娼年のレビュー・感想・評価
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20代終盤に様々なチャレンジを続けた松坂桃李の一挙手一投足を堪能す...
20代終盤に様々なチャレンジを続けた松坂桃李の一挙手一投足を堪能する意欲作。
そして、三浦大輔のこだわり抜いた演出にも注目を。
性を題材にしながら、日本では初めてR18+指定作品の女性限定応援上映が開催され、チケットは完売したほど圧倒的な支持を得たことは記憶に新しい。
テレビでは絶対に見ることができない役者たちの生きざまをご堪能ください。
艶やかで哀しいイニシエーションと解放の物語
一説ではゲイ筋にも人気が高いらしい松坂桃李。序盤から美尻が大写しになる全裸シーンが満載で、そうした客層も狙っているのかと思いながら見進めていくと、途中でリョウがゲイの世界を垣間見る(半分体験する、と言うべきか)場面が出てきて、妙に納得した次第。
さまざまな性癖を抱える女性客たちが、娼夫リョウとの行為を通じて解放されていくというパターンが繰り返されるのだが、セックス描写は生々しくも美しく、そしてどこかもの哀しい。日本の社会において男女の格差、非対称性が根強く残り、女性の性も抑圧されたままだという現実を反映しているからかもしれない。
リョウもまた、彼女たちとの行為を重ねることで精神的に成長し、“少年”から“大人”へと生まれ変わる。映画全体を壮大なイニシエーションの物語と見なすこともできよう。
意味が分からない
なんかもっとこう深い話なのかと思ってたのに意味がわからなかった。終始濡れ場の映画という感想。しかも濡れ場というよりAVみたいな感じ。しかも全くエロくもない。サングラスかけて見られながら…みたいな所、意味分からなすぎて笑えてくる。
松坂桃李じゃない方がリアリティ感が出たが気がするけど、 松坂桃李じ...
松坂桃李じゃない方がリアリティ感が出たが気がするけど、
松坂桃李じゃなかったら見なかった&見れなかった。
やっぱりセックス描写って激しければ激しいほど、AV感が出ちゃって
どんなにそれっぽくストーリーを持たせても言い訳がましく
余計に白々しくて少し興ざめしてしまう。
証拠にセックスシーン飛ばしても映画のストーリーが分からなくなるって
どの映画でも基本ない。
だから激しくすればするほど監督が女優を脱がせたいか
エロがみたいだけの客のためのサービスにしか感じない。
だったらそれに特化したAVのほうが潔い良いとすら感じる。
こういうのって活字どまりにした方がいいのかもしれない。
想像を超えてました。
濡れ場がすごくてびっくり。
こんな世界もあるんだな、という覗き見感と。取材とかきっちりしたうえでのストーリーなんだな、というところで。
普通ならどっかで一発失敗して、みたいなことになりそうだけど、そうじゃなくて淡々とこなしていく感じがよかった。
松坂桃李、かなり体張ってます。 今までにないイメージ、こんな役も出...
松坂桃李、かなり体張ってます。
今までにないイメージ、こんな役も出来るんだと新鮮だった。
ストーリーはけっこう切ない男の子のお話でした。
シンプルでピュアな関係
松坂桃李君の大胆なシーンを売り物にした映画だろうと思い、彼のイメージが壊れるのも何だし、ということで敬遠していたけれど、過激なシーンに躊躇しながら最後まで見終わってみると、「結構深くていい映画だったな」という印象。
風俗の仕事以外にも世間には、女性の気持ちを汲んで女性にナィーブに接することを必要とする仕事やシチュエーションは多々あるわけで、それらの極まった形が彼のような仕事と考えれば、何も特別視されるようなものではないわけだ、という気持ちにさせてくれた。
思いやりのあることをしてあげ、それに対して満たされた感謝の気持ちでお金を払う。そんなシンプルで根源的な関係があるだけだった。
そんなピュアさを表現できるという点で、やはり松坂桃李くんはいいな、と思った。
男性が作ったせいで女性向きになれなかった作品
主人公が文字通り裸でぶつかって自分を見つけながら成長していく物語というのは予想通りではありましたが、あれだと実力じゃなく結局顔で売れた感が否めない。
女視点だとどう考えてもあのガシガシはアウトで、リピートどころか苦情モノ…。
女性が経営しているサービスで、さらに目の前での研修があったのにも関わらずあれで良しとなるのは、制作陣の男性達が間違った知識のまま演出して作ったんだなーと一気に冷めてしまって、しかも主人公は経験を積んでいっているはずなのに最後まで改善されてないのがなんとも違和感でしかなかった。
普通なら研修で口酸っぱく言われるところかと…。
女性に寄り添った内容なはずが、逆に女性からは支持されにくくしてしまった男性向け(AVファンタジー含む)って感じがして笑えてしまって入り込めませんでした。
松坂さんもAV見てイメトレされたと言われていましたが、正直女性監督か女性向けAVの男優さんを呼んで演出に意見を出してもらっていたらかなり違ったと思うと勿体ないですね。
センスの塊
エロさにど直球に向き合った映画。とにかく凄いのが、登場人物の内面や背景をほんの少しの言葉と描写で全て伝えるセンスの良さ!そして、エロシーンはリアルな音を多様することと、天才的なカメラアングルで、登場人物の感じてる気持ちやリアルな体験を見ていて実感できる。エロい映画は多々あれど、ここまでセンスと品の良いエロス映画は初めて見ました。すばらしいです。引き込まれるのでDVD買おうと思いました。
繋がる形
これはある一定条件に当てはまる、ごく僅かかもしれない人達に向けた物語かもしれない。
親子の繋がり方はそれぞれで他人には理解し難い形で繋がっている親子もいる。ただそれが否定されるべきか肯定されるべきかは本人達に委ねるといったスタンスの映画なのではないかと。
私の目の前にもしこういう繋がり方をした親子がいたとしても否定も肯定もしないであろう。
しかしただただ静香とさくらの関係を美しいと思えてしまうのは音響か映像美なのかはわからないが確かに二人が強く繋がっているというのは伝わってくる。
一見松坂桃李の濡れ場に目がいってしまいがちだが、領と女性達が織りなす様は動物の本能や知性を超えた人間味を感じる。
異色だが見応えあり
あまり出会ったことのないテイストの作品だった。最初はキワモノでとっつきにくいという印象だったが、物語が進むうちにその不思議な世界観に引き込まれた。ただのキワモノではない、娼年リョウの成長の物語であると感じた。
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