「作品賞おめでとう。御伽話でした」シェイプ・オブ・ウォーター CBさんの映画レビュー(感想・評価)
作品賞おめでとう。御伽話でした
遅ればせながら シェイプオブウォーターを観た。
舞台設定の1962年とくれば、自分たちが生きた時代としても混沌の時代。子供向け雑誌には「神隠し」の話が当たり前のように載っていたので、アマゾンで発見された生物といえば、何でもありとは思う。
さらに米ソ冷戦の只中とあれば、相手に渡すくらいなら殺してしまえという、超短絡的な発想も受け入れられなくはない。
つまり、御伽話の設定としてはありだし、60年代はもうそういう時代として扱われることすらある過去なんだなあと感慨こそある。
時代を背景にしたこんな御伽話を作ってみたよ、ということは楽しく受け入れたし、不思議な世界観の中での人魚姫みたいな話だなあと最初から最後まで関心もって観ることができた。見て損がない映画だよ、と人にも伝えると思う。
ただ、これが作品賞なの??? という点だけは大いなる驚きだった。去年の「ムーンライト」も見てびっくりだったので、俺ももっともっと映画を観ないと真にすごい映画がなにかはわかってこないんだなあ、と思いました。
映画観るとなんでも泣いちゃう俺が泣かなかったけどなあ…
コメントありがとうございます。
作品賞に関しては、あくまで個人的な視感じゃないでしょうか。アカデミー賞の選考委員と同じ様に感じたってだけの話だと思います。
例えば100人の一般人が不満に思っても、5人の選考委員が認めれば、その作品に決定するわけで、○○賞なんてのは、単なる宣伝文句の一つにすぎないと考えてます。
自分も「何でこれが?」って思うのがいくつかありますから、あくまで今回は、選考委員と意見が一致したってだけの話です。
予想が当たればやっぱりな!って満足するし、外れたら何でっ!て不満に思う。
それぞれの想いを感じるレビューって、ホンッと面白いですよね。