「デル・トロ節炸裂!」シェイプ・オブ・ウォーター Mt.ブルーさんの映画レビュー(感想・評価)
デル・トロ節炸裂!
まず、ストーリーは、ありがちなモノですが、描写やセンスの関係で、人を選ぶ作品かと思います。
しかし、「パンズ・ラビリンス」でギレルモ・デル・トロ監督を知り、以降この監督の作品を観てきましたが、ようやく「パンズ・・」に続く、作家性全開の作品が出てきました。
このセンスが好きなんですよ!
美術や、音楽、奇麗事にしない愛情と性描写。この感覚が自分好みで好評価!
敢えて!敢えて言うなら(大事なので二回言います(笑))人物描写が他のキャラクターもしっかり描いていた為(悪い訳ではない)か、イライザと半魚人の心を通わせる描写が、少ないかな?と。
それも些細な感想ですが。
後、前半かな?シュールな笑いが結構多く意外でしたが、それすら好ましく感じてしまいました。
そもそも、国の重要施設(トップシークレットレベル)に簡単に出入りできる掃除人って。
監視体制もユルユル!(笑)
障害を持った主人公にゲイの隣人、同僚の世話好き黒人、アメリカンドリーム体現してるのに妙な性癖のおかげで、不満げな警備責任者、おまけに半魚人!くせ者揃いの登場人物で、まあ、所謂、社会問題的テーマで扱われる人々なのですが、ただ、美化して扱ってる訳でもなく愛情のまえには、関係ないと言わんばかり。そういったのも作品のテーマの1つかなと。
ストラックランドの奥さん、片乳見せてベッドに誘うって(笑)
最後に、ありがちなストーリーだったので、最後の展開もまた、予想通りであったので、予想外の展開があればなお良かったと。「パンズ・・」のラストは、衝撃だったからなあ。