劇場公開日 2018年3月1日

「マイノリティ」シェイプ・オブ・ウォーター rodori86さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0マイノリティ

2018年3月6日
iPhoneアプリから投稿

喋ることが出来ない女性と、魚人のような生物との愛を描く。
結論から言うと、間違いなく傑作で、好きな映画です。圧巻なのは、美しい映像と音楽で、それを楽しむだけでも1,800円払う価値があります。グロ描写も確かにあるけど、覚悟していたから意外と大丈夫でした。グロい目を覆いたくなるようなシーンが美しいシーンを引き立てています。
ただ、気になる点もあります。この映画のテーマは「マイノリティ」です。そのテーマ自体は僕は好きです。しかし、主人公の協力者が黒人とゲイなのは、ちょっとクドイ気がします。魚人、黒人、ゲイとマイノリティが3例も出るわけで、反トランプによるものなんだろうけど、ちょっと狙いすぎている感は否めない。結局、マイノリティの力になれるのはマイノリティしかいないのかと、逆に絶望してしまう。この辺は、アカデミーで対抗馬だった『スリービルボード』の方が良かったと思います。あちらは体制派の警官が最後は協力してくれた。
良く言いたいのか悪く言いたいのかわからない感想になりましたが、繰り返して言うと、傑作で良い映画であることは間違いないです。

rodori86