シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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アカデミー作品賞を獲ったので期待したけれど
アカデミー作品賞を獲ったので期待したけれど、普通の映画でした。映画の後はどうなったのだろ?二人で暮らしたのかな?人間が水中で暮らせるのかな?
様々な愛とその喪失の物語。親近感から異形を愛し、身体的人間性を喪失...
様々な愛とその喪失の物語。親近感から異形を愛し、身体的人間性を喪失した女。同性愛者でありながら(あるいはバイ?)ただ友と言うにはあまりに深く隣人を愛し、喪失した男。あくまで友として友を愛し、喪失した女。科学を愛し科学に殉じた研究者。他者を力と地位で抑えつけ、自分のみを愛し全てを喪失した男。
なんかまとまってないけどそんな感じ
自分は好きになれた作品
雰囲気や音楽は素敵。
オチは読めるけれど後味はとても良い。
悪役さんの家族やスパイさんのことは少し気になるけれど、モヤモヤするほどではない。
粗というか穴、突っ込まれても仕方ない部分は多いように感じました。
施設のセキュリティ、主役二人が惹かれ会う過程など。
しかしこれらの穴はこの作品においてそこまで重要な部分ではないのかなとも。自分はそういう「ご都合主義」に目をつぶれる質だったのでこの作品を楽しめて好きになれたけれど、合理性や整合性を求める人には合わないと思います。
性的描写や猟奇的な描写が多いけれど、自分にとってはこれもグロテスクさや生々しさの一要素として良い調味料になったと思う。
逆に不潔なものが苦手な人には堪えられなさそうだとも思います。
主人公を好きになれない人が多いみたいだけれど、これも主人公のキャラクターをどう捉えるかの違いかな。
遅刻、映画館水浸し、猫の死亡の件など確かにどうかと思う部分もあるしその点について良い気分にはならないけれど、冒頭の自慰シーンのおかげもありあくまで主人公は「欲求を持ったごく普通の女性」であって「美しいヒロイン」ではないと捉えられたため、自分はそこまで気にせずすみました。
この映画をエンターテイメントと捉えられて(好みに合って)、かつエンターテイメント性があれば細部は気にしないという人向きの映画だと思います。
クオリティや説得力を置いておいて、良くも悪くも作品に酔えるか否か。
「作り手と好みが合うか」によって評価が大きく変わる作品だと感じました。
自分の好みに合うという意味では星5だけれど、人におすすめするという意味では星3です。
好きです。こういうの
私は大好きでしたが、見方によってはエログロ映画にも捉えられます。R15も納得…。
主人公、自分と年が近くて共感できました。
ファンタジーで40代おばさんを主人公にしたものなんて今までないのでは?!
でも主人公よりインパクトあったのはあの悪役でしょ ww怖すぎあのおっさん!
時代も懐かしさが感じられる雰囲気、映像の見せ方も素敵で、時間忘れて見入ってしまいました。
まあ、ツッコミどころはいくつかありますが若い方よりは年配受けしそうな映画。
最後がちょっと気に入らない展開だったのでー0.5。
潮の香りのお伽噺
幻想的な冒頭からお話に引き込まれていきました。
生臭さも含んだ潮の香りのする、見応えのあるお伽噺でした。
金色に縁取られた目が印象的な生き物を中心に、色の統一された映像に見惚れます。
イライザには迷いがなくて。私が好きなものは彼も絶対好きって。ほほえましいです。
声のない彼女が毒づくのがなんとも痛快、あのワルい顔!
彼女を取り巻く人達もしっかりと描かれて心に残りました。
このとんでもない恋人達に振り回される同僚のゼルダさんに、一番寄り添って観ていた気がします。
姉御肌の彼女はこれまでイライザを、守ってやるべき人として接してきたのではないかしら。イライザの強さに触れて変わっていく関係がいい。
ジャイルズさんが家族のようにいてくれるから、なんだか安心でした。
一方で彼らに対峙するストリックランドもニガく痛々しく、ただ憎いだけの敵と思えず心揺さぶられました。
何度も見たくなる映画
主人公見て、アレ!もしかして、ブルー・ジャスミンの妹役の人?とビックリした。まるでまるで異なる役柄で、雰囲気も顔も表情も体の動きも違う。そこにまず惹かれてしまいました。きちんと起床、日めくりカレンダーめくって、卵を茹でて、靴を磨いて。通勤して仕事して。映画見て。
かつての映画が下敷きにあるようですが、その知識が無くても、この映画それだけで、夢の世界に行けたような気がします。隣の画家のおじさんが二人を描いた絵はとても美しい。2回見た記憶があるのは、飛行機往復でそれぞれ見たからだろう。映画館で今度、見たいです。
好きな人はとことん好きだろうな
音楽も映像も良くて最後まで飽きずに見られたけれど、どうにもハマりきれませんでした。たぶん登場人物の誰にも感情移入できなかったんだと思います。強いて言うなら主人公の親友(男性の方)が好きかな。
そこに愛があるの?
美女と野獣のような切ない愛を期待していたら、なんていうか怪物が思ってた以上に動物的で…。
彼女の愛と怪物の愛がイコールになるのかな?と疑問でした。2人が体の関係をもつのですが、彼女からみたら愛してるからこそですけど、怪物からみるとただの生殖活動のようにみえて、ちょっと頭に???が。
最後まで一方的に彼女の片思いでずっと終わたように私は感じてしまって、キュンとなることもなくとっても残念。
映像も設定も好みだったので、本当に残念。
美しい
幻想的で、蠱惑的なCGや舞台…ぼーっと見てるだけでも美しくて楽しいだろうとおもいます
登場人物たちはいわゆる社会のはぐれもの…ゲイの老人、黒人の労働者の女性、身寄りのない唖者の女性。彼らが観客に及ぼす、言い様のない居心地の悪さが、この新・おとぎ話にとって最高のエッセンスでした。
キャラの造形が悪役まで総じて分厚いです。ノリとしては、入り込みすぎず俯瞰的に見た方が楽しめるかもしれないです。悪役まで含めて人間的なので。
「さすがギレルモ・デル・トロだ。アカデミーなんざなんともないぜ。」
まさかアカデミーを獲るとは思ってなかったわけですが、いざ観てみると、確かにこれは「好きそうな」仕上がりになってて納得。
主人公のあれやこれやがカチカチと音を立てて終盤に向かって「成っていく」さまは見ごたえ充分。敵役の設定やキャラの立て方もうまい。
いろんなものを上手に「見立て」る手法もなんというか、うまい。
こういう細かい積み重ねが終盤のクライマックスに向かって後戻りが出来ないところへ我々観客を追い立てていく感じ、うまい。
抑制を効かせながらも見せるべきところにはきっちり派手な色を入れてくるあたり、試合巧者の面目躍如っす。うまい。
うまいわー。
コレでアカデミー獲るんかー。うん、文句はござらん。
まぁ、獲っても獲って無くても、評価は変わらんでござるよ。
やっぱり好きっす。ギレルモ・デル・トロ。
ポップコーン度はまぁ、低め。スクリーンから匂い立つような画づくりのせいかも。
敬愛するデルトロ監督の最高峰パンズラビリンスを超えられるかと期待し...
敬愛するデルトロ監督の最高峰パンズラビリンスを超えられるかと期待してみたわけだが、とても良かったんだけどやはり、毎分泣かされたラビリンスには届かなかった。
おとなのためのおとぎ話
性も生もひっくるめて描きおとぎ話のような浮遊感と綺麗だけどあとに引く切なさがたまりませんでした。
冒頭の部屋一杯の水のシーンはまるでタイタニックの導入部分のようで、物語の終着点はここで、ただのハッピーエンドではすまされないんだ…という期待が押し寄せてきました。
「彼」とイライザが出会って心を通わせていく過程はもちろん可愛くてどこまでも綺麗で哀しくて童話めいていてどの場面も惹き込まれ、まるで自分が寂れた静かな町のミニシアターで映画を見ている気分になりました
勝手な私の妄想なのですが
イライザの首の3本の傷は最初エラ呼吸みたいだと思っていたけどラストでまさにエラになっていて彼女正体は本当に人間だったのかと思ってしまいました。
普通に見れば「彼」の力でそうなったのですが
出自は川に捨てられていたため若しかしたらパンズ・ラビリンスのようにもとは水の世界の王女ではないのか(プロローグも含めて)と勘ぐってしまいました。
それくらい、読み手の勝手な妄想を膨らましてしまうくらい、深くて繊細なお話でした。
本当の愛とは
パンフレットを購入しギレルモ・デル・トロのインタビューを読んだ
「僕は美女と野獣が嫌いだ」と。
人間は美男美女の愛を観ているのが楽しいのでは?
この作品を観て本当の愛とは何かを考えた
ごく普通にいる清掃員の中年女性が魚人に恋をする
ありえない事だ、でも、観ていると引き込まれていきなんとも切ない気持ちになる。
愛ってなんだろう、人じゃない何かでもいい
愛するってこんなにも切なく虚しく壊れやすいものなのかと。
映像に関しては水中のシーンが美しすぎます、見とれてしまいました
手話
で悪態をかます。溜飲が下がる。軽く見られてきたものの静かな抵抗。差別をテーマにした作品としては、描写はきめ細かい。微妙な態度が差別を示す。
セックス表現の挿入は、制作者の作為的に過ぎる意図以上のことは感じられなかった。
恋愛感情の発現プロセスは描写不足であるが、これも制作者の意図するところだったのだろう。
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