スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明けのレビュー・感想・評価
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終わった…堪能した…
(以下、スターウォーズをSWと省略しています)
1978年夏、スクリーンの左上隅から現れた宇宙船が、スクリーンを覆い尽くし、それでもなお船の全貌を見通せない...多くの人に言い尽くされたことかも知れないが、「巨大」ということをこんなにストレートに伝えてくれる映画は初めての経験だった。自分はもとより、多くの人か、冒頭のこの描写だけでSW4にやられたのではないだろうか。その上、めくるめく宇宙活劇のラスト。若きルーク絶対絶命のまさにその瞬間、「十分に稼がせてもらった。ここでさらば」と先ほど冷たく別れたはずのハンソロが、「ホッホーイ」という掛け声とともに上空から急降下で現れる! いや、18歳の少年に、それ、反則ですって。もう、誰でもハンソロのファンになってしまいますがな。さすが、宇宙西部劇って言われるだけのことはある!(俺の中では、誉め言葉)
「今後、1年半に一作ずつ作るSW9作が、完結するのは、SF映画の金字塔『2001年宇宙の旅』の舞台である2001年!」今となっては誰が言ったのかもよくわからないこのコメントは、待つことを含めてSWの楽しさとなり、そうして過ごした3作の充実の後、まさかの公開スピードダウン。1983年のSW6から、待つこと16年、1999年公開のSW1は、当初の予想とは大きく異なり、6歳の息子と観ることになった。親子二代でツボにはまった経歴は、再び楽しかった。
こんなSWとのつきあいも、とうとう最終回。SW9を観ました。
感想は、最後にオーソドックスなSWを観た、かな。さらに、ルークはヨーダに習った通りにXウィングを水中から引き揚げるし、SW1のポッドレースを彷彿させるカーチェイスもあるし、諦めかけた危機一髪で昔の彼女が救いにくるのはSW4でのハンソロばりだし、最後は、全ての始まりだった砂の惑星タトゥイーン、と歴史の長いファンには、なかなかたまらないシーンのオンパレード。
自分は楽しかったし、SW8からよくぞここまで持ち直した、と感心もしきり。
若き時代を盛り上げてくれたシリーズ4-6、父親としてみてきた2005年までのシリーズ1-3、そしてまた10年の時を経て俺の壮年時代をを楽しませてくれた2015年からのこのシリーズ7-9。自分が勝手に想像していた話とはやや違う方向に流れ、もはや以前ほど熱狂することもなくなったものの、SWと聞くとやはり血が騒ぐ。今回のSW9を見る直前に書き始めたこのレビュー。冒頭部分を書いてるうちに、18歳だった頃のように、胸がドキドキして来たばかりか、目頭が熱くなってきたのは、やはり俺もフリークのひとりなんだろう。
ああ、終わった。俺の一つの青春よ、さようなら。
観たのが夜時間ということもあってか、客の年齢層は高かった。寂しい気持ちもするが、「スカイウォーカーの夜明け」は「SWの落陽」だったように思えた。
自分が想像していたのとは少し違ったが、9作作り上げてくれたこと。そして、それを全て観たこと。いずれもちょっとした感動だなあ。このシリーズを始めてくれて、ほんとにありがとう、ジョージルーカス!
さあ、これからみんなのレビューを、たっぷり堪能してこよっと!
-----2020/1/12追記------
自分だったら…勝手な想像。今回SW完結なので、自分が感じてきたことを書いてみよう。
ルーク(4-6)は最初からいい子。いい子がライトサイドで修行。SWの最初のシリーズとして、この展開はよかった。いい子が修行して育つ姿、仲間ができていく喜び、そういう「希望」が4-6の真骨頂だった。
父アナキン(1-3)は、1でのポッドレースが秀逸、一気に引き込まれた。アナキンはジェダイとして順調に成長した後、ライトサイドからダークサイドへ転落。しかし最後の最後には、親子の愛に従う(SW6)。
アナキンがダークサイドに落ちるきっかけは、"ジェダイには、男女の愛は許さない" というわけのわからないルールのせいだった(カソリックの牧師か?)。ジェダイはその後全滅し、ルークの頃にはほぼいないので、この(意味がわからない)ルールも無事に消滅していたようだ。
自分が思い描いていた最後のシリーズの主人公は、以下の通り。主人公は、ルークは知らずに済んだ、"ダークサイドの誘惑" に負けてダークサイドにいったん落ちるが、克服してライトサイドに帰る。その経緯の中で、主人公は、ライトサイド、ダークサイドが、決して二者択一ではないことに気づく。両者は常に対立しているように見えるが、実はお互いに切磋琢磨しながら、人類をより高い領域に引き上げる役割を持っていた、といった感じのストーリー。アナキンは、親子の愛でダークサイドを「ぬけた」が、7-9の主人公は、ダークサイドとライトサイドの「統合」を実現し大団円となる。
...まあ、こんな流れは、誰でも考えつくし、実際にSW9も、フォースの統合がなされている。ただ、7-9の話の流れでは、「統合したと言っても、これじゃ、やっつけだ」と言われても仕方ないところ。
7-9の主人公には3作でこんな流れを見せてほしい。
⑦ルーク同様に、主人公が、仲間とフォースを得て共和国を再興する姿。
⑧主人公は、共和国をさらに安定させるため、フォースの道を究め、全体も個々も含めた幸せといった「理想だが辿り着けなそうな姿」を求め続ける。ところがその結果、熱心だからこその、「何らかの理由」でダークサイドに陥る姿とその恐ろしさ。(残念ながら、自分の頭では「何らかの理由」を具体的に描くことは、できていない。ただ、陥る決め手は、是非とも、亡きはずのベイダーからの、主人公を認める言葉と誘いであってほしい。ラストで、このベイダーは、実はシス側によるなりすましだったと判明する、とかあったら面白くないかな)
⑨ダークサイド支配で安定している宇宙だが、主人公のかっての友人たちは、レジスタンス活動を細々と続けている。そこに自由を求める若者たちが集まってくる。彼等と主人公の対決、そして「何らかの形」での解決・昇華・大団円。(これも残念ながら、自分の頭では「何らかの形」を具体的に描くことは、今回もできなかった。ただ、きっかけは、アナキン、ヨーダ、オビワン、若きルーク(年齢を重ねたルークは、俺にはなんかはまらないんだよなぁ…)からの語りかけであってほしい。4のレイアのようにR2D2が投影してくれたら、俺は泣くな)
ああ、こんな話をいつか観ることができたら楽しいだろうなあ。自分じゃ作ることはできないってこともわかった。思いつかないんだもん… やっぱ、映画作ってる人たちって、すごいわ。そんなことを考えながら、眠ることにします。おやすみなさい…
-------2020/1/15追記
俺の中での各登場人物の立ち位置を備忘のために記す。
<ルーク>
言わずと知れた4-6の主人公!
彼の成長物語こそが4-6の真骨頂。ただ、自分の中でのルークはそこまで。フォースを身につけだが、ヨーダやオビワンを凌ぐまでには至らず(あくまで個人の感想ね)…だから7-9でのマスタールーク?にはめちゃくちゃ違和感。マークハミルの歳のとり方も、失礼ながらマスターではないでしょ、と思ってる。ダークサイドに落ちたらぴったりという風貌と感じてる。4-6の成功の陰に、オビワン=アレックギネスの登用があると思う。オビワンが威厳を、ヨーダが超人性を体現した。ルークじゃ…マークハミルの良さは無垢であり、若さだったと思う。
<ハンソロ>
自分の中で4-6のヒーローはなんといっても彼!主人公ではないが、主人公を食う助演。彼無くして、SW 4-6シリーズの爽快さと人情味は、なかった!
ルークの若さと無垢に対応するように、彼の(オビワンの威厳とはまた違う)大人=人生経験から来るしたたかさ、がうまく演じられたから、壮大な4の人情劇が完成したんだと思う。
こんな風に感じている自分なので、「若きハンソロ」は、傑作。逆に、のめり込み過ぎているのか、あの作品への批判がピンと来ない。
7-9でも、もちろんハンソロを観たいと思った。ただ、 4-6の頃同様に、法律の境目のような所を生きている彼なのか、はたまた180度転換して、共和国の精神的支柱となっている彼なのか、その点を7-9のハンソロは中途半端にしか描けなかったので、魅力を出せなかった感じはする。
<レイア>
彼女は… 姫、なんだろうな。ルークに助けを求めることで、ストーリーを開始する。(時代を感じるなあ、女性が助けを求め、男性が助ける、か。ま、あの頃は、それが当たり前と思っていたので、大目に見てください)
闘いにも参加する彼女を見て「わあ、かっこいい!」と惚れる。あらためて見れば、顔は皆が言う通りなので、アクションする姫、という存在に惚れてたんだろうな。
そういう点で、7-9で共和国を率いていることに違和感はない。
父と子の対立という4-6の構図に対応させて、7-9で母と子の対立という構図を作ったことも面白い。ただ、演技力豊かに悩むベンの姿が、(比較的単純な)冒険活劇を期待して来る俺たち観客に、どう写ったか。このあたりが、7-9の評価が、映画の重みや演技力を評価する批評家と、冒険活劇とちょっとした感動を期待する観客での評価差に現れているように思う。どっちも正しい。俺は、SWはファンが言うほど深遠な作品ではないと思っている。活劇に、ちょっとした人情噺がくっついているからこそ、その部分が際立って印象的に感じられるのだと思う。そして、それこそがSWの魅力なんだと思う。
<アナキン(ダースベイダー)>
3で誕生し、4-6を、冷徹なる悪役として取り仕切った、偉大なる存在。彼の圧倒的な強さ(強く見える外観・物腰・声あってこそのSW!
それだけの存在だからこそ、何故どのように彼が誕生したのか、だけを知る目的で、1-3という3作も観続けて、それに納得したのだ。
彼が偉大すぎた故に、それに匹敵する存在を作り出せなかった7-9は厳しかったと感じる。無理言うなって話だけどね。
幼き彼は、快活そのもの。若き彼は、熱心・情熱。それだからこその転落。そこには、なんか納得できる流れがあった。
しかし、前にも書いたが、愛は御法度というルールは一体なんだったのだろう?あはは。(それがあるから、このストーリーが成り立っているんだけれどね)
<パドメ>
SWシリーズ唯一の美人(私見です。ごめんなさい、他の女性陣)
だから、彼女とアナキンの恋はすんなり入ってきた。(この意見、セクハラだな)
<オビワン>
4-6では、ジェダイの威厳と落ち着きを若きルークに伝え、7-9では、アナキンと共に冒険活劇の中心を担う、といった大活躍。実は、もう一人の主人公だったんじゃないか、と今になって思うくらい重要な人物!
オビワン、ヨーダという、成熟し安定した(落ち着きのある)、深慮なるジェダイマスター達と、アナキンやルークという、未熟で発展途上な、活動的な(変化したがりな)ジェダイ未満達という関係も、SWシリーズの魅力なのだろうな。若き俺たちは、若いからこそ、未熟なルークの成長に、自分を重ねたのだろう。それでいて、憧れるのはハンソロなわけだ。
終わりに
7-9では、SWがルークとレイアの物語として描かれているけれど、自分の中ではそうではないんだと思う。まあ、マークハミルの歳のとり方が自分のイメージに合わなかったってだけかもしれない。別の俳優使っていたら、また全然違ったこと言ってるかも。
(ずるいけど、観客の特権だから…)
おしまい。
虚無
新三部作をやる意味は?
7は過去作からの同窓会、8はダラダラと無駄なシーンだらけで敵から逃げるだけの回、9はめちゃくちゃになった8からの軌道修正。
ストーリーとして見ても、そもそも作る意味があったのか疑問に思う。
それなら6で綺麗に終わったままで良かったなー。新キャラクターそれぞれに対しても愛着が沸かないままだったし、全体的に特に盛り上がらない3部作だったと思う。
スターウォーズはただのSFじゃない!!
スターウォーズ、スカイウォーカーシリーズの最後を飾るのに素晴らしい出来映えの映画です!
映像がキレイなのはもちろんのこと、迫力がものすごいので、絶対に映画館で観るべき映画です。小さい画面ではもったいない!
一部、脚本にはダメ出しをしているレビューを見かけますが、これ以上おもしろい納得できる脚本が果たして書けるのか?と思ってしまいます。それくらいおもしろいです!
終わってしまうのが惜しいくらい最後の最後まで楽しめました。スターウォーズ最高!!!
星が少しでも残ってよかった
新シリーズ全体構想の不在が失敗の原因では?
A まず3部作の全体的なストーリーラインを決めておいて各作品を作ったわけではなく、各監督に任せた旨を何かで読んだ。
B エピソード7ー9の3部作&2つのスピンオフ(ローグワンとハンソロ)の計5作品のうち、9とハンソロは製作途中で監督の交代があった。
このAとBを前提に、本作についての感想。
本作とエピソード8の差(というか乖離)から、8を批判するコメントが多く見られるが、私はそれには賛成しない。
8の挑戦(「フォースの新たな機能」とか「フォースの民主化」とか「スノークの早すぎる死」とか)は、マンネリになりがちなシリーズ物において、リスクをとった挑戦であり、概ね成功だったと思う。なので、作品全体としてとても良く、シリーズ全体としても、トップ3に入る出来だと思う。(ダメなところは、「ハイパードライブ・カミカゼ」が強すぎなコトだけ)
なので、私の本作の違和感は、そうした8の前提をひっくり返し、「あれれ?前言ってたことと違うじゃん」という展開を見せる。
だが、そもそも、全体構想を決めず、各監督に任せる方針をとった制作陣のやり方がマズかったのではないだろうか。
8がマズければ、制作の早い段階(脚本の草稿とか)で、9やハンソロのように、監督(or脚本)を交代させれば良かった。
そうしなかったのは、いろんな理由があるとしても、結局「最高責任者である、製作者(キャスリーン・ケネディ)が承認した」ということになる。
そこを抜きにして、8のライアン・ジョンソンを責めるのは酷だと思う。彼は与えられた条件で最高の作品を作った、と思う。
こうした全体構想の不在は、「アベンジャーズ エンドゲーム」と見比べると如実に現れる。
「アベンジャーズ」では、過去10年、20本以上の作品から、細かな伏線を回収しつつ、最高のラストを見せた。それぞれの作品は個性的な監督によって作られていたにも関わらず。
どちらのシリーズもディズニー制作にも関わらず、この差が本作の不評の原因ではないだろうか?
エピソード1ー3がルーカスの「暴走」が不評の原因であるとすれば、
エピソード7ー9は制作陣の「迷走」が原因では。
この迷走は、今後のドラマシリーズでも繰り返されるのを危惧している。
(始まったばかりだが「マンダロリアン」のスタートは順調とは言えない様子)
鳥肌
長い歴史の傑作。
「スター・ウォーズ」の新たな3部作の3作目、そして完結編。
「スター・ウォーズ」のエピソード9にあたり、1977年のシリーズ1作目から計9作品を通して約40年語られてきたスカイウォーカー家の物語が完結した。
レイ、レン、スカイウォーカー、ハン・ソロ、レイア姫、チューバッカ等々主要キャラクターのキャストが勢揃い。
懐かしさの宝石箱と言っても過言でない。展開も早く、142分という長さを感じさせな大迫力のCG映像は見応え十分。
16年12月に急逝したキャリー・フィッシャー演じるレイア姫の登場に疑問があったが、「フォースの覚醒」製作時に撮影されていたものの未使用だった映像を用いたことと聞いて納得。
ストーリー云々というより、約40年の間、CGを駆使した壮大なスケールのSF、そしてこの映画に惹き付けられる圧倒的な皆を虜にしてしまう魅力、それだけでも十分満足できた。
映画がますます好きになってしまう、この感動に感謝。
完結させたこととアダム・ドライバーの演技以外に褒めるところがない
EP7はEP4のコピー、EP8は徹底的な逆張りなのでどうオチをつけるか気になって見に行ったが、正直期待外れだったとしか言いようがない。
過去作を彷彿とさせる展開の連続でシーンだけ見れば悪くない部分は多いのだが、全体的なストーリーやスター・ウォーズ全体の世界観で見た中での問題点が多すぎる。特にEP6をリスペクトしているように見せかけているが、諸々の要素からEP6の顔に盛大に泥を塗っているのが今作の特徴だ。
・フォースは善悪や生死の調和の象徴にもかかわらず最後は結局「正義が勝つ」で終了。これではSWではなく普通のアメコミだ。観客はSWを見に来たのであってアベンジャーズを見に来たわけではない。フォースのバランスと調和こそがSWの世界観の根底にあるはずなのだが、今作ではそういった要素はどこにあったのか?
・EP9で全て決着させるためには強大な悪役が必要だったとはいえ、パルパティーンは実は原形を保ってました、半死人ですが生きてましたという展開はEP6で我が身を擲ってルークを救いライトサイドに帰還したベイダーの犠牲を無にしている。せめてフォースと一体化した霊魂の状態なら良かったのだが…
・フォース・ライトニングでレジスタンスを攻撃するパルパティーンのシーンも疑問。そもそもフォースはそこまで強力な力ではないし、便利な魔法でもない。ディズニーの商業化路線のせいなのかウケ狙いなのかは不明だが、なんでもかんでも叶える便利な力ならEP1~6の苦労は何だったのか…
・山ほど出てきたデススター級の火力を持つスター・デストロイヤーも疑問。というか今後は星を破壊する宇宙戦艦がポンポン出てきてドンパチやるのか?ジェダイが存在する意義が失われてしまうのだが。
・全体的に戦闘に緊張感がなさすぎる。ジェダイの戦闘と言えばライトセーバーだが、結局素人のチャンバラごっこに毛が生えた程度だった。かといって艦隊戦もEP4や6、ローグ・ワンのような迫力はなく、ただ寡兵故にピンチになり、増援が来て盛り上がっただけ。しかもあっさりピンチになる。
・EP1~3ではライトサイドの隆盛と崩壊、EP4~6ではダークサイドの隆盛と崩壊を描いていたのだが、シークエル3部作は何がしたかったのかよく分からない。EP8では既存の概念を破壊するというカイロ・レンの目標も見えたのだが…
個人的に最も不満なのはEP6で死んだはずのパルパティーンをあっさり復活させたところだ。EP6でのアナキンの死は完全に無駄だったのか?この展開を手放しで褒めるのはベイダーとルークの関係を描いたオリジナル3部作を全否定することと同じだ。
作中で唯一褒められるのはアダム・ドライバーの演技。揺れ動くカイロ・レンの心情を見事に演じて見せた。だがそれだけでSWという傑作シリーズに泥を塗ったシークエルを評価する気にはなれない。
結局、EP4~6の名シーンの猿真似は出来ても、仏作って魂入れずというか、「なぜSWは0から固定ファンを獲得するほどの傑作になったのか?」という視点がすっぽり抜け落ちてしまった見せかけのハリボテ以上の仕上がりにはならなかった。
それどころか、EP7同様客が喜んで金を落としてくれるんだからそれでいいだろ?俺たちは金もうけのために映画を作ってるんだから世界観なんて知ったことじゃない!という作品になってしまった。世界観を単純化し、フォースの概念を陳腐化し、古参ファンに媚びまくった本作は興行的には成功だろうが、その内実はスター・ウォーズの皮を被った出来の悪い二次創作に過ぎない。外身が動いて客が来ればいい。あとはとりあえず過去作の人気キャラが動いているんだから喜ぶだろう、といったレベルの低い発想によって作られている本作は、まさにパルパティーンの亡霊のようなものだ。
折角ルーカスの手を離れたのにルーカスの劣化コピー以上の作品にはならなかったのは期待外れどころの騒ぎではない。そもそもEP4~6のような展開が見たいのであればそれらを改めてみればいいだけの話であり、何の意欲もなく「ただ金儲けのため」だけに作った映画に時間を割くくらいなら過去作を見た方がいい。はっきり言ってプリクエルの方がルーカスの考えるSW世界の動きが明らかな分、シークエルの100倍は面白い。
しょっちゅう敵が復活したりインフレして過去の努力や犠牲をなかったことにするマーベルのように、今後もディズニーの都合のいい集金装置としてルーカスの焼き直しを続けるのだろうか。ルーカスが『我が子を奴隷商人に売ってしまった』と嘆く気持ちがよくわかる。ルーカスの思い描いたSWは死んだ。仮にルーカスがシークエルを手掛けていればこんな気持ちにはならなかったのだろうか…本当に残念だ。
3部作を見た感想は「EP6で見るのをやめればよかった。ルーカスのSWこそが真のSWであり、シークエルなんてものはなかった」、これに尽きる。
初めてのスターウォーズでしたが・・・
自分はこのスターウォーズが初めて見るスターウォーズでした。
見ている分には全くつまらないという訳でもなく、所々で見たら面白いシーンもちょくちょくありました。ただ、全体としてストーリー展開が大雑把で、所見だからよく分からないのかと思っていたところもありましたが、そうでもなかったようです。
恐らく作り手は、見た目の面白さを求め、あっちこっちにノンストップでいくような形にしたのでしょうが、そのせいであっけない展開も多く、盛り上がり切れませんでした。そして、妙にクールにそれぞれのシーンを閉めようとしているので、さらに冗長で肩透かし。結果的にはトータルではつまらないと一刀両断ではないものの駄作だったかと思います。
これを見た後に過去作から見直しているのですが、全体の流れはそれなりに似て、絵も多少古いですが、非常に楽しく鑑賞しています。
以下9が問題だと思う点
・キャラの能力描写がちぐはぐ。強くなったり弱くなったりで。。
・戦闘シーンに緊張がなく、ボコられる→なんかのきっかけで圧勝、てきなシーン多々なので、盛り上がりに欠ける。正直4のぎこちないダースベーダーvsオビワンの方が短くて結構シンプルな割には殺陣としては圧倒的に面白かったです。
・フォース。スーパーパワーの描写があったかと思えば、戦いではビミョーにしか使われてない。ここまで来たらもう派手なフォース合戦にして、見栄えをよくしてもよかったのでは?
・キャラの発言が2点3点しすぎ。なんかさっき言ってたことと全然ちがくね、というのがありすぎ。
・使いきれてないキャラ多数。入れなかった方がストーリーがより面白かったんじゃないのか的なのが何人も。。
いい素材を使って使った映像集をむりくりつないでみたという感じで、もったいないというのが率直な感想です。ディズニーのノリでスターウォーズをやりましたということなのでしょうが、面白い題材をある面白いプロットにそのまま当てはめたからといって、それが面白いとは限らず、この両者は向いていなかったのだと思います。
フォースっていうより魔法
スターウォーズなんだけど、なんだかちょっと違うように感じてしまった。
ラストはレジスタンスの逆転勝利っていうのは、もう想像通りだったんで、
もうちょっと意外さが欲しかったかな。
個人的にファースト・オーダーのスパイが明るみになって、あっさり殺される
ところが面白かった。
しかしながら、フォースのパワーが、ジェダイの神秘的なパワーっていうより
都合の良い魔法にしか見えなかったなー。
私はジャージャーが好きだ。
かなりネタバレあります。
スターウォーズ好きなので、
新しい映画を製作してくれて、
鑑賞できた事を嬉しく思います。
ただ、好きで長い物語だったからこそ、
もう少しレイ以外のキャラクターも
大事に扱って欲しかって。
せっかくベンとかフィンみたいに
興味の湧くキャラクターが
新しく生まれたからこそ、そう思います。
他の映画だったら割と満足だったと思うのですが、スターウォーズだからこそなんだか見終わった後軽く感じました。
ベンの扱いに関しては特に嫌でした。ハンに似た仕草をしたのを見た後なので特に。でも、フィンとかみてるとキャラクター達それぞれに本当はストーリー性を作りたかったし、もう少し焦点を当てたかったんだろうなと感じました。ただ何かしらの理由でしたくても出来なかったのかなと。観ている側からするとあまり関係無い話になってくるんですけどね。
フィンはジェダイになるんですかね?
他の脱走組も含めて。
フィンが言おうとしてたのって
フォースを感じるって事だと思うのですが、
この後ジェダイが生まれること考えると複雑ですよね。
ライトがあればダークがあるので、
ジェダイが大量に生まれたら逆にシスも出て来る可能性高いですから。
流石に何世代もかけて頑張ってるジェダイとレジスタンスが終わりなき戦い過ぎて可哀想になります。善悪の戦いはそもそもキリがないんですけど、それでもキャラクター達の人生観てると可哀想だなっ思います。
ただ、シスが出てこないのなら平和な時代にジェダイは必要なのかって話になりますね。悪党は存在しますけど、帝国ほどの悪党でなければジェダイが出るのはちょっとなって思います。例えば泥棒に対して戦闘機使ってる感じ。
スターウォーズなので期待が大きいですよね。
製作側もリスクがある作品ですね。
とりあえず、チューイーが1人にならなくてよかった。次々に周りの仲間に置いていかれるのは切ない。あと、ランドのレイアへの伝言の字幕そっけなくて、もう少しちゃんとランド感をだして欲しかったです。英語では愛を君にかなんかってそんな様な事言ってた気がしたので。。。もっとたらした訳にして欲しかったです。
ルーク達の若い頃が出てくるんですけど同時に歳取った姿もでてくるので切なくなりました。キャラクターも本人達も歳をとっていって、物語でも現実でも亡くなっていく事がリンクしてすごく切ない気持ちです。
最後になりますが、ここで大事なお知らせです。ジャージャーはついに出て来ませんでした。
行方が心配な方は小説かなにかのネタバレを調べるとジャージャーのその後を知る事が出来ます。是非ジャージャー欲を満たして下さい。
スカイウォーカーサーガ、完結に寄せて
まあ自分はゴリゴリのスターウォーズマニアではないけれど。本作と共に歳を重ねてきたファンの一人ではあると思う。
ep1,2,3のストーリーやキャラクター、ep4,5,6をデジタル\((* °ᗜ°* ))/サイコーって感じで改変しちやったことについてはちょっと言いたい事もある。
けれども。ルーカスさん。そしてこの映画に関わり創り上げてきた全ての皆さん。
ともあれ、スカイウォーカーに関する物語は一区切りとなりましたね。
ちょいとクサいけど。言っておきたいのだ。
万感の想いを込めて。
ありがとう、と。
ルーカスさん、想ったとおりに構想は吐き出せましたか?成長し1人歩きを始める世界観に、戸惑われたりしたのでしょうか。
でも、あなたの想い、アイデアが、いざ作り出してみた時の、予算や他のスタッフさん達から受ける影響、スケジュールなどで変わっていったとしても、それを悲観したり否定したりは、しなくて良いと思うのです。
その時の現場の熱量、人の意思。そういうものが刹那的に産み出した物が、当初の自分の思い描いたものと違っていても、それはそんなに悪いものではないでしょう。
寧ろ結果として最高の物が出来上がっていて、それはその状況や現場の人達が、互いに影響しあってできた、その時・そこでしか生まれ得ない特別なものであったのだと思います。
現に僕らは、公開当初のスターウォーズに、とんでもない衝撃を受けました。言葉がうまく出ませんが、そこに、確かにスターウォーズの世界観、ルーク達の登場人物達の存在を、感じ取っていました。少なくとも、そう感じさせる説得力がありました。
そうして生み出された物だからこそ、こんなにも多くの人達に、強大なインパクトを残したのではないでしょうか、と勝手ではありますが思ったりしています。
まあこちらも身勝手な見方ではありますが、ふとカイロ・レン(ベン・ソロ)は、ep 4.5.6の頃に生み出された、スターウォーズの世界観そのものを体現しているのではないかな、なんて思います。
強大な力と可能性を持って世に出たけれど、その在るがままをを否定されてしまい、変えられようとして、傷つき、絶望に襲われながらも、存在を認めて欲しいと悲痛な叫びを上げながらダークサイドの誘惑に身を委ねてしまう感じの所が…。
まるで"スターウォーズ"そのものである様に思えてきました。
ラストで、亡くなった時身体が空に消えるのは、ジェダイであった証と捉えていますが、シスの世界に一度は深く堕ちかけても、ベン・ソロが葛藤の末そう亡くなったのなら、
作品世界は、その想いを遂げられたのでしょうか。少なくとも、自分は、世界の片隅にいる一ファンでしかありませんが、そうであったのではないかと思います。
そして、フィンが言いかけた事が、自分たち観る側の思い違いでなければ、フォースに触れ、感じつつあるという事であるならば。
(ep7で彼がライトセイバーを使った時、何だ、皆が使える汎用武器にする設定にしたのか、と思ってしまったのですが、後から考えると、所謂使用資格のあるとされる人以外だとフィンしか使ってない…)、あるいは8の終わりでホウキをたぐり寄せた子のように。
あなたが、皆さんが産み出し、次に繋いだ可能性は、そう悪いものではなかったし、"スターウォーズ"世界自身しとても、昇華できたのではなかったかと思います。
Man, that was a hell of ride!time fries like light speed eh!
Thanks for the great 43 years ride.
May the force be with all of you guys.
and , Godspeed!
…まあ、一般的ヲタとしてはどうしてもレイのパスファインダー探しの道中、流砂から地下世界→威嚇してくる原生種→敵意に敵意を返すのではなく原因である負傷を感じとり治してあげる…の流れは、「森へ(いやここは砂漠だが)おかえり」ってセリフが聞こえちゃうのは否めない😅
ー追記ー
とは言え、スポンサーの過剰な横槍は頂けませんな…。😣
名作。最高。
壮大な物語がようやく完結。本当に!?
長きにわたって私達に驚きや興奮や夢を与えてくれたこのシリーズが、とうとう完結しました。自分が歳を取ってSWというものに興味を持てなくなる前に最後を見届けられて良かった。
と書きたいところですが、私の記憶では、ジョージルーカスは当初9部作を予定していたが時間的に無理なので6部作に縮め、自信がある後半を先に作った、という事だったと思います。
だから、シリーズはep6で一旦終了しており、ep7から始まった新シリーズが今回で完結した、と見るべきです。
ルーカスは俳優を選ぶにも、血縁関係があるなら顔の骨格が似た人を選び、直接描かれていない背景についても細かい設定をしていて(とテレビで紹介されてました)、それはきっとワクワクする作業だったでしょう、そこには彼の作品への愛があったと思います。
翻って新シリーズではどうでしょうか。それなりに面白いし、レイもとても良かった、でもルーカス程のこだわりは感じませんでしたね。まあ終わり方はまずまず納得できました。
話のとっちらかり具合を見ると、R2-D2とC-3POとチューバッカ以外のメンバーを総入れ替えして、また新シリーズが始まってしまう、なんてことも、ひょっとしたらあるかもしれません。
売れる作品
まず、観るのが楽(らく)でした。前作も、同じ映画館で、近い席でしたが、前作は、とにかく疲れました。楽しいと時間がスムーズに流れます。エイブラムス監督は、完全に前作を上書き消去し、顧客の楽しめるSTAR WARSを取り戻したと思います。
血の繋がりより、「選ばれし者」、光と影の合致、と言う感じかな?
パンフレットも1100円で厚みがあり(広告多いけど)買って損なし、かな?
このくらい丁寧に纏め上げて頂いたら、映画館に足を運んだ甲斐もあったと言うものでした。正直、前作が悔やまれます。
STAR WARSはアートではなく、娯楽、スペース・オペラ、スペース・ファンタジーですから、新たなストーリーは歓迎されても、定石を壊したら、ファンは喜ばないと思います。
JJエイブラムス監督は、なりふり構わず「定石」を整えて下さった。辣腕の監督さんでした。
ただ、最後のエンドクレジットの流れる中に、見間違いでなければ、出演にエイブラムス監督の名前があったような気がします。
監督、どこかに紛れて出演していたのでしょうか?
それとも見間違いかな?
期待しないで見て楽しむべし
3Dで見ようと思ってたら4なんちゃらってやつも付いてて座席動いたり水出たりして大変で後悔しました 何度も座席からずり落ちそうになりました 汗
最後はレイ パルパティーンでも良かったんじゃないかと思ってしまいましたが その後生きづらくなるからダメかな?
まあなんにせよ宇宙に本当の平和の夜明けが来ましたね よかった そしてありがとう
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