あの頃、君を追いかけた : 特集
「もう戻れない」と思っていた“青春の日々”は、ここにあった
各国の涙をさらった“傑作”が、最旬キャストで再び!
誰もが思い出す《あの頃》が満載――“あの日のあなた”が本作に
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日本では2013年に公開され、見る者を青春の日々に呼び戻した台湾発のヒット作「あの頃、君を追いかけた(2011)」が、日本の最旬キャストによって再び息吹を与えられた。「HiGH&LOW」シリーズの山田裕貴が主演、アイドルグループ「乃木坂46」の齋藤飛鳥がヒロイン役を務める「あの頃、君を追いかけた」が、10月5日から全国公開。気の置けない仲間との青春の日々、甘酸っぱく切ない“初恋”がこの上なくみずみずしく描かれた本作を見ればきっと、懐かしくかけがえのない“あの頃”を思い出す――。
恋を知り、将来に悩んだ青春の日々──あなたはいくつ“共感”しますか?
恋、友情、葛藤に焦燥、衝動……見ればきっと“青春”がよみがえる
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どうしてこんなに“愛おしい”のか――。それは、青春の全部が詰まっているから! 地方の高校生を主人公にした本作には、“青春あるある”がディテールにまでこだわって描かれている。恋や友情といったトピックはもちろん、10代の心の揺れや衝動、将来の不安といった心情描写、授業風景や放課後の過ごし方といった学生生活がリアルかつ細やかに映し出され、あの頃を思い出す“スイッチ”として機能している。
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中でも、リアリティを大切にしつつ丹念に描かれているのが、恋愛要素。「席替えで距離が縮まる」「教室に2人きりになる」「髪型を変える」といった、誰もが経験してきた甘酸っぱい学生生活の“事件”が多数用意されている。そのため、主人公・浩介(山田)とヒロイン・真愛(齋藤)が互いを意識し、恋心の芽生えを自覚していくさまが自然な形で受け入れられるのだ。その結果、誰が見ても心にすっと染み入る、繊細かつ丁寧な一作に仕上がっている! もう一度、青春を“再体験”できるのだ。
【懐かしさあふれる】試写会に参加した人も、みんなが“タイムスリップ”
本作は“あの頃”を思い出させてくれる“貴重な映画”
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本作の“本当の良さ”は、見た人にこそ伝わる――。そこで我々は、特別試写会を実施。一足先に“体感”した参加者からは、作品の感想と共に、自身の思い出や共感の言葉があふれ出た。つまり、本作は描かれる内容を「自分事」化してしまう作品だということ。感化された人々の声を、お届けする。
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量産型“キラキラ映画”とは違う──《予想外》《リアリティ》《クオリティ》
「共感」から「驚き」へのグラデーション “心を満たす”一作が誕生
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「キラキラ映画」と呼ばれる10代を描いた作品の多くは、恋愛に特化しすぎ、現実味を欠いた展開が多いもの。だが、本作は違う――。まずベースに学生生活があり、その中で“興味”が“恋”へと変わり、毎日が色づいていくさまを、私たちと同じ目線でリアルに描いている。だからこそ、私たちそれぞれの思い出と結びつき、心に染み入るのだ。“あの頃”の自分たちに、劇場で出会ってみませんか?
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“リアルな物語”といっても、決して凡庸な展開ではない。むしろ、見たらきっと驚く意外なストーリーが用意されている! 浩介と真愛の恋の結末は? 友人たちそれぞれに待ち受ける運命とは? 味わい深く、心に残る――。エンドロール中に心に去来する感情は、予想とはまるで違っているはずだ。
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「万引き家族」で重要な役柄を演じた山田、トップアイドルの斎藤に加えて、数々のCMやテレビドラマ「この世界の片隅に」で人気を博す松本穂香、「怒り」で鮮烈なデビューを飾った佐久本宝など、今見るべき若手実力派が集結。彼らの演技のアンサンブルは、今、この映画でしか見ることができない!
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本作の基となったオリジナル版は、台湾で「10人に1人が見た」ほど社会現象化し、香港では中国語映画の歴代興行収入トップとなるなど、日本のみならず各国の人々の心をつかんだヒット作。国境や人種を超えて心に響く珠玉の物語が、どのように生まれ変わったのか。劇場で確かめていただきたい。
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恋も友情も、毎日を全力投球で生きていたあの頃。純粋で不器用で、でもまっすぐだった“かつての自分”がちゃんと描かれているのも、本作が貴重な映画であるゆえんだ。ついつい見失いがちな“本当の自分”に気づき、きっと見終えたときには心が浄化され、リフレッシュされているはず――。
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