「どストライク世代です」SUNNY 強い気持ち・強い愛 Kicoさんの映画レビュー(感想・評価)
どストライク世代です
私にとっては忘れられない映画です。
90年代に女子中高生だったので。
当時の「時代は私たちが動かしてる感」は独特だった。
オザケンも大好きだった。
毎日が楽しかったしキラキラしていた。
自分は何にでもなれると思っていた。
自分のためだけに精一杯生きていた。
そんな思い出を胸に閉まっている人は、
ラストがインド映画みたいとか、ご都合主義過ぎとか、ともさかりえ子ども時代とギャップありすぎとか、すべて目をつぶれてしまう程、感情を揺さぶられるものがあった。
そして何より、三浦春馬くんのあの怪しいロン毛に全て持っていかれた。
登場シーンでは失笑だったけれど、
(イケメンの無駄遣いだと思った)
中々どうして、ご本人の隠しきれない
柔らかさや可愛らしさが素敵で、
将来に対し迷いながらも見てみぬふりをする繊細さもリアルで、こんな人いたなぁって思った。
すずちゃんが失恋したところでは私も泣いてしまって、既にやさぐれてヤマンバ化したおばさんにも、こんな純朴さが残っていたなんてと思った。
春馬くんは、この仕事、きっとノリノリで受けたわけじゃないんだろうなと思ったけど、私は彼に忘れかけていた何かをもらえて、それはきっと自分にとって大切なものだったから、心の中でありがとうと思っていた。
その矢先の訃報だった。
だから今までずっと引きずり続けている。
それほどまでに、揺さぶられた映画だった。
視聴できて良かったと思う。
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