「焦点がズレている」ウインド・リバー SHさんの映画レビュー(感想・評価)
焦点がズレている
率直に言うとあまり面白くなかった。
娯楽というより社会への警鐘というところに重きを置いているとは思う。だから、そんな単純に楽しめるものでもないし、思考し積極的に感じ取らなければ理解できないだろう─漠然とながらそういう意図というか何かしら志のようなものも感じるけれど、如何せん何を主張したいのかが内容からあまり伝わってこない。終幕を迎えて、そういう主張なのかと理解はできたけれど、納得はできなかった。
絵的に分かりづらかったように思う。まぁ西部劇のような明確な違いを出すことなど無理なわけで、文化が混じり合いあらゆるものが均等になってきている現代において、何かの差別を表現しようとする際の難しさを感じたりもした。
とかくこの作品は、銃や自然の方にばかり目がいってしまい、肝心の主張がズレてしまっている印象を持たれかねないような気がした。
文字情報は必要だったろうけど、文字情報が無ければよく分からない気がしたし、その説明無しでは成立しないように感じてしまったので、あまり評価することができない。
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