「バディものとしては上物」マスカレード・ホテル サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
バディものとしては上物
キムタクのブイブイ言わせるキャラと長澤まさみの真面目なキャラとがいい感じに相互作用して、終始楽しんで観られた。しかしサスペンスかと思いきや、前半はマスカレードホテルとというよりは有頂天ホテルのようなコメディ的なエピソードが多く、冒頭の緊迫した空気とはちょっとミスマッチだったかと思う。ただ、要所要所でかかるテーマ曲がコメディとサスペンスをうまくつないでいたので、飽きずに最後まで楽しめた。
仮面舞踏会がどうのというくだりはよくわからなかったし、ホテルという舞台がサスペンス側にあまり絡まなかった点はちょっと残念。とは言え、犯人の正体にはかなり驚いた。
よく考えれば犯人の正体を推理できたかもしれない。けれど、デコボココンビの準サスペンスとして観た方が面白いと思う。俺はそう観ていたのでとても楽しめた。
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