「異形・芸術・欲望・愛情」シェイプ・オブ・ウォーター しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
異形・芸術・欲望・愛情
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第74回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作。
第90回アカデミー賞作品賞受賞作。
Amazon Prime Videoで鑑賞(字幕,レンタル)。
数あるモンスター映画への大いなる敬意と共に、ついにここまで来たか、ギレルモ・デル・トロ。と云う感じでした。まさに彼の最高到達点に相応しい上質な大人の寓話でした。
近年だと「パシフィック・リム」のイメージが強いですが、監督の本質は実は本作のような作品でこそ発揮されるんだなと思いました。上記のような賞を次々に獲得したのも納得!
こめられたテーマの多いこと。それらが巧みに絡み合っており、全然喧嘩していませんでした。骨太なファンタジー。世界観のつくり込みも相まって総合芸術の感がありました。
異形の者との切ない愛の物語、心に染み入って来ました。種族が違っていても、言葉が無くても心で通じ合える。愛の結末が美しかったです。ラストにしびれました。
[余談]
イライザの首の傷は鰓なのか?
※修正(2024/06/22)
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