劇場公開日 2018年7月27日

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「やりきれない」ウインド・リバー marさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5やりきれない

2020年3月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

マイノリティというか見捨てられた土地というか、
あの広大な地域に警官が6人しかいないっていうのもアレだけど、
そんなんなら自警主義が強くても納得だよねって説得力にもなってる。

今回のコロナ騒動で銃弾が品薄になってるなんて話があるくらい
アメリカ人は自警意識が強いらしいけど、
それってどうなのかと思う部分は正直あったんですよ。
だってそれって憎悪犯罪につながりやすいじゃん、と。
だけどこの作品を見ると、法の裁きじゃ生ぬるいってこともあるよなと。

法治国家に住む現代人として、かなり野蛮な思想だとは思うけど
やっぱり人間とは呼べない、駆除すべき犯罪者ってのが存在するよねと。
西洋人なら宗教を拠り所にしがちな、神の裁きとか言いがちなこういうところを
しっかり個人に焦点を当てた本作は、それだけでも傑作というか
そうとう深い思慮のうえでつくられたんだろうと感動した。

けっきょくは、人。どう生きて、どんな人間と関係を築くか。
古くは自然の脅威が生死に直結したように、
現代では他人との関係が最大のリスクなのかもしれない。
一人の親として、大きな問題提起をされた気分。

mar
たなかなかなかさんのコメント
2021年11月13日

marさん、コメントありがとうございます😊

是非、もう一度ご観賞なさってください♪

たなかなかなか