「フサフサ髪の毛のウディ・ハレルソン」ガラスの城の約束 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
フサフサ髪の毛のウディ・ハレルソン
『ゾンビランド』の続編も楽しみなウディ・ハレルソン。乱暴なキャラが得意な彼も、ハートフルなドラマではちょっと大人しかった気がする。それでもDVすれすれ。不法居住を繰り返し、全米を旅する親子。1日4箱のタバコと2リットルの酒を欠かさず、途中、禁酒をするシーンなんてのは本当に苦しそうだった。働いてはクビ、働いてはクビを繰り返し、妻のナオミ・ワッツは優雅に絵を描いているのです。
そんなのんびりした性格ではあるけど、「ガラスの城」を建てることが夢であり、4人の子供たちとも楽しそうに会話をしているのだ。次女のジャネットは幼い頃に腹に火傷を負ったこともあり、キャプテン・マーベルのように勝気で、父親を諫めようとするも、父になだめられてしまう。
印象的なのは、金がないからプレゼントを買ってあげることができない代わりに「好きな星をプレゼントしてやろう」というところ。ダメダメ親父の割にはロマンティストで知識も豊富。嘘が嫌いだという割には大ぼら吹きだと子供たちが回顧する・・・
父のようにはなりたくない!とか思っていても、どこか父親の性格に似てきてしまうし、いい部分ばかりが記憶に残る。それほど突飛な展開はないけれども、ライフスタイルそのものが風変り。祖母の性的虐待なんかもさらりと触れるが、父もまた祖母との親子の縁を切ることはできないってところに共感してしまう・・・。どことなく山田洋次が作ってもおかしくないような、日本人にも通ずるホームドラマだったかな。
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