「心を通わすということ」シェイプ・オブ・ウォーター コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
心を通わすということ
物語がスタートして、すぐにオチはわかる…だけど。
何がすごいって、主人公とクリーチャーが心を重ねていくところの表現に引き込まれました。
言葉が通じても、心が通わないなんてことはざらな殺伐とした時代に、コミュニケーションとは何か?ということを考えさせてくれます。
それと、悪役が抜群によい。
マイケル・シャノン演じる中間管理職の白人軍人って、昔のドラマや映画では、こういう熱血白人キャラこそが主人公でした。
「悪事を働く黒人やインディアンを倒す」って映画・ドラマが多かったわけです。それが、時代とともに変わり、「マイノリティを抑圧する横暴な存在」として描かれておりました。
どんどん狂気を帯びていき、最後には人間がよりモンスターに見えてくるという…そんな重要な役を、見事に演じきっていて、素晴らしかったです。
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