ALOYS アロイス

ALOYS アロイス

解説

スイスの新鋭トビアス・ノエル監督が長編初メガホンをとり、第66回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した異色ドラマ。棺の中に収められた父親の遺体を黙々と撮影する男。探偵のアロイスは、盗撮した大量のテープを眺め続ける孤独な毎日を送っていた。ある日、バスで居眠りしてしまったアロイスは、カメラとテープを何者かに持ち去られてしまう。やがて謎の女から電話がかかってきて、テープを返す代わりに、日本の精神科医が発明したという「テレフォンウォーキング」に彼を誘う。アロイスは電話の音を繰り返し聞くうちに、現実と妄想の区別がつかなくなっていく。主演は「ワイルド わたしの中の獣」のゲオルク・フリードリヒ。

2016年製作/91分/スイス・フランス合作
原題または英題:Aloys

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映画レビュー

1.0『アロイス・アルツハイマー』さぁ~この医学博士は?

2024年6月26日
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When I am 75♥️

3.5綺麗なチャーリー・カウフマン?

2022年10月13日
iPhoneアプリから投稿

見た感じチャーリー・カウフマンかミシェル・ゴンドリーの映画だと思ったら全然違った。日本が発祥だという「テレフォンウォーキング」なる精神療法を試すうちに徐々に現実と空想の境目を見失っていく男の物語。全体的にウェットな映像が視覚に心地よい。思えば道具立ても展開もチャーリー・カウフマンほどお下劣じゃなかったし。

ただまあこういう現実と空想がない混ぜに〜的な映画は映画史的にもそろそろ食傷気味というか、『未来世紀ブラジル』とか『恋愛睡眠のすすめ』とか『脳内ニューヨーク』とか『パンズ・ラビリンス』とか『裸のランチ』とか『バートン・フィンク』とかいくらでも印象的な先行作品が存在するので、それらと比較するとやや地味に思える。

いっそこういう系統の作品群が「ゾンビ」とか「サメ」くらいのジャンル性を帯びてくれれば、作家たちがジャンル的お約束からの差異を意識するようになってもっと面白い作品が出てくるんじゃないかと思う。けどまあそれらを一括するようなちょうどいい名詞が「精神倒錯」とか「統合失調症」みたいな絶対アウトなものしか見当たらないから歯痒い。

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因果