日日是好日のレビュー・感想・評価
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なんか浮かばないタイトル
うまい言葉が何も浮かばないけど、
いい映画だと思います。他の人のレビュー読んだら、なるほどなと思いました。緻密に繊細に作り込まれた映画なんですね。
僕は、知識もないし、いいレビューもかけませんが、思い浮かぶことを自分の記録として羅列します。
日本古来の伝統。お茶って千利休からなのかな。調べたら千利休は戦国時代や安土桃山時代の人でしたね。
鶴田真由が劇中で言っているように、昔、電話も何も、無かった時代、一度人と分かれると、次にいつ会えるかわからない、そんな時代では、お茶は一期一会だった。
お茶は四季や日本の行事、伝統も関係しているんですね。
雨の日でも雪の日でも寒い日も暑い日もその四季や自然の音などを感じ、あじわい、たのしむのだ。だから毎日が良い日なんだね。
淡々と映画は進む。急展開やどんでん返しなんてない。ただただ日常があり、ただその中で主人公は、就活、友達の結婚、失恋、父の死があり、彼女の長い年月がお茶とともにあった。12年は長い話だ。
こういう、しみじみした映画もいいです。映画っていろんな映画があり、多様性があるからいいですね。
フェリーニの映画を子供に見せる・・・?
すぐ理解できることはすぐ行き過ぎていくけれどもすんなり入らないことはゆっくり入っていく・・・ようなセリフが最後の方に出てきます。
映画の冒頭にフェリーニの「道」という映画を見たエピソードは映画の途中と最後の方に出てきますが、先のセリフとフェリーニの映画を子供に見せることと話は違うと思うのです。そこが最初引っかかってしまってのどに魚の骨がひっかかるような違和感が映画を見ている間ずっとありました。
お茶の作法に意味があるか、順番を覚えることに一生懸命になっている主人公たちですが続けることによって理解できてくるところがある、そういうことなのだろうと思います。私は子供のころ習字を習っていましたが、高校生の授業の時に書道をしたときは墨をすって授業の開始を待つまでのひと時が心を落ち着ける作業なのだと自然と理解できていきました。子供のときに墨汁で半紙に書いていたときとはまるで異なりました。無駄な作業のように思えることも実は無駄ではなく、儀式でもなんでもそうですが、それに伴う作業や衣装をみにまとっていくことによって普段の自分から少し離れて、心構えのようなものができていくのだ、と今では理解しています。
最近ソロキャンプが流行りで動画を見ると小川のせせらぎに癒されるというコメントが多く見れます。私もその一人です。この映画ではさまざまな水の音を聞かせてくれます。わいたお湯をお茶碗に入れる、水をお釜に入れる、季節ごとの雨のさまざまな音。さみだれ、しぐれ、はるさめ、日本語にはたくさんの雨の呼び名がありますが、雨の呼び名に限らず、言葉の種類が多い対象はその言語を使う人種とのかかわりが深いのだと聞いたことがあります。昔の日本人は雨を単なる「天気が悪い」現象とは思わず、家の中でその物音を聞きながらゆっくり生活をして思いを巡らしてつきあってきたのだと気づきました。
茶道から生まれた言葉「一期一会」。映画の中でも語られますが、昔は今ほど簡単に会うことはできない、特に遠方の人とは、もう一生会うことは無いかもしれないという出会いは現在よりもっと多かったであろう、だからこそ生まれた言葉なのでしょう。現代よりも昔の人の方が1日1日を大事に生きていたのだろうと思いをはせました。この映画のタイトル通りだと思います。
あまり興味を持って見始めた映画ではなかったのですが、思わぬ拾いものをしました。これは樹木希林さんに負うところが大きいと感じます。お茶を点てる姿、正座している姿、手をついておじぎをしている姿、どれも自然体で演技ではなく、にじみ出てくる感じでした。いい役者さんでした。
記録用
自分の好きな温度だが、地上波だからかこのチャプター数で10年以上も走っているのかという印象。しかし、映像から感じる呼吸と丁寧に映し出した日々の有り難みが心に深く染み込んだ。
「今年も同じことができるってことが幸せ」コロナ禍の今、この言葉の意味を噛み締めたくなる。
和の心地よさ
四季折々の花や草木、婦人たちの着物、和菓子、日本の美しさ。静寂の中に聞こえる季節の風と茶の香り。ああ、日本は良い国だと改めて感じる。無粋で茶の湯の風情とか奥行きは分からないが、流れるような様式美。
樹木希林の動きは凛として美しいと思った。歳をとってさらに磨きがかかり、自身の境地を延ばしていたので、これが遺作と思うとさびしい。
黒木華は日本人顔で樹木希林とぴったりの相性、持ち味に似合った役柄。比べて多部未華子はやっぱり離れていく役というのも分かりやすくて良かった。
無駄なことこそ美しい
1人の女性の20年の成長物語をお茶を習うことを交えて描く映画。
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最初、多部ちゃん演じる美智子と典子が2人でお茶を習っていくんだけど、その先生と2人の雰囲気が絶妙に居心地が良くてずっと見てられる。樹木希林と2人の空気感めっちゃ良い。幸せな女性たちだけの時間。
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お茶という渋い題材を扱っていながらも、割と若い世代も楽しめる映画だと思う。お茶を習いたいなとは残念ながら思わなかったけど(笑).
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大森立嗣監督ってこんなに優しい映画を作ったかと思えば『Mother』『タロウのバカ』みたいな過酷な現実を描いたのもあって、情緒不安定すぎて(笑)でも、一人の人が成長or変化していく姿をじっくり描くというのは全部同じなんかな。
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無駄なことこそ大切みたいなお茶の考えも、『セトウツミ』の無駄な時間を過ごすことが青春ってのと一致するし。色んな人の人生をじっくり見つめるのが上手い監督なんだな。
まずまず
キャスティングは、○。
やはり、名優樹木希林さんは凄い。
ドッシリとした安定した演技。
黒木華、多部未華子も良し。
ふわっとした内容の映画。
茶道という非日常のモノを繰り返す事によって自然と出来るようになる。
これは、日々何気なくやっている生活と同義。
最後にお父さんが、日々の中から消えたという現実。
哀しいけど、それが現実と思うような内容。
コロナで疲れた今だからこそ
コロナでいろいろな価値観が変わろうとしてる今の世の中にまさにぴったりでした。まるで、導かれて作られたように思えました。
今まで私たちは心に空いた穴を埋めよう、何かを手に入れて満たそうとするやり方が当たり前になっていたと思います。
この映画を観て、ひとつの物事を丁寧し感じることの豊かさを知りました。私たちは毎日窮屈な日々を過ごし、四季が移り変わりや人ただ時間を過ごすことで心を満たす術を持っておらず、必死に心を埋めようとして埋まらないを繰り返していると思います。
雨はうっとうしく雨音を楽しむなんて考えにもならず、寒さの厳しい日は春が待ち遠しくなり、寒い中でこそ感じる楽しみに気付けていないと映画で知りました。
この映画を観るまで、日日是好日の言葉さえ知りませんでした。映画でその意味を丁寧に教えてくれています。
鑑賞した人がこの思いを受け取って、毎日自分らしく幸せに過ごせていけたらいいなと思いました。
序盤は茶道の所作の教材のビデオみたいで、難しそう…となるのですが、等身大の主人公たちなので追体験が出来てどんどん引き込まれてました!
本格的な茶道のお話ですが、興味がなくてもこの映画を通じて、様々な事が見えてきました。人生について考えさせてくれる素敵な映画でした。
よかったね華ちゃん 樹木希林さんと共演できて
大森立嗣監督作品ですが、原作があります。女性目線を崩していないのですが、自宅から30分のアパートに引っ越してから、鶴見晋吾のお父さんがちょっと近くまで来たから寄っていいかと電話をかけてきたけど、今日は用事があるから、ごめんなさいと断るけれども、夜、気になって自宅に電話するシーン。お母さんが出て、今日お父さんから電話もらったんだけど。お父さんもう寝てしまったよとお母さんに言われて、電話を切ったあとに、典子が、あ"ーっと叫ぶシーンがあって、数日後にお父さんが亡くなります。あ"ーっは何を思って、あ"ーっになったかが、気になって仕方ありません。用事はドタキャンになって、それならお父さんと会えば良かったという、あ"ーっだったんでしょうか? 新しい恋も実らなかったことを間接的に表したのでしょうか。お父さんが亡くなったあとにも、回想シーンであ"ーっがあります。前後の静かなシーンと比べて、ちょっと違和感があって、、ナレーションでもいいから、説明を入れてくれれば良かったです。
鶴田真由さんも復帰していて、とても良かったです。
樹木希林さん、ありがとうございました。
華ちゃんのいろいろな表情や髪型を着物が見られて良かった。二十歳から10年ちょっとの間を演じて、全く違和感ないのがすごいですね。
樹木希林さんの一期一会の話しが重くて仕方なかったです。
日日是好日 にちにちだったんですね。日々是精進のわたし。
葉脈のなかで動く葉緑体の映像がきれいでした。
毎日一瞬一瞬を生きることの繰り返し
このたび地上波で放送されたため、録画して鑑賞しました。「一瞬一瞬に集中する」ということの積み重ねと繰り返しによって、主人公の精神的な成長や、時間の移ろいを感じさせられます。当該作品では茶道の世界が忠実に再現されており、四季の移ろいを感じさせる技巧も凝らされています。
樹木希林さんの存在感
希林さんの存在感がすごくて、
もうこの方の新しい演技を見ることが叶わない
そんな当たり前のことが、とても寂しくて
改めて、希林さんの存在を強く意識して
鑑賞しました。
内容はとても静かに、粛々と進んでいくので、
数回寝てはまた起きて巻き戻して、、、鑑賞。
ただその中に、主人公の20年数年間が詰まって
いて、その内容は濃いのですが。
すぐに分かるものと、すぐにはわからないもの、、、
すぐには分からないものは、時間をかけて分かって
いくのだ
と言う言葉には背筋がピンとさせられる。
ついつい世の中のスピーディーさに合わせて、
よく分からないことをそのままにしたり、
分かったふりをしたり、そのまま置いてきぼりに
してしまったり。
物事も、季節の景色の移り変わりも、
もう少し丁寧に見て、考えて、触れていきたいなと
思わせてくれる映画でした。
お茶の道の奥深さ。 厳しいしきたりと長い年月でようやく理解できる、...
お茶の道の奥深さ。
厳しいしきたりと長い年月でようやく理解できる、そんな世界の一端に触れることができた。映画よ、ありがとう。人の迷惑にならぬ限り、好きな物を好きなように味わえ、というポリシーの私にはおそらく知ることのなかった世界。
主人公のように、それが癒しとなり、生きる糧となるなら素晴らしい。
私にはやはり無理かな(笑)
樹木希林と黒木華のおかげで落ち着いた気持ちになれます。「日日是好日」、いい言葉ですね。
なんかタイトルで勝手にほのぼの不思議系映画だと思ってましたが、違い...
なんかタイトルで勝手にほのぼの不思議系映画だと思ってましたが、違いました。お茶を通して人生を描いている、すごく良い作品だった〜。題名、もっと良いのつけたほうがいいよ!
表千家の表札、裏千家に見えてしまった
裏千家をかじってるので何か違うと思ったら、表千家のお点前だったのでした。茶道って日本のワビサビが詰まってるので奥が深いし、樹木希林の先生姿が、本当に実在していそうな雰囲気を醸し出してました。
茶道の先生 樹木希林さんに会える作品・・・じんわりと沁みます
おぼつかない足取りで畳を歩いていた女の子が、美しい所作の着物が似合う女性として成長していく姿を、黒木華さんがふんわりとした優しい雰囲気で演じられていました。
数年間お茶のお稽古に通っていたのですが、茶道に細やかな決まり事が沢山有り、その手順を覚える事のみに気持ちが行っていた日々を思い出しました。
お稽古の時の独特な空気感、京料理のような美しい手料理を一品一品出して頂いた初釜、お茶の世界を見せて下さった凛とした佇まいの先生の姿を思い出しました。
さりげない一言が魅力的な茶道の先生を、樹木希林さんが柔らかに演じられていました。
テレビ東京を録画にて鑑賞
考えるよりも、感じる映画
とても素敵な映画でした。
でもこの映画の魅力を言葉にするのはとても難しい。そう、この映画は考えることよりも、感じることが大切なのかもしれません。
日本の伝統的文化、日本の四季、そして和の心って美しいですね。
茶道のPR
24年同じ習い事をするというのは、自分にはないことなので、単純にすごいと思う。上手か下手か、器用か不器用か、そんなものは越えている。それだけ続けられるって、好きだってこと。好きなことができるだけで幸せだ。
ストーリーは淡々としていて、盛り上がりもない。四季の移り変わりがゆったりと描かれる。その映像はとても瑞々しい。静かな、時の止まったような茶室の中。そこで粛々と進む、茶をたて飲むという儀式。何度か文化祭とかイベントでの茶室でいただいたことはあるが、きちんとした場での経験はないので、この映画で茶道が少しだけ理解できたかも。茶道のPRになるね。
樹木希林は本当に先生に見えた。セリフもひとつひとつ重みがある。やはりすごい俳優だったんだなぁ。
うーん…
そんなに良いかな…??
黒木華は姿勢も所作も美しくない。
背筋がスッときれいな多部未華子が隣に座ってるからより目立った。
ぼやっとしてる役柄とはいえ、出版社で正社員目指してフリーライターしてる人があんなにぬぼーっとしてるのか?と。
父が倒れたとき病院で壁に頭を打ち付けるのとか、海岸で父に叫ぶときとか、演技がわざとらしくてひいた。
樹木希林の独特の話し方も、お茶の先生という役柄にはどうなのかなと思ってしまった。
日日是好日、が何なのかを感じさせるストーリーにはなってなかったと思う。
家族とのストーリーも、お茶の道を究めていく様も、どちらも半端な描写だったと思う。
全301件中、61~80件目を表示