シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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水の中のファンタジー
公開する数ヶ月前から気になっていた作品でしたが、まさかアカデミー賞を受賞するとは・・。
で、作品を観て納得しました。
半魚人が登場するので、怪奇物と思っていましたが、ファンタジー作品だったんですね。
冷戦時代の設定も、レトロ調で作品にマッチしていたと思います。
個人的には、エンドクレジット間に流れる曲が好きです。
切なく聞こえる歌声を聴いていると、部屋を水で満たした中で泳いでいるシーンが目に浮かびます。
人間の欲望vs真実の愛
リアルとファンタジー、最後は涙。
いまいち乗り切れない映画だった。どのキャラにも感情移入出来なかった...
ファンタジーとして
変わった映画だなぁ…と。
ラブロマンス映画ではない…
アカデミー賞で作品賞を含め4冠を達成した本作をやっと鑑賞。個人的にはここ最近見たなかでは一番好きな映画となった。
ストーリーはとある研究所の清掃員の女性が研究対象である半魚人を生かすために外に連れ出して…というもの。
脚本が完璧かと言われると本作は疑問点が割と多く挙がる。どうしてイライザとジャイルズは隣人ってだけであんな仲が良いのか、どうしてそんなに半魚人はイライザを好み、イライザは半魚人を好んだのか、などなど… そんな疑問点がありつつも、ストーリー全体が御伽話のようでリアリティが無いものだから、個人的には別にそこまで気にならなかった。
本作は、半魚人を研究室から連れ出すシーン、連れ出した後のストリックランドによる半魚人の捜索シーンに結構尺を使っている。二人の愛に焦点を絞ってるわけではないため、ラブロマンス映画とは考えずにSF映画として捉えた方が自然かなと思う。
個人的に本作でとにかく感動した点は、ギレルモ・デル・トロ監督による映像美の演出である。全体の青色でウェットな雰囲気、「バードマン」の時ぐらい効果的に感じた黄色字幕、ルーティンの映し方、カット割、クラシックやジャズといった音楽、冷戦下当時のインテリア、などなど… すべてが美しかった。性描写もあるのにあまり生々しさを感じず、美しさが引き出されているように感じた。
主演を務めたサリー・ホーキンスの演技は完璧だった。声が出ない主人公の内面を表情と動作でよく表現していたと思う。オクタヴィア・スペンサーも安定してあの役どころの演技は上手い。
ギレルモ・デル・トロ監督はさり気なく、色々なテーマを本作で盛り込んでる。LGBTを含むマイノリティや宗教観、人種など、あまり深くは掘り下げてないけどちゃんと映している。そこにも好感を持てたし、SFファンタジー映画なんだけどあくまでテーマは人、そこにラブロマンス要素と少しの性描写を含ませることで神秘の中にもどこか人間美というものを感じさせてくれた。
本作にはとにかく「美」という印象が強い。あの気持ち悪い生物と人間の関係性をこれほどまで美しく描けたのは監督の手腕であろう。
ラストシーンのあまりの美しさに涙を流しながら緑字のエンドロールを眺めた…
グロテスクでロマンチック
好き嫌いが分かれそうだけど、私は好き。
ヒロインの悲壮感と無邪気さにキュンとしたし、音楽も良かった。ストーリーは王道だけど、設定が奇抜なので問題なし。
ラブストーリーだけど全くデート向きでは無い。
見た後なんか気まずくなるやつ。
二人の行く末は〜〜
多く方がレビューを書かれているので今更かなと思いましたが
まあ、アカデミー作品賞受賞作をスルーするわけにもいかないよね。
ホラーチックな舞台立て、全体に湿度の高い画面に
ちょっとゾワゾワさせられます。
ストーリーは美しい話だけど
ホラーやバイオレンスの要素も満載なので
ちょっと変わった悲恋ものなんて、気を抜いて観てると
ドギモ抜かれるので、注意してくださいね。(笑)
で、月に10本ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては
話の展開自体はまあ、やっぱそうなるんだろうな〜
と言う作品なので、観るべきはそこでは無く
細かいディテールにこだわった美し過ぎる映像、
この映画の世界観を見事に表現している音楽!
そして主人公の変化の様子。
最初はどこか世捨て人的な生活だったのに
愛した人のために現実に立ち向い
どんどん強くなっていく過程は見応えがある。
そこは大好きなんだけど、
ラストの、結局そこに行っちゃうのか〜と言う様な
閉じて行く話になってしまって、やっぱ、それは悲しいよな〜
監督自体が、
冷徹な現実より空想の世界の方がずっと良い!と公言して
映画を作ってる人だからしょうがないんだろうな〜〜
まあ、登場人物が半魚人なんで、表に開く話しにしようとすれば
「グレイテスト・ショーマン」かい!!
となってしまうんだけどね〜〜(笑)
好みが分かれる映画かも〜〜〜
★もう一度観るなら?「世界観に浸るには映画館でないと〜」
映画らしい映画
2018-29
トイレで手を洗ってこないオッサン、ほんま嫌。
この手のタイプのやつかぁ。
が、見終えた感想です。
どうして愛が芽生えたのかがいまいち伝わってこなかった。
He sees me as I amと感じるまでに至る描写が少なくて。
『リトル・マーメイド』みたいに見た目可愛いわけでもなく、
『美女と野獣』みたいに昔イケメンな王子様って事実もない、
見た目きもい半魚人を愛するには普通じゃ考えられないし、
毎朝お風呂で行為をするようなおばさんが、最終的になぜ半魚人を選んだのか、そうなるまでの展開が早くてのめり込めなかった。
オスカーノミネート作品を全部観たわけじゃないけど、わたしにはうーんでした。
ねっちょりとした性描写シーンも多いしなぁ。
全体的に神秘的な雰囲気が漂ってたから、結構びっくり。
でもサリー・ホーキンスが輝いてた。
眼差しが愛に満ちてた。
感覚的な作品?難しかった…。
うーむ。
期待しすぎていたからでしょうか?
なんとも言えない、モヤモヤしか気持ちが残りました。
愛の物語と言ってしまえば、そう考えられるのかもしれませんが…。
愛というより、恋というか、絆みたいな…。
水のような、固まりのない感情が身体中から溢れ出てくるという感じでした。
イライザという女性が、半魚人のような彼を愛おしむ気持ちは伝わってくるのですが…。
じゃあ、その彼は彼女のことをどんな風に思っていたのか…?
その核となる部分が、最後までよく分からずに終わってしまったのが残念。
そして、彼を追いかけるの役人の異常なまでの追走に、「どうしてそこまで?」という疑問を抱きました。
人でならざる者は、全て排除しないと気が済まなかったのでしょうか?
それとも、冷戦時代のロシアスパイとのつながりを懸念するためだったのでしょうか?
どちらにしても、なんの罪もない生き物を抹殺しようとする、恐ろしさは理解できません。
今回は
どちらかというと、セットや世界観の方に感動させられた感じでした。
ディズニーシーの『海底二万マイル』を想像させる壮大な建物セットや、半魚人の特殊メイク。
ファンタジックな作りの中に、デルトロ監督監督特有の、ドロドロした恐ろしさや気持ち悪さも感じさせられました、
パンズラビリンスを観た時の感動が懐かしいです…(笑)
人間と人間ならざる者の出会いをドラマティックに表現している、童話のような映画作品でした。
独創的な映画
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