ウインド・リバーのレビュー・感想・評価
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やりきれない
マイノリティというか見捨てられた土地というか、
あの広大な地域に警官が6人しかいないっていうのもアレだけど、
そんなんなら自警主義が強くても納得だよねって説得力にもなってる。
今回のコロナ騒動で銃弾が品薄になってるなんて話があるくらい
アメリカ人は自警意識が強いらしいけど、
それってどうなのかと思う部分は正直あったんですよ。
だってそれって憎悪犯罪につながりやすいじゃん、と。
だけどこの作品を見ると、法の裁きじゃ生ぬるいってこともあるよなと。
法治国家に住む現代人として、かなり野蛮な思想だとは思うけど
やっぱり人間とは呼べない、駆除すべき犯罪者ってのが存在するよねと。
西洋人なら宗教を拠り所にしがちな、神の裁きとか言いがちなこういうところを
しっかり個人に焦点を当てた本作は、それだけでも傑作というか
そうとう深い思慮のうえでつくられたんだろうと感動した。
けっきょくは、人。どう生きて、どんな人間と関係を築くか。
古くは自然の脅威が生死に直結したように、
現代では他人との関係が最大のリスクなのかもしれない。
一人の親として、大きな問題提起をされた気分。
公開時に渋谷の劇場で観てから2年半
非常に満足度は高かった。 分かりやすいラストだし アカデミー候補に...
非常に満足度は高かった。
分かりやすいラストだし
アカデミー候補になってもよかったんじゃないかな…
この映画が初監督作品らしい…
今後が楽しみな監督ですね。
2017年 ハリウッド映画賞 - ブレイクスルー監督
2017年 カンヌ国際映画祭 - ある視点部門 監督賞
静かな雪の世界で
シリアスな映画です。犯人の最後の一人は 一気に始末できたと思いますが、あえて逃がして ゆっくりとという感じですね。雪の中の映画って、だいたい外さない。配役も 良かったと思います。
タイトルなし(ネタバレ)
主人公のジェレミーレナー、ハートロッカーで観た人だった。今回もまた強い男であった。緒形拳を思い出した、渋い顔。これ実話だとか。FBIの送り込んだ女性強いけど、たった一人送り込むって、予想外の展開だったのかな?あんなに沢山死ぬとは思わなかった。ネイティブアメリカンの女性って、差別を受けているのですね。それで獣の餌食に。酷い男たち。
良い意味で社会派と思わせない。
インフィニティウォー
また実話ですって。そのテロップは最後にしてよ。
全く意外なミステリーで、犯人追跡がメインでは有るが、それ以上にこの「ウインドリバー居留地」のアナーキーさに、ホントに最近の出来事なのかと疑いたくなる。
「ボーダーライン」も中々の無法地帯だったが、この地の救いの無さはどうしようも無い。警察官6人しか居なくて、殺人あってもFBIから1人しか来ないって、どんだけ格差あるねん!
「この地に運なんて無いさ」というのも分かる。
でFBIのスカーレットウィッチが超能力で犯人を探して、ホークアイが弓矢で仕留める(ほとんど嘘)訳ですが、スカーレットの名前がバナーと言うのもボケなんでしょうか?(これは本当)
ジェレミーレナーの最初のカモフラージュの防寒着がカッコいいなあ。
何言いたいかよく分かんない文章ですが、アメリカにはこういう無法地帯はまだまだありそうで、住民にとっては、特に先住民の人々にとっては永遠に終わらない戦いである事に違いない。
受け入れることの意志と強さ
ぜひ鑑賞して頂きたい秀作だったと思います。
インディアン居住地で発生した少女殺害事件を、FBI女性捜査員と彼女に協力するハンターが捜査する物語。
派手さはありませんが、しっかりとした設定とストーリーは見るものを引き込みます。クライマックスの緊張感、絶体絶命のピンチ、犯人に対する復讐が鑑賞者のカタルシスを高めてくれます。
極寒の中で必死に逃げた少女の恐怖と無念は最後までしっかりと語りつつ、それでも後味の良いエンディングに繋げているので、鑑賞後に暗い気持ちにならずにすみました。
一つ注文を付けるとすれば、主人公はインディアンであった欲しかった作品ですが、現状のハリウッドの状況を考えると難しいのでしょうね。
陸の孤島で人間の本性が露わに
人間には「根」が必要だと誰がいったか。
この映画にはその「根」を無くした者が多く登場する。
娘を亡くし他の家族すら失った者、民族の生きた土地を奪われアイデンティティを無くしたもの、自分を見失い彷徨う者…。
極寒の僻地という陸の孤島は、そういった精神の分断も生むものなのだろうか。容易に無法地帯と化すことが、恐ろしかった。
雪や自然に閉ざされ押し込められた人間達の、行き場のない恐怖にも似た鬱憤が吐き出された形で少女を襲う。
しかし同じく娘を殺されたにも関わらず、その場所に生きることを従容として受けとめる主役のコリー。その姿はまるで動物のように淡々として力強く、自然的だ。
自然の猛威に間接的に殺された形となった少女の、最後まで諦めず生き延びようとした姿と、それに対比して少女を嬲りものにした男の軟弱さが際だつ。自分の犯した罪からも、人生からも逃げ出すその弱さ。コリーに制裁を加えられる姿はあまりに哀れ。
追悼の儀式を忘れたネイティブアメリカンの姿も、人生の痛みにもまして、失われた歴史の重みを感じさせ痛々しかった。
事件自体は単純だが、ひどく苦しい、苦い映画だった。どんな土地であれ、責任転嫁せず、自分を見失わず生きることのしんどさが重くのしかかった。
馬鹿な感想ですが、
予備知識無く鑑賞。
あっホークアイの人だ!
銃と弓矢の違いはあるけど獲物を狙撃してる。
まさにホークアイじゃん。
なんて馬鹿なことを思いつつ物語は粛々と進み、遺体発見。
FBI到着。
あっスカーレットウィッチの人だ!
完全にアベンジャーズじゃん。
なんて馬鹿なことを思いつつ物語は粛々と進み、採掘場へ。
あっウォーキングデッドの人だ!
こいつがレイプ犯に違いないっ!
なんて馬鹿なことを思いつつ物語は急展開を迎え銃撃戦。
からの、ハンムラビ法典的な「目には目を」のラストでカタルシス!
閉鎖的な土地での雰囲気抜群の映画でした!
なのですが、
過酷な環境の居留地に追いやられたネイティブアメリカンと追いやった白人の理不尽な差別や軋轢から生じた犯罪って訳でも無く、設定を生かし切れてないなと感じました。
広大な土地に6人しか警官がいない無法地帯が存在するってテーマだったのかな?
だとしても、土地のスケール感がイメージ出来なかったり、そもそも人があんまり住んでなさそうじゃんとか思ったり。
すみません、馬鹿な感想で。
社会の闇を描いた映画でもある
最後に「ネイティブアメリカン女性の失踪者に関する統計は存在しない」と。
ネイティブアメリカンの移住区(正式にはなんと呼ばれてるかわからないけど、強制的に住まわされた土地)で事件が起こる。
寒さと孤独しかない土地で起こる事件。
本当にこんな事件が起こっているのかもしれない。
基本的にはサスペンスだけど、ネイティブアメリカンとアメリカン。今では区別すること自体が難しくいけないかもしれないが、厳しい土地に強制的に連れてこられたんだなあと。
ネイティブアメリカンに敬意を感じる映画でした。
アメリカの闇…
正直、アメリカの先住民族“ネイティブ・アメリカン”の人達の置かれている状況など、表面的にしか知らなかったけれど…本当に酷い話だと思った。
でも、どこの国でも そうやって争いを繰り返し、勝者の影に追いやられ苦しんでいる人達が沢山いるんだよなぁと改めて思った。
何も出来ない土地に押し込められ、今までに沢山の女性達を含めた人達が行方不明になっている。
きちんと取り締まる警察もなく有耶無耶にされ、諦めるしかない。
アメリカやカナダには、今でもそういう土地(保留地)が沢山あるらしい。
この作品では、そこに焦点を当てている。
野生生物局のコリー(ジェレミー・レナー)と、FBIから派遣された捜査官ジェーン(エリザベス・オルセン)が、犯人を探すべく立ち上がる。
作品とは 全然関係ないかも知れないけれど、ANTHRAXの「INDIANS」って曲があって、その頃はサビの所しか良く解かんなかったけど(笑)、LIVEでもメチャクチャ盛り上がって…でも、今考えたら 哀しい曲なんだなーって…。
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