娼年のレビュー・感想・評価
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センスの塊
繋がる形
異色だが見応えあり
マザコン物語
夢や希望もなく何となくバイトしながら暮らす大学生・松坂桃李。十年前に母親を亡くし、未だに引きずっている。女性に体を売るボーイズクラブのオーナー真飛聖に誘われ、戸惑いながらも、仕事をしていくうちに精神的に充実していく。真飛に母親を重ね、恋は叶わなかったが、天職だと思ったのだろうか、真飛が警察に摘発され、戻ってきた後も仕事を続けて、映画は終わる。過激な描写は多々あったが、困窮し、仕方なく働いているといった生活感などはなく、全体通して綺麗に描かれており、鑑賞後も何も残らなかった。大学生の友人である桜井ユキのパートをもっと掘り下げるなど深みがほしかった。猪塚健太は好演。
おもったより楽しんで見れた
「普通」であること
当時、映画館へ1人で観に行きました。ここまでやってのけた松坂桃李には、なんというか畏怖を感じますw
ただのavやんといってしまえばそれまでなのですが、「あなたは普通だからいい」みたいなことを松坂桃李が言われるシーン、ありましたよね?あそこが個人的には好きでした。そういう業界に足を踏み入れたことはないので結局はよくわかりませんが、その場所において「普通」であることは、実はとても難しく、尊いものなのではないでしょうか?普通ってなんだよ、って考えだすとまたこんがらがりますが、確かに彼の平凡さは、女性たちの何かを刺激したのだと思います。
面白いかと言われると微妙でしたが、今までにない斬新な切り口だったのと、松坂桃李の努力点で、⭐︎3。
SEXをこんなに見せる映画あるんだ
女性の心の隙間に
賛否両論ありそうな内容。今をときめく松坂桃李の体当たりの官能ムービー。出だしから、すっポンポンで松坂桃李が繰り広げるセックスシーン。際どいSEXシーンが半分近い時間を費やしているし、男目線からは、AVを観ている感覚かもしれない。
但し、そのSEXシーンの相手女性の背景には、現代社会の女性自身が抱える性への渇望、欲求、不満、理想が渦巻いている。女性目線からしたら、このセックスシーンは、理解できるシチュエーションなのだろうか…?
キャリアウーマンとの激しいセックス、妻が犯されているのを観て愛情を確認し合う夫婦、旦那とのセックスレスによる欲求不満の主婦、放尿にエクスタシーを感じる女、72歳のおばあちゃんとのスキンシップ・セックスなどなど、石田衣良が描くエロチシズムの世界観を、如実に実写化していました。
また、松坂桃李演じるリョウが、娼年として生きることで、母親へのトラウマから解放され、濁った視線から、女を女性として受け入れていく変容振りに、生々しい『性』の喜びを感じた。
大学時代に初めて観た、日活ロマンポルノは、こんな感じだったなぁ(笑)まぁ、芸術とエロの境界をいく作品なのかもしれません。
誰もが大脳を満足させるために煩悩している。
私がこの映画を観たのは、昼下がりの平日の映画館でした。
タイトルからしてホモ映画みたいで腰が引けてしまいます。
18禁のせいかどうか、予告編を見たこともありませんでした。
それなのに、しかも公開から2週間が経っていたにもかかわらず、それでいて満席ですよ、満席。たまげました。
しかも観客のほぼ全員が一人で観に来ている雰囲気でした。
そんな映画が、できの悪い映画であるはずはありません。
実際、中心にピンと一本の思想が太く貫かれている、凄い映画だったのです。
セックスは性器でするものではない。
大脳(すなわち、心)によってのみ、セックスをする動物なのだというテーマが、観る者に訴えかけます。
単に性器を刺激することを求める登場人物は一人も出てきませんが、そういう人には実際にも会ったことがない、と主人公たちに語らせています。
主人公の松坂桃李の性交姿を「おかず」にして、今夜……という目的の女性客も少なくなかったとは思いますが、なぜ人がセックスを渇望するのかという哲学の部分にまで分け入ったこの作品が、きっと観た人の心を揺り動かし、新鮮ななにかを感じることでしょう。
世の中で「売春を非難する人たち」は、彼ら彼女らの観念の中で、単に性欲を満足させるだけの存在を思い浮かべ、この動物的存在を非難します。
彼らが非難するのは、実は「人間」ではなく、観念上の「動物としての人間」。
現実には、人は心を持っています。
生殖のためでなく、大脳のためにセックスをすること、これこそが、ヒトと動物を分ける最大のポイントなのかも知れません。
だからこそ、売春に関与する人たちの「動物としての面だけ」をどれほど批判しても、売春を根絶できないのではないでしょうか。
その限界すらも、この映画は示唆しています。
オーガズムは、みんな(多分)知ってるのに、表現するとすると、「タブーかAVか」は、「女性は聖母か娼婦か」 と同じ、だからこそ
三浦大輔さん、さすが。
冷静に、淡々と、適格に。 これというところは、効果も入れる。
そして、期待を裏切らない、最後のあたりのバタバタっと展開!。。。
事実は小説より奇なり、って、これは小説なんだけど、
実際、一番取材して面白いのは、実際の日陰の職業の人だったりするんだな~
人のセックスを笑うひとは、実は、自分の経験が追い付かないか、実はもっとやってることが恥ずかしすぎて笑ってごまかしているからか。。。
多分(知らないけど)みんな経験しているだろう「オーガズム」
だけど、このことは、とっても語るに恥ずかしい。
タブー とするか、 AV! って下世話な話に落とし込むか。。。
いや、でも、そこ、個人にとっては、すごく大事なことなのよ。
そんな部分を、ある意味きちんと撮ってくれていて、納得の作品でした。
頑張ってた桃李くんほかの熱演と、それを引き出したカメラなどなど、拍手。
☆4.5でもいいかも
松坂桃李の脱ぎぷりがすごかった。
笑っていいんだよね。
・仕事ってこうだよね。全肯定されるから楽しい。
・音がすごい。画面の外で行われてることが伝わる。
・日本には有名ではないけど素敵な女優さんがたくさんいるなぁ。
(特に一人目のお客さん役の方)
・桃李くんのけつが想像より汚くてすごい親近感わきました。
・照明綺麗。
・突如、暗闇でピンスポットになるのめっちゃおもしろい。すごいアクセントになる。
・オーガズムの瞬間、「MISSION COMPLETE!」というテロップが飛び出すのが俺には見えた
・青少年成長記的などメジャーなシナリオだけど、セックス道を通して成長するとは、ジブリには真似できない筋書きが斬新
・笑っていい映画なんだと知ってから観たかった
・まじめに観てもいいし、くだらなッッッって笑って観てもいい、リバーシブルな愉しみ方ができる映画
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