通すことはできない。時代を正しく捉えることはできない。真実を知るために報道の持つ意味は大きい。
本作は、1970年代の事件を描いているが、事件の内容は普遍的なものであり、現代に通じるものがある。いや真実が見え難くなっている現代の方が本作のメッセージは重要である。本作は現代への警鐘になっている。スピルバーグ監督の意図はそこにあるのだろう。
本作は、無茶苦茶、面白い作品ではないが、普遍性のある歴史の一コマを丁寧に描くことで、現代について考えさせられる貴重な作品である。
マスコミよ、こんなときこそ頑張れ!
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
以前の投稿の削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」として
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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文句なしの良作です!
公開当時も劇場で観てそれなりに感動したのですが
作品の良し悪しに関わらず、
どうしても眠気に負ける時間帯に観たせいで
うまくレビューが書けなかったので
今回ネット配信でしっかり観られて
本当に良かったし、改めて感動しました。
コロナ報道で、良くも悪くも
報道機関の重要性や
信憑性が問われる今だから
一般ピープルも「正しい報道」がいかに大事か、
また報道関係者も、襟を正して観てほしいしですね
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
前半は亡くなった夫から新聞社を引き継いだ
メリル・ストリープ演じるケイ(キャサリン)が
男ばかりの経営者や銀行家の社会で、
右往左往する様子が映し出されるのですが
後半、ペンタゴンペーパーを入手し
これを報道するか止めるかの判断をするときに
「これを報道すれば、誰も戦場に行かなくていいのね!
公共の福祉に寄与するのが新聞の役目だから〜」
そこのところをトム・ハンクスが演じる新聞編集長に
確認する社主のケイ(キャサリン)。
そういうのって、
権力の維持や
政権への忖度だけを考える男どもにはできない。
女性で経営の素人だから出来た決断だと思う。
そして中盤のトム・ハンクスの言葉
「報道の自由守るのは報道を続けることだけ」
最後の方で女性の記者が電話で聴いた裁判所の判事の言葉を
皆に伝えるシーン。
「報道機関が仕えるべきは、統治者でなくて国民です。」
自宅でネット配信で見ている気楽さで
この言葉には思わず拍手してしまった!!
メリル・ストリープとトム・ハンクスの掛け合いのシーン。
流石にベテラン二人!
ほとんどアドリブに見えてしまう位の
ナチュラルさが見事!
裁判所から出てくるメリル・ストリープを多数の
女性たちが見送る。
それは兄弟や親、夫や恋人など大切な人が
戦場にいるのであろう女性たちであり
メリル・ストリープが案じるケイ(キャサリン)への感謝と
メリル・ストリープと言う女優へのリスペクトも相まって
感動的なシーンになってます。
最後の方で新聞の印刷機が動いて大量の新聞が
印刷されていくシーンがある。
これはスピルバーグから新聞社や報道関係者への
エールであり、
プレッシャーだと思います。
裁判所で本来ならライバルであるタイム紙の代表者も
一緒に報道の自由の裁判に出席して
「争っている場合では無い!こんな時に」
報道各社よ!よく聴いてとけ!!
@お勧めの鑑賞方法は?
時間のある今だからネットやビデオでじっくり観て!
日本の政治スキャンダルが小さすぎての心配が…
この作品のように、カタカナ名の人物が
多数登場する映画の鑑賞は、
私にとっては大変な苦難を伴う時間だ。
ご多分に漏れず、誰が誰やら解らないままに
話が進んでいってしまい、後半になって
ようやく全貌が掴めてくる始末。
題名からして、国家機密情報の取得を
巡る作品かと考えていたが、
入手した情報を掲載するかしないかとの
社主と編集主幹を中心とする
一新聞社内の葛藤の物語で、徐々に
鑑賞への高揚と感動がもたらされた。
多分にマスコミ関係に席を置かれる方々には
勇気づけられる作品ではないだろうか。
「報道が仕えるべきは国民だ。統治者では
ない」との判事の意見書の言葉が全てで、
発行部数ランキング的に見て、
日本だったらは毎日と産経がタッグを組んで
政府と対峙しているようなもの
かも知れない。だから、
政府広報組織化している大手新聞社が
幅を利かせる日本のマスコミの皆さんには
皮肉も込めて申し上げるが、
昨今の政権がひた隠しにする諸問題の真実
には力を合わせて是非迫って欲しいと
心から期待したいところだ。
ただ、政治の側で心配なのは日本の場合は、
この映画で描かれるような米国における
国家機密というスケール感では無く、
モリカケ・桜・公文書破棄・1.5億円も全て、
国会議員による彼らの取り巻き連中への
逆忖度だったり、その隠蔽だったりと、
余りにも動機が個人的でスケールが小さく、
本来はこういった政治スキャンダルは
小さい方がいいはずなのに、質の点において
妙に日本の政治の方を心配させられる作品
でもあった。
選択三部作
「ソフィーの選択」「マディソン郡の橋」と本作で、メリルストリープ 選択三部作とするか。
トムハとスピならではの想定内の単純さゆえ本作が劣るが。
輪転機の油と歯車と活字が噛み合うパタパタ音に「アイアンマン」着脱シーンの心地良さを見た。
「報道」とは
報道とは
そう、報道とは私たちに真実をありのまま色付けせずに伝えてほしい
隠さず、あおらず、感情を乗せず
私ね、ワイドショーって苦手なんですよ
それからニュース番組もね、ただたんにニュースの時間がいいな
短い時間に余計な言葉をはぶきあった事を淡々と語るニュースの時間がね
そこには伝える側の主観が無いから
だってワイドショー見ちゃうとその人の意見に流されちゃうんですよ
たいして自分を持ってないし反発するほど頭が回らないからね
ありのままを言われればそれに対して考えるのは自分だけ
何故なんだろ? どうして何だろう? それか、まっいっか〜とかね
報道する側の方々も大変でしょうね
でもいい加減そろそろ分かってるはずですよね?
あなた達は真実を曲げて伝えてる事に
報道
新聞社の言論の自由を題材にした作品。
新聞社のオーナーでるメリル・ストリープと編集長のトム・ハンクスが中心に話は、進みます。
ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズの社員達のアツい思いが伝わって来て楽しめました。
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