「彼女は雪の中裸足で10kmも走った」ウインド・リバー 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)
彼女は雪の中裸足で10kmも走った
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彼女は死の直前10kmも裸足のまま走った
それは彼を助けるための懸命の走りだった
失った悲しみが癒えることはない
ただ強いて言えば苦しみに耐えられるようになるだけ
でもその苦しみから逃れては本当に彼女を失ってしまう
だから苦しみから逃げずに耐えるのだ
主人公の言葉の重みがしみじみと全編にわたって染み渡る作品
犯人はみな成敗されるのではあり気持ちとしては折り合いがつくとはいえ、見る人にとっても悲しみと苦しみを共感せざるを得ない
ネイティブアメリカンの厳しい境遇とその現実について考える。こういう人が大勢いると考えると他人事ではない。
この映画にはそのヒントがある
・死因が寒さによる窒息であれば他殺と診断できないのでFBIは捜査にこない
・ネイティブアメリカンの女性の失踪が発生している
・ネイティブアメリカンの父親は自身に死に化粧を施していたが親から聞いたものではなく独自のもの。ネイティブアメリカンの伝統も失われている
・ネイティブアメリカンの居留地は寒さの厳しい場所しかなく厳しい環境を強いられている
・そうした環境を抜け出したいが麻薬の売人などに向かう若者もいる
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