「猛暑の夏に心が凍るピッタリな作品!」ウインド・リバー HIROKICHIさんの映画レビュー(感想・評価)
猛暑の夏に心が凍るピッタリな作品!
実話ベースと言う事ですが、構成的にエンターテイメント性もあり、『羊達の沈黙』とまでは言わないがかなり良く練られていて、久々に骨太の観がいのある作品に出会えました。
ワイオミング州、ネイディブアメリカンのミステリアスな雰囲気を残すウィンド・リバーで、心を閉ざし社会に背を向けて生きる主人公、そのパートナーのFBI捜査官を亡き娘にダブらすあたりの細かい演出が本当に見事。
近年、複雑な社会の歪みから、法では裁けず割り切れない傾向の作品が多い中。
ワイオミングと言う人間が生きて行く上でギリギリの過酷な地だからこそ成立する、見事なクライムサスペンスに心が凍り着きました。
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