のみとり侍のレビュー・感想・評価
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喜劇映画だよ!全員集合、このドタバタ感が最高の役者で楽しめる!
「蚤とり侍」って何のこっちゃ?R指定だったのでDVD観賞。
実際に観てみると、R指定する程ドギツイシーンが多く有るようにも感じられなかった。
むしろTVの方がドッキとする事がある位の軽い軽い、コメディー作品。
しかし、メンズノンノ第1号のカバーボーイでデビューしたイケメン阿部ちゃん、ここまでやる?って笑いが止まらない。
TVで観る限り阿部氏は超生真面目人間らしいけれど、役に入り込むとまるで人間が変わってしまうらしいけれど、ホント、イケメンの阿部ちゃんが、この情けない役を演じているからこそ、本作は面白い!!
それに寺島しのぶも、本当にこう言う役を案外平気で引き受けてしまう。彼女の育ちを考えると、あの母親から、本当に、しのぶが生まれたの?と疑いたくなるような役柄でも、サラリと演じてしまう、役者魂って言うか、この人の意気込みにはいつも脱帽させられる。
それに豊川悦司もこう言うライトなコメディーの方がニヒルな役より数段面白い。
それに風間杜夫、大竹しのぶと良くぞ、ここまで芸達者な喜劇俳優で夢の共演をさせたものだと感心する。
ストーリー自体は、極普通の江戸人情喜劇仕立てだから、これがどうのこうのと言うものでもない。
こう言う肩の凝らない娯楽映画を観ると何だか、気持ちが軽くなって嬉しいもんだ。
こんな職業が存在していたとは、本作を観るまで知らなかったけれど、江戸庶民って鎖国と階級社会で閉鎖的で、今日の現代生活と比較すると生き辛い日々だったのかな?と想像してしまうけれども、下水道の完備に始まり、江戸のエコ生活は案外今の社会でも見習う点が多いと言う。
そして大人の世界でも、浮世絵も遊郭も存在していたし、厳しいカースト性で縛られていたかと思えば、意外と町人も自由に暮らしていたようだ。
義務教育は無くても、寺子屋へは通って読み書きそろばんを覚えていた庶民の暮らしの一端を垣間見られる楽しい映画だった。
そう言えば今は亡き森田監督の「武士の家計簿」や松竹最後の撮影所監督の朝原雄三監督の「武士の献立」も楽しい江戸庶民の人情物だったよね。
「蚤とり侍」はちょっとだけ色気のオマケが付いて来るけど、これもたまには楽しい笑いで良いですね!
艶っぽい浮世絵
無惨としか言えない
ドタバタでした。
日本史の知識が足りなかった…
エリート侍だったのに、猫ののみ取りに左遷された男を描いた、ノリのいいコメディ。
「猫ののみ取り稼業」は、江戸時代に実在した職業だそうで、猫ののみ取りと言いつつ、実態は男娼なのですが…
主人公が真面目に「その技術」を磨こうと努力する姿が、微笑ましくも可笑しい!
性描写もそれほど露骨ではなく、気楽に観られます。
後妻業の女も観ましたが、私はのみとり侍のほうが、笑いの壺が合いました。
ただ、後半のストーリー展開が急なので、日本史に疎い私には、わかりにくかったです。
同じように日本史を知らない方向けに、調べたことを簡単に乗せておきます。
田沼意次は、この時代トップの政治家で、賄賂政治で有名でした。経済成長を重視し、このころ沢山の職業が生まれたようです。
松平定信は、田沼意次を批判したために、将軍になる芽を摘まれた人物ですが、結局は田沼意次を追い落として政治のトップに立ちました。賄賂政治から質素倹約という政策にシフトしたことで有名です。
主人公のお殿様、牧野忠精は、松平定信の下で出世して、のちに老中まで務めた人物です。
→この後、ちょっとネタバレです
→
→ここから考えて、この映画の時点で牧野忠精は松平定信派で、田沼意次が失脚するのをバカ殿のふりして待ってた、ということなのでしょうね…
このあたり、日本史の知識が無いから、唐突に見えちゃったんですよね…
「豊川悦司、秀逸。前田敦子、すごくいい」
らくーに見れるコメディ
時代劇って、時代を考えてみてしまうけど、これは時代考証があってもあまり関係なく見れるコメディ作品。
時代は全体のストーリーをいい話に持っていくためのもので、江戸の市民のたくましさの方が勝ってる感じがした。
しかし一番は、あべちゃん、トヨエツ、斎藤工といういい男が常に画面に出ていること。それだけで満足です。
あと、驚いたのがジミーちゃんが演技ができること!だった。
こんな時代劇があっても良い
それなりに笑える時代劇!
充分、普通に楽しいです。
時代劇評論家の春日太一氏が前半はおすすめです!と
紹介しておられた通り、
前半は江戸情緒や、
町人文化の賑やかさなども描かれていて確かに楽しい。
ちょっと落語の世界みたいです。
風間杜夫と大竹しのぶの夫婦がいい味出してます。
その中で早死にした妻にそっくりな女と出会うのみとり侍。
いざ、ことに及んだ後に
CMでよく流れているフレーズ!「下手くそだ!」(笑)
亡くなった妻は武家の娘なので、寝屋のことなど
下手だなんだと口にすること事は無かっただろうから
のみとり侍にとっては、
全く知らなかった世界に唖然とするのですね。
この感じがちょっと、
「テルマエ・ロマエ」のルシウスと被ってる(笑)
それほどいやらしくもないカラッとした濡れ場シーンで
まあ、笑える楽しい映画でした。
で、月に8本ほど映画を観る中途半端な映画好きとしては
以前の「超高速参勤交代」とか「殿、利息でござる」等の
明るいノリの時代劇は、
やはりに年に何本かは作っていかないと
時代劇作りのノウハウが失われてしまうので
少々話自体に無理があっても私は応援します。
この映画も実はえ??と思うこともあるのですが
まあ、明るくて楽しいので、ま、いいか!と思える一作でした。
寺島しのぶさんは、
相変わらず惜しげもなく気持ちよく脱がれてます。
いや〜〜、良い感じの中年感のある体が、
逆に素敵だと思います。(尊敬)
ちょっとエッチなシーンもありますが
あんまり深く考えず、
楽しいものが観たい方にはおすすめです。
@もう一度観るなら?
「地上波で」ああ、放送できるかな?
BSなら大丈夫かな〜
いいんじゃない!
平民に勇気を与える、爆笑物語
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