ウインド・リバーのレビュー・感想・評価
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すごく考えさせらる映画
『ボーダーライン』『最後の追跡』の脚本家テイラー・シェリンダンの初監督作品。
実話に基づいたサスペンス、アメリカの先住民居住地域ウインド・リバーで起こった少女殺人事件を、地元のハンターと新米FBI捜査官が真相に迫っていくストーリー。
主演は、「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナーと、「アベンジャーズ」シリーズのエリザベス・オルセン。
サスペンスでも、とても、考えさせられる作品でした。ストーリーを通して、アメリカの中の闇の部分を読み取ることでできます。
事件が起きても、アメリカであまり重要視されなかった。ネイティブアメリカンが差別されてたことの肌感が伝わってきました。そして、地元の人々の怒り、白人との溝の深さ。
ジェレミーが演じる主人公コリー、彼の経験したことについて、多くは語られていませんが、彼の抱えられ怒り、悲しみ、愛おしさ、表情からリアルに伝り、静かなシーンの中から多くの感情を読み取ることができる。
ショッキングなシーンもあり、後味の良い映画とは言えませんが、視聴者の想像を掻き立てることによって伝える描写がアートでした。
先住民族に対しての映画
ストーリーよりも助演女優のエリザベス・オルセンが
個人的見解だが元世界準ミスの知花くららに似ていて
それが気になってしかたなかったのが印象的でした。
ストーリーは地方の田舎町でよくある隠されてうもれて
しまうような事件なのだがそれを何故かFBIが
捜査に乗り出してくるというストーリー
その被害者が先住民だと言う事、死因も不可解な事
そしてそういう事件記事も先住民は
何故かニュースにも取り上げられないこの不文律の実態を
作者、脚本家は言いたいようです。
アカデミー賞候補だそうですが虚しさが残る映画ですので
評価は低いです。
追記 注) 後、この映画はレイプシーンが含まれているので
そのようなシーンが苦手な人は見ない方が良いです。
事件の真相が突きつける因果応報が氷のように冷たいサスペンス
野生生物局職員のコリーは3年前に亡くした自分の娘の親友だったナンシーの凍死体をワイオミング州ウィンドリバー保留区の雪原で発見する。FBIから派遣された新米の捜査官ジェーンは捜査を開始、検視の結果暴行された痕跡はあるものの死因は肺出血であり他殺と断定出来ずFBIの応援を依頼出来ない。ジェーンは渋るコリーを説得して捜査に協力させるが、その先には絶望的な闇が広がっていた。
ジェレミー・レナーとエリザベス・オルセンのアベンジャーズ組によるサスペンスながら内容は物凄く地味。雪に閉ざされたネイティヴアメリカンの保留区で起こった事件を追うドラマは拍子抜けするほどにシンプルですが、突きつけられる現実は途方もなく重く事件の真相が突きつける因果応報が氷のように冷たい。主演のジェレミー・レナーにとっては『ハート・ロッカー』に次ぐ代表作となった印象的な作品です。
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