「ハンギョドン」シェイプ・オブ・ウォーター hiroさんの映画レビュー(感想・評価)
ハンギョドン
意味のない露骨なセックスシーンがあって下品だ…と指摘されている方もいますが、それは少し違います。
ハンギョドン(by Sanrio)とイライザの美しい(とする)セックスとの対比として、悪役とその妻のあのベッドシーンがあるのでしょう。むしろ見処じゃないでしょうか。冒頭の自慰シーンもそうだし、絵描きの同居人や清掃の友人、悪役とも、随所に卑猥なセリフが出てきます。
そうですこの映画は、セックスこそがテーマなんです。それを下品だと批判しても、そういう映画なのだから仕方がないです。
オスカー受賞のファンタジー作品と謳われてますから、それ目当てに見に行ったら気分を害するのは無理もないですけどね。
こんなになってるのは、ギルトロさんのコンプレックスから?とか疑っちゃいますね……
さて、私の率直な感想としては、以下のとおり。
異種性交!昭和の時代に祭りで見た「見世物小屋」を思いだしました。
ラストはターミネーターばりに強くて、自分でサっとなでて銃創をなくしたり出来るのに、お風呂で弱ってしまうとは意外。
ギルトロさん、拷問が好きなんですね。
あと、何かと顔へのいたぶりに固執してますよね。それは単に痛そうだからでしょうか。
パンズラビリンスからあまり代わり映えしてないようです。ラストも、撃たれて死ぬけど別世界で生き返る。一緒です。
それでも、最初の30分くらいかな、ザ・フライのポッドに似た水槽が出てくるあたりまでは、特に同居人とのシーンなんてとても良かったし、おぉ これはもしかして良いんじゃ!?って期待しちゃったんですけどね。
それこそ、いっそクローネンバーグが監督したら良かったかもしれません。
半魚人だけに難しいですが、愛を育む過程に無理があるので、感情移入がしにくいですね。踊ってもダメですよ。
イライザ結局はやりたいだけなんだし。
これにオスカーあげるなら、ラ・ラ・ランドに改めてオスカーあげたらどうでしょうか?アカデミー会員さん。
去年はすいませんでしたって。
ということで、これだけコメントできるのだから、楽しめたということで良い作品でした。星2つ。