日日是好日のレビュー・感想・評価
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日本人でよかったと思う映画
日日是好日の宣伝で樹木希林さんが、自宅にも小さな茶室をできることなら作りたいなぁと思う作品になりました。と、おっしゃっていた通りで、我が家にも茶室が欲しいと思うようなストーリー。畳の上で気持ちを研ぎ澄ませ、四季折々に目を向けそれを各々が心で感じ、気持ちを整えて生活を豊かにしたい欲求に気付かされました。日本人であることが誇らしくも感じる作品。礼儀正しい日本人と世界からは言われますが、私たちは礼儀正しく生きることに心地良さを感じるのだと思いました。樹木希林さんがそれをうまく表現し、本物の茶道の先生のように振る舞い、こんな茶道の先生に習ってみたいと思うお芝居でさすがでした。
黒木華さんも、自分に置き換えながら共感しながら見ることができ、映画館では涙もあり、クスクスとした笑い声もあり素敵な映画でした。
すごく楽な気持ちになりました
眠らずいけた
染み入る、作品。
冬の朝のような、冷たさ。
春の光のような、優しさ。
夏の緑のような、強さ。
秋景色のような、豊かさ。
そういう様々な面を持つ、静かで温かなシーンとメッセージに溢れていました。
高校生の頃、茶道部で少しだけお茶を習いましたが、何で?と聞くことはなかったな。
袱紗捌きも、茶巾絞りも、そういうものだと言われたら、そういうものだと思っていた。
今の子はああやって聞きそうだなぁと思った。
大人に対して遠慮がないものね。
何か若いって怖いわ笑。でもそこが可愛かった。
足が痺れてひっくり返るとか、ただただ静かなだけじゃなくて、そんなちょっとした笑いや、親子あるあるとも言える「親に冷たくしちゃうと後悔する」シーンなんかも素敵でした。
鶴見辰吾も、昔は尖ったお坊っちゃん役とかしてたのに、いつの間にあんなにお父さんが似合う俳優さんになっていたんだろう。
同じ顔ぶれでお茶の会を開いても、二度と同じにはならない、といった意味のセリフが、心に染みて泣けてきます。
毎日を大切に。
そして、良い日に。
樹木希林さんのための映画
樹木希林さんの偉大さを再認識。
物語がまさに樹木希林さんのための映画。
ひょうひょうとして、演技なのかアドリブなのか分からない、さらりとした優しさ。
役を演じていると言うよりは、本人役で出演しているような、樹木希林さんにあ手書きされたような感覚です。
どの役でも全て樹木希林さんになる不思議な女優さんで、最高にかっこいいかった。
この映画を観ながら、樹木希林さん以外が演じると全く違う映画になるのだろうと思いました。本当に貴重な女優さんが亡くなったのだと、しみじみ感じてしまいます。
もちろん、黒木華さんも良かった。リップヴァンウィンクルの花嫁の時とのような、不器用で弱い女性に見えて、芯がしっかりしているハマり役かと。
茶道の物語だからか、四季の演出がとても美しい。セリフもなく音楽もなく、ただ、風の音、雨の音、波の音だけの間が気持ちかった。
物語の中では、樹木希林さんこつぶやきや仕草や掛け軸で、優しく勇気づけるシーンが良かった。さり気ないい優しさにグッときました。
詳しくはいいませんが、樹木希林さんこ「今までありがとう」という台詞には号泣。全身がんを宣言していた樹木希林さんが、自らの死期を知っていたかのようなセリフでした。
樹木希林さんのことなので、セリフじゃなくてアドリブだったのかも知れませんね。
派手な映画ではないので、万人受けするか分かりませんが、とても大好きな映画になりました。
前半少し眠くなるよ
樹木希林さんの温もりが、 もう懐かしい(T ^ T) ストーリー的...
美しい
黒木華さんには悪いけど、これ、希林さんの映画だね!
全体に樹木希林さん(武田先生ではなく!)の優しさと厳しさが滲み出ている映画だと思います。あらためて哀悼の意を表します。
ネタバレのない程度に。
• 頭で覚えようとしても身につかない!体で覚えると、自然に手が動く。
• 今日また同じことができているということは幸せだと言うことではないか。
• 教えることをしなさい!教えることで教わることが たくさん あります。
• 不苦者有智
多部ちゃんと黒木さんがキャッキャウフフ
日本人の醍醐味
ほとんど樹木希林さんと黒木華さんが茶室で対面してる場面ですが、季節の移り変わりを和菓子と掛け軸の変化で表して四季のある日本に生まれてつくづくよかったと実感する映画です。言うまでもなく樹木希林さんの十分に重みのある、でも自然な演技、本当に日本映画界は大きな財産を失ってしまったと思います。黒木さん、多部さんもとても味わいのある演技で、ゆったり、まったりほのぼの観られて心地よい余韻の残る素敵な作品です。個人的には鶴見辰吾さんが黒木さんのお父さんか〜って感慨深いものがありましたね。金八先生での当時のインパクトが懐かしく思い出されます。戌年からふた回りを経て黒木さん演じる主人公の新たな挑戦を暖かく見守りたくなりました。
本当に残念な感じのお茶の映画だった
自分の居場所を見つけるのに24年掛けた女性の話。でも、薄----いんだこれが。
かつ、お茶の映画。これまた、薄いーーーーーーー。否、浅いか。
樹木希林さんの所だけ大気圏外。四季折々の風情を伝える映像はかろうじて美しけり、という映画で、眠らなかった自分を褒めたくなるし、比較的大きな寝息を立てていた、後ろの方のお父さんの気分も良く分かる映画でした。
毎日毎日の小さな幸せを見落として生きている人たちに、お茶の世界を通じ、こんな風に生きてみませんか?って説いてる映画なんだろうと思うが、これじゃ通じない、って思いました。それは、物語を構成する「お茶の世界」「主人公女性の生き方」の両者の描写が共に浅くて薄いからだと思う。
(追記)
「自己を研ぎ澄ます」。日本の文化・芸能・武道などに身を置く者に求められる精神です。黒木華、全然ダメでしょ。才能あるとか無いとか、いつまでも言ってる。この子のお茶は24年経っても「習い事」です。
四季は肌で、体で感じる。雨は音だけじゃ無い。傘を差して「外」を歩けば、重さと温度が季節を教えてくれる。
矢張り、どの様に眺め様が浅いと思うのだが、この映画。軽くコミカルな表現も三声和音のピアノとか子供っぽいだけでしょ。
希林さんと彼女の着物とお茶菓子の三点は良かった。
心を充たす
心がなんか落ち着きます。
茶道と言う文化はもちろん知っていても、それに触れる機会は限りなく少ないし、正直そんな時間も無いw
でも、茶道に限らず、習い事をするのは何処か自分に向き合う事でいろんな事を気が付かされる訳ですから、出来ればそんな時間を作る事を大切にしたい。
心が穏やかになるだろうなぁと思って、観賞しましたが、予想通り心が穏やかになりました。
樹木希林さんが亡くなられたと言う直前のニュース性で観るだけでなく、個人的にも沢山の人に観て欲しい作品かなと思います。
ふとした切っ掛けでお茶を習い始めた典子に共感出来るし、そんなちょっとした切っ掛けで習い始めたお茶の世界が自身の人生に大切な何かを教えてくれる。
なんか羨ましい。自分も習い事をしておけば良かったかなと思います。
樹木希林さん演じる武田先生、素晴らしいです。
凛とした中にユーモアがあって、こう言う人を師匠に持ちたいと思いました。
茶道を習うと言うのは何処かリッチで生活にも精神的にも余裕がある人達と思っていても、実はそういう時間を持つ事が大切な事なんですよね。
貧乏でも心を豊かにする大切さ。
雨が降れば嫌だなぁと思うのではなく、雨降りを楽しめる事何かを見つければ良い訳ですと気が付かされる。出来そうで出来ない感じではありますが、ちょっと霧が晴れた感じがしました。
タイトルの日日是好日。とても大切な事なんですが、なかなかそこまで自分に向き合う事が出来ない俗物な自分ですw
でも、心が穏やかになれる。本当にお茶の様なしみじみとした良い映画かなと思います♪
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