「すごかった」ウインド・リバー 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
すごかった
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子どもを亡くした者どうしの共感がなんとも胸を打つ。インディアンのお父さんが「オレはもう戦う気力がない」と言っていたのが「がんばれ」とは口が裂けてもいえないようなただならぬ空気だった。奥さんは鬼のようにリストカットしていて地獄のようだった。
銃撃戦がアクション映画的な演出が全く無くて、かっこよくもなんともないリアルな殺し合いだった。突っ立ったまま撃ち合う。
最後の制裁も素晴らしかった。彼女が事件に巻き込まれる様子がひどくリアルでありえそうで恐ろしかった。
現状ある全ては自分の選択によるものだ、というメッセージが半端に語られたらうざいばかりなのだが、ここまでの作品で突きつけられると納得せざるを得ない。
映画館が混んでいて、前から二列目で、映画館の冷房が効きすぎて寒くて、ウィンドリバーに連れて行かれたような気分だった。見終わって体調が悪くなった。
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