バトル・オブ・ザ・セクシーズのレビュー・感想・評価
全105件中、61~80件目を表示
平等とは何か。男女のあるべき姿を問う、深い物語。
【賛否両論チェック】
賛:男女格差が厳然としていた困難な時代に、平等を訴えて戦い続けた主人公達の苦悩や葛藤、そして自ら嫌われ役となった相手選手の等身大の姿を通して、男女間のあるべき様を問いかけてくるのが印象的。
否:結末が分かっているだけに、どうしても展開が単調に感じてしまうのは、仕方がないところか。ラブシーンがあるのも気になる。
男性が優位な時代にあって、平等の声を挙げることがいかに困難なことであったか。そんな中にあって、それでも自分の信念を貫き通したビリー・ジーン・キングの強さに、心打たれます。
そして彼女だけではなく、自らの意志で嫌われ役となったボビー・リッグスの悲しい物語が描かれているのも、見逃せません。2人の運命がいかにして交錯し、国中を巻き込んだ一大事件に発展していくのか、その過程にある人間ドラマに思わず考えさせられます。クライマックスのゲームは、言うまでもなく見どころです。
どうしても予定調和になってしまうのは否めませんが、戦い続けたプロ達の孤高な姿を、是非ご覧になってみて下さい。
勇気をもらえる
70年代アメリカ
2018年度ベストムービー!
実話。エマ・ストーンが『ラ・ラ・ランド』よりも印象に残った。「2時間、映画を堪能した」という気分にさせてくれる良い映画。今年最も見応えのある一本だと思う。
*夜勤明け3/3本目。寝落ちする暇が無かった(笑)
☆☆☆★★ 簡単に 【バトル・オブ・ザ・セクシーズ】(性別間の戦い...
☆☆☆★★
簡単に
【バトル・オブ・ザ・セクシーズ】(性別間の戦い)とは、どうやら試合当時から大々的に宣伝され言われていたらしい。
その為に、映画も一応《男性至上主義》と《ウーマンリブ》との戦いを全面的に打ち出してはいる。だが実際に作品全体をみると、自分本来の姿を取り戻す為の戦い。
いわゆる、決められた社会のモラルとの葛藤を描いている様に見える。
映画を観る前は「ナブラチロワの映画かな?」…と思っていたら違っていたが。映画を観終わりウィキを見たら、ナブラチロワとは深い関わりが有る様で、なるほど…と。
エリザベス・シューの変わり様にちょっとショックを隠せない80年代至上主義オヤジ…。
2018年7月13日 TOHOシネマズ/シャンテシネ1
啓発
エマストーンすごい!
Me too運動に乗った作品
7月公開映画のMVP‼️
謹んで7月公開映画の月間MVPを進呈させていただきます。
人は自分の考えを改めたり、過ちを認めたくない時、反対意見の側にいる人に、さしたる根拠も無く、レッテル貼りをしてしまいます。『アイツは体育会系だから』『オタクだから』『ゲイだから』『親が〇〇だから』と一括りにして、個別の意見や発想の検証などせずに出自的なものや本人の努力では変えようがない環境などを貶めることで元から否定するためです。正面から議論するよりずっと楽ですからね。
決め付けの言説で会議や交渉を仕切り、一見頭がいいように周囲の人たちを勘違いさせる(よく考えたら中身は薄っぺらなことが多い)コワモテの人があなたの近くにもいませんか?
この映画の時代は今と比べて世の中が複雑でなく、男女差別のように対立軸が分かりやすかっただけで、今の世の男性の思考パターンは殆ど変わっていないように思います。
このサイトでも、言葉や品性の下劣さで自分の気に入らない作品を貶めることだけが目的で議論や異なる意見を聞く気など全くないとしか思えない心無いレビューをたまに見かけます。
自分が当たり前、あるいは正しいと思ってきたことに対しても、時には健全な猜疑心を抱くことが必要だということを考えさせられました。
世の中が変わっていく時には、世界の半分がのしかかってくるような重圧と闘っている人がいるんですね。
LGBTの人に勇気を与える映画
実在した女子テニスの王者
ビリー・ジーン・キングはチケットの売上は同じなのに
賞金額が男子テニスの1/8なのに協会に意を唱え、
協会を脱退し女子のみの協会を新規に設立。
チケットの販売から会場運営に至るまで
女性だけで行うことになっていく。
そんな中、男性至上主義の看板を背負い
かつての男子テニスの王者リッグスが
エキシビションマッチとして女子テニス王者を
指名し戦いを持ちかける。
まさに「性別をこえた戦い」が繰り広げられることに。
アメリカの今を知るのに有益かつ
新たな流れの一環の作品といえます。
まず女性の身分が低かったという事実。
実際、この映画の70年より古い50年代では
女性の立場はもっと低かった。
30年代に至っては選挙権すらなかった。
また同性愛は精神病とされてた時代もあり、
2014年以降のアメリカでは殆どの州で同性婚が
許可されるようになった事もあり
LGBTの人達への応援の意味も含まれている。
タイトルやポスターから単純に明るい
映画なのかな?と思って観たら、
しっかりと芯の通ったメッセージ性の
強い映画に仕上がっていた。
毎度ゲイ役でいい味出した演技をする
アラン・カミングも出演するし、
エルトン・ジョンの曲も入ってくる。
性別を超えた作品として、
「キャロル」や「ブロークバックマウンテン」
「ムーンライト」など
近年はアカデミー賞にも関与するものも多い。
海外の作品でも「アデル ブルーは熱い色」など
お目にかかることも増えた。
現にハリウッドでも監督や俳優など
同性愛者をカミングアウトする人も増えた。
1900年代までは理解を得られなかった人達、
2000年以降はそういう映画も増えてきて
そういう映画たちもヒットをしてきている。
日本人も馴染みのない訳ではなく、
テレビでもトランスジェンダーの人達は
お目にかかるし、現に街に出れば
そういった方々もいる。
この映画は「女性に男性同等の権利を!」
がモチベーションではあるが、その基礎の土台は
LGBTの方々への応援も含まれている映画でした。
スティーブカレルという化け物
テーマはいい!
思っていた話とは全然違った
全105件中、61~80件目を表示