「これぞ「映画」だ!」シェイプ・オブ・ウォーター うなぎネコさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞ「映画」だ!
この作品が作品賞・監督賞を獲るアメリカ・・・
やっぱりスゴイわ。
完っ璧な大人のフェアリーテイル!(goth)
ストーリーは分かりやすく単純なんですが。
あらゆる「映画的」要素も詰まってましたね~
(スパイサスペンス・コメディ・拷問や痛い描写さえ…)
【映画として優れた点】
・どこを切り取っても震えるほど美しい画
・音と音楽の使い方が秀逸!
(巧みに雰囲気や気分、シチュエーションさえも演出)
・世界観がチープにならないための照明と美術
・違和感なく差し込まれる「時代性」の描写
【恐らく革新性を評価された点】
・フェアリーテールの主人公が、
「若く・美しい・純真無垢な少女」ではない点
・「王子」は「ハンサムな人間」にならない点
・緑と光あふれる世界ではない ever after…
・ハンディキャップをロマンスのチャームポイントとして描いた点
・ロマンスというか、もはや性的な異文化交流
・マイノリティもレイシストも、ホワイトカラーもブルーカラーも
スパイも人魚も…みんな人間らしく、みんな生きているこの世界。
エンドロールが始まるやいなや、多くの人が席を立ったので
おそらくトラウマ的に「ダメ」な人も多いかもです。
「デル・トロGOTH」好きな人って、マイノリティなんかな…
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