劇場公開日 2018年3月30日

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「主張の連打」ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 ユージーンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5主張の連打

2018年4月16日
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本作を観る前は、アメリカの歴史に疎く、無学な自分なので、「マネー・ショート」や「リンカーン」の時みたく、もしかしたらストーリーを把握しきれないのではないかと心配しました。が、さほど混乱することもなく、しっかり最後まで理解して観られました。
最近のスピルバーグ監督作のなかでは、わりかし観やすい作品だと思います。

物語の本筋は、保身のための政治的判断に対する批判と、真実を報道することへの信念や責任感への警鐘でしょうか。無為な自尊心、独善的な行動にばかり走る現代人(政治家やメディアばかりでなく、個人レベル)に対するアンチテーゼなのだと感じました。

ただ、
自分がうがった見方をしすぎているだけなのか、

どうにも、近ごろのハリウッド映画に見られがちな、女性優位的な部分が感じられて、若干、食傷を禁じ得ませんでした。

ユージーン