「感覚的な作品?難しかった…。」シェイプ・オブ・ウォーター ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
感覚的な作品?難しかった…。
うーむ。
期待しすぎていたからでしょうか?
なんとも言えない、モヤモヤしか気持ちが残りました。
愛の物語と言ってしまえば、そう考えられるのかもしれませんが…。
愛というより、恋というか、絆みたいな…。
水のような、固まりのない感情が身体中から溢れ出てくるという感じでした。
イライザという女性が、半魚人のような彼を愛おしむ気持ちは伝わってくるのですが…。
じゃあ、その彼は彼女のことをどんな風に思っていたのか…?
その核となる部分が、最後までよく分からずに終わってしまったのが残念。
そして、彼を追いかけるの役人の異常なまでの追走に、「どうしてそこまで?」という疑問を抱きました。
人でならざる者は、全て排除しないと気が済まなかったのでしょうか?
それとも、冷戦時代のロシアスパイとのつながりを懸念するためだったのでしょうか?
どちらにしても、なんの罪もない生き物を抹殺しようとする、恐ろしさは理解できません。
今回は
どちらかというと、セットや世界観の方に感動させられた感じでした。
ディズニーシーの『海底二万マイル』を想像させる壮大な建物セットや、半魚人の特殊メイク。
ファンタジックな作りの中に、デルトロ監督監督特有の、ドロドロした恐ろしさや気持ち悪さも感じさせられました、
パンズラビリンスを観た時の感動が懐かしいです…(笑)
人間と人間ならざる者の出会いをドラマティックに表現している、童話のような映画作品でした。
コメントする