「異質なる存在」シェイプ・オブ・ウォーター kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
異質なる存在
しゃべることのできない女性と、不思議な生き物との交流を描いたラブファンタジー。
主人公の女性が冴えなかったのに、徐々に魅力的になっていくのがいい。不思議な彼とうまくいってから、雨のバスの窓に流れる水滴もきれいだった。そういう意味では映像が印象的な映画だと言える。
でも、2人が心を通わす過程がよくわからない。切ない恋の物語としては正直物足りなかった。
コミュニケーションを描いた作品とも言えるが、個人的には異質なる存在・少数派を描いた物語と感じた。そういう意味でもラストが切ない。異質なる存在同士で寄り添うことしかなかったことに。
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