シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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シェープオブウォーター
イライザ役のサリーホーキンスの不思議でセクシーな魅力と愛嬌のある目をした半魚人のロマンが良い。
イライザの仕事仲間、隣人の画家と愛すべきマイノリティ。反してアメリカを象徴する様な横暴なホワイトの悪人ぶり。分かり易い。
好みはハッキリ分かれそう。大人向けのおとぎ話。
【賛否両論チェック】
賛:孤独な2人がお互いに惹かれ合い、決断の末に辿っていく儚くも哀しい運命に、観ていてハラハラさせられる。映像美も見事。
否:雰囲気はかなり淡々と進むので、惹かれないと眠くなってしまいそう。ラブシーンやグロシーンもあり。
雰囲気としては、同じギレルモ・デル・トロ監督の「クリムゾン・ピーク」に近いような感じでしょうか。「完全大人向けのおとぎ話」といった印象です。
言葉を話せず、世間から一線を画してひっそりと生きているイライザと、故郷から連れてこられ、研究所で酷い扱いを受ける生物。一見異なるようで、実は似たような孤独を抱えた2つの魂が出逢い、やがてその喜びや悲しみを共有していく姿は、どこか切なくもあり、またどこか神々しくもあります。そんな2人の愛が果たしてどんな結末を迎えるのか、落ち着いた雰囲気の中にもハラハラさせられるものも感じさせます。
そのファンタジー独特の現実味のない世界観や、ラブシーンやグロシーンがある故の好みは分かれそうですが、気になった方は是非。
愛の輪郭
ヒトをヒトだと認識する材料はいったい何なのか。手探りだからこそ触れあえた手を握りしめ続けるような作品。
異形な愛なんかではない、水滴の輪郭をなぞる愛の存在を確かめさせてくれる。
幕が上がった瞬間から引きずり込まれる映画の世界に、溺れていく。
異質なる存在
しゃべることのできない女性と、不思議な生き物との交流を描いたラブファンタジー。
主人公の女性が冴えなかったのに、徐々に魅力的になっていくのがいい。不思議な彼とうまくいってから、雨のバスの窓に流れる水滴もきれいだった。そういう意味では映像が印象的な映画だと言える。
でも、2人が心を通わす過程がよくわからない。切ない恋の物語としては正直物足りなかった。
コミュニケーションを描いた作品とも言えるが、個人的には異質なる存在・少数派を描いた物語と感じた。そういう意味でもラストが切ない。異質なる存在同士で寄り添うことしかなかったことに。
美しい映画
ストーリーがわかりやすくて良かった(^^)b
でも、あんな怪物に最初からほとんど恐怖心を抱かずに近づけるものか…
ってゆーか、あの主人公のヌードを初っぱなから見せられるとは思わなかった(^_^;)
まぁ、性的な表現が(無駄に)多い作品でした…
映像的には美しくないけど、観終わったあとの印象としては、美しい映画でした(^^)b
それにしても、デル・トロ監督は痛そうな映像が多い。性的な表現もあったりで、あんまし大衆受けとかは気にしないのかな?
知ることを恐れない
しばしば『人魚姫』の男女逆転版と紹介されている本作。だが、逆転しているのは男女間だけではない。逆転しているもう一つの要素はズバリ“言葉”だ。
人魚姫は人間の王子様に恋をし、足と引き換えに声を失うが、本作のヒロイン・イライザは半魚人を愛することで“言葉”を得る。言葉と言っても手話ではあるが、寡黙で控えめな彼女が物語が進むにつれて徐々にその発言力を増していく。とりわけ、悪役・ストリックランドに向けて中盤に発せられる言葉は、前半の彼女の振る舞いからは想像できないほど強い反発心をむき出しにする。
表向きはラブストーリーであるが、この作品の根底にあるのはコミュニケーションの大切だ。ストリックランドは半魚人に対してコミュニケーションを一切取ろうとしないのに対し、イライザは様々な手段で半魚人とコミュニケーションを交わそうとする。そして、その行為は彼女自身を解放し、やがて自らの存在を主張し、更には自分のあるべき姿を見出していくのである。
我々は知らない者を恐れることがある。その相手が何者なのか?どんな人なのか?と。この物語では、半魚人が一体何者なのかが問いかけられる。ストリックランドがラストに述べる言葉がその答を示しているのだとすれば、知ることを恐れなかったイライザと知ろうともしなかったストリックランドが迎えるが結末の違いは当然の結果と言える。
正直、アカデミー作品賞を勝ち獲るとは思っていなかったが、人種やセクシャル・マイノリティの差別や偏見と向き合うアメリカの今をファンタジーに置き換えた、デル・トロ監督にしか撮れない見事な一作である。
不思議な映画でした
美人でもないけど気になる女性としての
存在のイレイザ。見ているうち、ほんとに
素敵な女性になってきました。
恋をする女性の変化を感じました。
恋愛?
ファンタジー?
SF敵?
スパイ?
いろいろおり混ざった不思議な
映画でした、
雰囲気映画
何と言っても結構な頻度で挿入されるエログロがとにかく好みに合わない(特にグロ)。
R15要素を抜いても全く問題なかったと思うのだが。
ホラーを観に来たわけではないのに突然出てきて、不快で顔を背けざるを得ない場面が多かった。
話としてはご都合主義部分が多く、誰にも感情移入できないのでつまらない。
主要登場人物のはずの半魚人は影が薄いというかキャラ付けが薄く、主人公と半魚人のラブも私には響かなかった。
ラブストーリーだと思っていたがラブは添え物なのか?!と思ってしまった程。
また最近の流行りなのか、差別差別とあまりにくど過ぎてその割に表面的にしか描かれていないため逆に薄っぺらくなっていると感じた。
なんでもマイノリティーを出せば良いってものじゃない。
色んな要素がごちゃまぜで、音楽や映像美で力技で纏めた印象。
観ている途中は正直久しぶりにガッカリした映画だったが、
不思議とエンドロール後からティールがかった夢の中にいるような感覚が今も残る。
雰囲気は本当に良かった。
中途半端に詰め込まずもっとファンタジーに振り切った映画にして欲しかったというのが個人的な感想。
愛猫を残忍に食い殺されて!?
アカデミー作品賞に批判も恐れず言うと正直、自分には全く響かなかった。野獣を愛する女性、的な映画はたくさんあったけどこの『化け物』には感情移入しない。自分の愛猫を残忍に食い殺されても愛を継続することに全く共感しないし(ペット飼ってる人はきっと『化け物』に憎悪も)。社会からの疎外感を描きたいかもだけどほぼ同情できない。残忍なシーンと生々しい性描写には隣に座ってた幼少児にもどうかと。
主人公2人が喋らないというのは不思議な感じでした。ほとんど予習をせ...
主人公2人が喋らないというのは不思議な感じでした。ほとんど予習をせずに行ったのでただ相手が怪物のラブストーリーだと思っていたら銃が鳴ってびっくりしました(笑)質のいいアメリカの映画。軍事とラブストーリーがこんなにしっかり融合されているのは、邦画にはあまりないタイプかなあと思いました。
何と言っていいのかわからない
安易に共感したり、自分の人生の何かに置き換えたりすることはできない。
ラブストーリーであることに間違いはないけれど、今までラブストーリーとして見てきたものとはあまりにも違いすぎて、言葉が見つからない。
良かったし、美しかった。
でも怖さも感じる。
私はこの物語の前では、聞き手にしか過ぎない。
ただ、この物語を作った人たちを、愛しく思う。
一流とB級は紙一重!?
作品紹介からはあまり惹かれるものがなかったが、2018年のアカデミー賞で作品賞ほかを受賞した作品ということで鑑賞。
アカデミー賞ではよくある話だが、なんだか不思議な作品。過去なのか未来なのか、リアルなのかファンタジーなのか分からなくなる。冒頭はおとぎ話の不思議の国のアリスみたい。
現代の人種差別やLGBT問題などを受けて、多様で寛容な世の中へ向けてのメッセージとも受け取れるが、ちょっと間違えば特撮モノのB級映画にも見られる。ストーリーにもそこまで深みがなかった印象。
なぜか耳に残っているセリフは、悪役ストリックランドの「トイレの前か後どちらで手を洗うかで男の品格が分かる。用を足した後に手を洗うやつは軟弱者だ」(うろ覚え)です。
水の中のファンタジー
公開する数ヶ月前から気になっていた作品でしたが、まさかアカデミー賞を受賞するとは・・。
で、作品を観て納得しました。
半魚人が登場するので、怪奇物と思っていましたが、ファンタジー作品だったんですね。
冷戦時代の設定も、レトロ調で作品にマッチしていたと思います。
個人的には、エンドクレジット間に流れる曲が好きです。
切なく聞こえる歌声を聴いていると、部屋を水で満たした中で泳いでいるシーンが目に浮かびます。
人間の欲望vs真実の愛
この映画を闘いとして表現するなら、私だったら『人間の欲望vs真実の愛』こんな闘いの名にします。
少し過激な描写もありますが、ありのままの姿を表現しているところが人間味が溢れていてとても素敵でした。
半魚人と恋愛なんて想像もできないからこそハラハラしたり、観ている私もだんだんと半魚人と人間ではなく男性と女性の恋愛を見ているように思えてドキドキしました。意表を突かれまくられながらも求めていた終わり方だったような。。
そしてなにより、ヒロインの仕事仲間や親友の間にある愛に感動しました。お互いに愛し合っているからこそできること。。
愛の形が広がる作品だと思います。
リアルとファンタジー、最後は涙。
半魚人と人間が惹かれあう?
信じがたい、だからファンタジーとカテゴライズして
臨んだのに、気づいたら、どうなるんだ、
何をやってるんだ!とリアルとしてツッコミを
入れることの連続。
完全に私は半魚人を実世界に実在するかのように受け入れて観ていた。
だから最後辛いような、嬉しいような、、
愛かぁと、
泣けてくるのだった。
観終わり、本当の本当の現実に戻ると、
パンフレット売り場に直行!
あの半魚人は、どうなってるんだ、と
撮影裏側が気になってしまうのでした。
嗚呼、楽しかった!
いまいち乗り切れない映画だった。どのキャラにも感情移入出来なかった...
いまいち乗り切れない映画だった。どのキャラにも感情移入出来なかったから話が進んでいっても普通に納得するというか、早く物語が終わらないかなという気持ちになりました。クリーチャーが可愛くない。ETと比べるのもどうかと思うが、ETは感情移入できたのにこの映画では無理だった。主演の女優も好みではなかったから裸を見ても恥ずかしいだけだった。あのロシアのスパイはどうでもよかった。この映画だったらグレイテストショーマンの方が良かったと思う。
ファンタジーとして
楽しむ映画だと思います。
セキュリティーの甘さとか、ツッコミどころは多々ありますが、細かいことは気にしなくていいんです。笑
音楽が心地よくて、すっと入り込めました。
なぜか分かりませんが、最後のシーンはとても感動しました。あったかい気持ちで劇場をでましたねー。きっとハッピーエンドってことですね。
人に勧めることはしませんが、わたしは観て良かったと思います。
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