「ホテルマンの矜持(原作のネタバレ少しあり)」マスカレード・ホテル 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
ホテルマンの矜持(原作のネタバレ少しあり)
原作で、高校生の山岸尚美が部屋に置き忘れた御守りを受験会場まで届けてくれたホテルにお礼を言うために、制服の男性に、どなたにお礼を言ったらいいのか、と聞いた時の受け答え。
「私共は従業員全員でお客さまへのサービス提供に努めております。いわばチームプレイなんです。ですから、お客様に喜んでいただけたとしても、誰か一人の功績というわけではありません。(中略)今回のことでもし喜んでいただけたのなら次に上京された時も是非当ホテルをご利用くださいますようお願い申し上げます。もちろん、それが御入学のための上京であれば、私共としましても、この上なく嬉しいのですが」
『話しているだけで、幸せな気分になっていく。』と感じた
のが尚美の志望動機のエピソードであり、この時、この言葉で十代の娘に対して丁寧に応じたのが後の藤木総支配人なのである。
このホテルを利用するすべてのお客様に同じように幸せな気持ちをお届けしたい、という山岸尚美の原点、そして何としてもこのホテル(チーム)を守るという藤木の強い意思を想像しながら観ると、x4の犯罪予告を公表するか否かを巡るやり取りの意味がより深く入ってきます。
全体として強弱の違いはありますが、それほど原作からは逸脱していないまずまずの仕上がりだと思います。
(追記 2019/1/19)
大事なことを書き漏れました。
この作品で主演のお二人(長澤まさみさん、木村拓哉さん)ともプロとしての姿勢、手の組み方、お辞儀の仕方、言葉遣いなどを勉強されたと思いますが、そう思って見るせいか、『役者のプロ』としても一皮むけた感じがしました。東宝シンデレラとかSMAPとかいう文脈無しの裸の役者として自信を持って演技されているのかな、と素人ながら感じ入りました。この映画から受ける何だかいい感じの爽快感の大きな要因のひとつだと思います。
「地球の歩き方的な別の意味での味わい」の意味がわからず、質問しようと思い書き始めましたが、書きながら、少しわかったような気がしてきました。
実際のその国と地球の歩き方との差異を楽しむような感覚ですね。(違ってたらすみません)
ohitorisamaさん
そのようにおっしゃっていただけると、とても嬉しいです。せっかく味わうなら少しでも深みのある体験(映画は束の間別世界に身を置く旅行のようなものだと考えています)になればいいな、といつも思っています。また、原作ものは映画製作者の作者へのリスペクト度合いも想像できて、『地球の歩き方』的な別の意味での味わいも楽しみのひとつです。
本日、映画館で見てきたのですが、山岸さんと藤木支配人の話、ここで拝見して心温まるすてきなエピソードだと思いました☺️
たしかに映画に尺があるのは当然ですが、あとあと聞くと思わず嬉しくなりますね。
紹介ありがとございました🍀
"感動"は脆いですから映画館の雰囲気が心持ちに左右されますよね。マナーを守るすてき人たちと映画を見たいものです🌷
kawausoさん
ありがとうございます。
最近の邦画はどなたかもおっしゃってましたが、原作ありきのものが多いので、原作の良さとか外せないポイント(勿論、個人的な感性での話です)をどう描いているのかも楽しみのひとつだと思ってます。今回の原作はきっと東野圭吾さんが取材したホテルマンにプロの誇り、矜恃を見たのではないか、それを描きたかったのではないか、と思ったので紹介したくなりました。
もはや、映画の内容に関するコメントではないですね(笑)
エンドロールも作品の一部です。感想話がしたいなら外で、メールが気になるのなら外でやって下さいって、思います。
すいません。感想じゃなくて…。
でも、原作の紹介は、「へぇ〜」って、思いました。
不快に思うかどうかは個人差があるので、明確に線引きできないのですが、ポップコーンとかホットドッグは噛み砕き音が余りしないのと、油分の多い食材ほど匂わないので定番化してきた経緯があります。ポップコーンも確かにカップの底からすくい上げる頃には多少ガサっとはしますが、たぶん皆さまそこは仕方ない、前半のうちに食べちゃってね、と織り込み済みなのだと思います。問題は私的に持ち込んだものに配慮がないこと。歌舞伎揚やおかきなどのような硬めのビニール袋の音(さすがに中身は煎餅類ではなかったですが)は、銭湯や温泉で身体を洗った手ぬぐいを湯船につけるのと同様、ご遠慮願いたい、という至極一般的な感覚だと思っているのですが、神経質過ぎなのでしょうか。
映画館での公共マナーをあまり考えたことのないような方たちも足を運んでくれた、映画館で映画を見るという文化が広まっているのだ、と思うようにします^_^
愚痴を聞いていただけたことに感謝です。お二方、コメントありがとうございました。
琥珀さんへ
おじさんはダメですね。ドツキ対象。笑
でもガマンされてる方は多いでしょうね。私の場合、ガマンと言うより無視です。META坊さんの仰せの通り、騒ぎへ拡大する可能性が有りますから。重箱を膝に抱えてカマボコかじっているお隣さんも無視出来たので、何でも来い、な2019年です!
おじさん一人でした。でも、明るくなる前にそそくさと出ていったから、多少の後ろめたさはあったのかもしれないですね。分かっちゃいるけどやめられない⁈のかなぁ。
我慢してる方がたくさんいらっしゃるのですね。
私の1つあけて左隣のおばさん2人組なんか、小声でしたが普通におしゃべりしてましたからね。
よっぽど注意しようかと思いましたが、注意する私の声が迷惑になるかと思い、黙っていましたが、ほんと不快極まりないです。
琥珀さんへ
それが女性なら、お菓子は許容しましょう!
新年一月四日、私の隣の女性二人組は、「御節の残り物」をつまみながらホイットニー見てました。映画館は自宅の炬燵じゃないんだよぅ……
そういえば、自分の前方列右端の人が取り出す度に包装紙の音をガサガサさせてお菓子を食べていました。隣の人に注意されてたのに、数分後には再開。ホテルの変なお客様よりも厄介かも。一体どういう神経をしているのだろう。