「秀逸なダークファンタジー」シェイプ・オブ・ウォーター TRINITYさんの映画レビュー(感想・評価)
秀逸なダークファンタジー
グロテスクで美しいダークな映像を一見ミスマッチな60年代のポップな音楽が醸し出す独特なダークファンタジーワールド。
赤ちゃんの頃に川に捨てられていた孤児で掃除婦の主人公。首の横につけられた傷のせいで声を出すことができない。
アル中で会社を首になった初老の画家。
アマゾンで捕獲された半魚人。
謎のファンタジーがかったオープニング。
予想を裏切るエンディング。
彼女の両首につけられたあの傷はそう言う事か、だから喋れないのか。
全てが腑に落ちた瞬間は鳥肌たちました。
ディズニーの爽やかなリトルマーメイドや美女と野獣もいいけど、こんなダークファンタジーも捨てがたい。
不幸の塊のような主人公がどんどん怪しげに輝きだす。不気味な半魚人がどんどん素敵に見えてくる。悪いやつの指がどんどん腐ってく。この監督すごいね。
見る人をとても選ぶだろう今作がアカデミー賞などという光の当たる場所で賞をとるって凄いよね。たくさんの人達にこの映画の良さが伝わりますように。
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