シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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変態心溢れる愛すべき一作
アカデミー大本命と言うことで公開日に観賞。 SFラブファンタジーというよりは、変態心をくすぐる愛すべきラブファンタジー大作。 登場人物の大半が何かしらのハンディを抱えているのだか、そういった人物設定がうまくストーリー展開と絡み合っていた。 そういった点が単純なSFに終わらず、観衆の琴線に触れる要因だと感じた。
ギレルモ・デル・トロの集大成的な作品
これまで、モンスター映画を作り続けてきたデル・トロ監督の集大成と言っても過言ではない作品。 しっかり残酷さや醜さ、滑稽さを描くことで美しい映像と物語を際立たせている。 キャスト陣の見事な演技アンサンブル、デル・トロの偏愛的ともいえるディテールへのこだわりが完全に合致した作品だと思う。 ストーリーは単純という人もいるけど、メインストーリーの奥に見え隠れする「セカイ」の不条理や残酷さを含んだスケールの大きな作品で、「マッドマックス怒りのデスロード」にも通じると思う。
これって
個人的な感想です、最初見終わった時は、気持ち悪さが先に立ってしまったけど。だんだん、じわじわ、しみてくる映画です。と、いうのは、この主人公、もしかしたら人魚で、人間になったけど、彼が来て恋愛を始めたものと思いました。そうやってみると、すごく切なくて暖かい映画と思えて。でも、オクタビアさん、最高。あと二回は行こうかなっと。
素敵な映画
映像も綺麗で最初から映画の世界に引き込まれる。暴力的なシーンもあり、そこが個人的には見たくなかったのだが、ストーリー上、必要なのだろう。 様々な愛の形や愛しかたが表現されており、人を愛することの素晴らしさを心から感じれた。
心を通わすということ
物語がスタートして、すぐにオチはわかる…だけど。 何がすごいって、主人公とクリーチャーが心を重ねていくところの表現に引き込まれました。 言葉が通じても、心が通わないなんてことはざらな殺伐とした時代に、コミュニケーションとは何か?ということを考えさせてくれます。 それと、悪役が抜群によい。 マイケル・シャノン演じる中間管理職の白人軍人って、昔のドラマや映画では、こういう熱血白人キャラこそが主人公でした。 「悪事を働く黒人やインディアンを倒す」って映画・ドラマが多かったわけです。それが、時代とともに変わり、「マイノリティを抑圧する横暴な存在」として描かれておりました。 どんどん狂気を帯びていき、最後には人間がよりモンスターに見えてくるという…そんな重要な役を、見事に演じきっていて、素晴らしかったです。
これぞ「映画」だ!
この作品が作品賞・監督賞を獲るアメリカ・・・ やっぱりスゴイわ。 完っ璧な大人のフェアリーテイル!(goth) ストーリーは分かりやすく単純なんですが。 あらゆる「映画的」要素も詰まってましたね~ (スパイサスペンス・コメディ・拷問や痛い描写さえ…) 【映画として優れた点】 ・どこを切り取っても震えるほど美しい画 ・音と音楽の使い方が秀逸! (巧みに雰囲気や気分、シチュエーションさえも演出) ・世界観がチープにならないための照明と美術 ・違和感なく差し込まれる「時代性」の描写 【恐らく革新性を評価された点】 ・フェアリーテールの主人公が、 「若く・美しい・純真無垢な少女」ではない点 ・「王子」は「ハンサムな人間」にならない点 ・緑と光あふれる世界ではない ever after… ・ハンディキャップをロマンスのチャームポイントとして描いた点 ・ロマンスというか、もはや性的な異文化交流 ・マイノリティもレイシストも、ホワイトカラーもブルーカラーも スパイも人魚も…みんな人間らしく、みんな生きているこの世界。 エンドロールが始まるやいなや、多くの人が席を立ったので おそらくトラウマ的に「ダメ」な人も多いかもです。 「デル・トロGOTH」好きな人って、マイノリティなんかな…
作家性に溢れた"愛すべき映画"。
レイトでシェイプ・オブ・ウォーターを見てきました。 デルトロの愛が詰まった一本。 早くも上半期ベスト確定な予感。 「大アマゾンの半魚人」を幼少期に見たデルトロ。 そこで登場した半魚人・ギルマンと美女との報われない結末を自分の手でハッピーエンドにしたいと考えていた。そんなデルトロによる"精神的な続編"。 ギルズのデザインもこだわり抜いており、アクターの演技も相まって実在感が凄かったです。 ギルマンを踏襲したデザインながら、ホラーモンスターとしての貫禄と人間らしい喜怒哀楽を兼ね備えた素晴らしいデザイン。 彼の初登場シーンではそれだけでドキッとします。 オマージュだけではなく、しっかりとデルトロ自身の作家性に溢れていたのも良かったです。 モンスターへの愛、黒人・ゲイ・オタクを含め社会的マイノリティに対する暖かな眼差し。 写真ポスターの登場で社会的な価値を失っていく手書きポスターへの悲哀。 これらの描写があるからこそ、社会的弱者として虐げられるイザベラと、亜人という理由で実験を繰り返されていたギルズとの心の交流が説得力を増していたように思えました。 それでいて「マイノリティにもスポットを当てて欲しい!」とかいう話ではなく、「マイノリティの事をそっとしておいてほしい」といったスタンスなのも良かった。 決してサブカルチャーがメインカルチャーに取って代わるのを望んでるわけじゃない。 公平さを望むデルトロの姿勢が見て取れました。 クライマックスは涙なしには語れません。 ぜひ、劇場でご覧ください。 そして最後に。 ハリウッド大作が続く中、自費で作家性あふれる作品を作ったデルトロ監督に感謝を。 この作品のアカデミー受賞で映画業界が良い意味で刺激を受けてくれればと思っています。
ギレルモ・デル・トロの「お伽噺」
まさかギレルモ作品がアカデミー賞とは、初日の公開時はシネコンでも扱いがやや小さめだったがこれで多くの人が興味をもってもらえれば幸い。 アラフォー女性と半魚人のラブロマンス、これがディズ○ー作品だったら「半魚人の正体は美少年でした」とか「最後に奇跡が起きて…」みたいになるのだろうか? しかしそこは我らがギレルモ・デル・トロ、モンスターは最後までモンスターとして描いてくれています。 今までのギレルモ作品からもう少しハードな内容を期待しているとやや情緒的で単調が人によっては物足りなさを感じるかも? 途中のミュージカル調のシーンはギレルモ流のガンダムハンマーなのだろうか?(これは単なるお伽噺なんだよ)
ふーん、って感じ。
予告編を見た時はもっと怖い話かなと思ったのですが、可愛いらしくて優しい話でした。 個人的には、ロシアのスパイとか権力主義の狂人とかより、魚人と女性の交流にもっと内容をフォーカスして欲しかったですが、、、。 とはいえ、こうやって残酷な現実と幻想的な物語の極端な対比を描くのが彼らしいやり方なのでしょうか。 観終わって思い返した時、 一番印象が薄いのがあの魚人です。 なんだか残念ですね。 猫食べたことしか覚えてないです。 雰囲気を楽しむって感じの映画で、 あんまり難しい事を考えてみるものではなかったです。 だから雰囲気が好きじゃなかったら、 多分好きじゃないでしょう。
マイノリティ
映像はとても美しく、丁寧に作り込まれた作品ということはよくわかります。 ただ捻りのないストーリー展開や、マジョリティ側とマイノリティ側の性描写の見せ方などいまいち入り込めない設定が残念でした。 ただ主人公を追い詰めるマイケルシャノンの演技は素晴らしくとても最後まで緊張感をみなぎらせてたと思います。 正直、スリービルボードの方が好き。
沢山涙を流したことを、良い映画の指標にするのは安直な様で好きではな...
沢山涙を流したことを、良い映画の指標にするのは安直な様で好きではないけれど。心を打たれて、どうしても涙が止まらなかった。互いの愛情がヒリヒリするくらい、切実に伝わってきた。シェイプオブウォーター。良いタイトル。 ありのままを見てくれている。よく言われるけれど、それに尽きるのかしら。ありのまま、偏見も差別もなく、ただただ互いを認め、求め、惜しみなく愛する姿に心を打たれました。
異形の愛
虚構(ファンタジー)と現実が入り交じったデル・トロお得意の描写と物語。 元々一般受けするような監督ではないと思っていたのですが…いやいや、おめでとうございます。 デル・トロ作品好きな自分の素直な感想は…ちょっと物足りないような。 現実である異形との愛はもっとエログロであっても良いと思うし、ファンタジーはもっと笑えても良かったかもしれない。 でもそうしなかったのは作品のバランスが絶妙になったのかなとも思えます。 デル・トロ印のダークファンタジー、これからも期待しております。
融和
五月雨式に動くカメラに酔いはせず、幻想的な世界に魅入られた。 幻想と言えば、音楽。とても可愛らしく、饒舌。 善悪問わず役者の演技も良かった。 ただ、カレンダーに記入する行動が浮いており、観せ方としては少し品が無い。 物語の色彩は心地よく変化し、折り重なる。 波紋はぶつかる瞬間、激しく踊り、融和する。
猫好きには酷なシーンが
60年代の音楽 クリーチャーと人間でロマンチックな物語を作れるのはデルトロならでは オスカーを獲った辻一弘さんも映画にクレジットされてる!
期待外れ
好きな作品の多い監督の新作、しかもアカデミー賞を受賞!と期待して観に行きましたが、アララ… 無駄なシーン(ボカシの入るのが最たるもの)があったり、警備が甘いじゃろ!とかいったツッコミはありつつ、どうも映画に乗り込めなかった。 半魚人についても、ヘルボーイに出てくるペイルマンみたいな魅力もないしなぁ
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