「久しぶりに優しくされたような感覚が」ハード・コア エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶりに優しくされたような感覚が
これは世間から見放されたアウトサイダーたちに送るファンタジー。しみじみと感動した。
兄の右近(山田孝之)は怪しい活動家に雇われビラ配りやら埋蔵金の発掘やらで日銭を稼ぐ。弟の左近(佐藤健)はエリート商社マンだが満たされてはいないようで、兄のことを否定しながらも何かというと顔を出し面倒を見る。深いところで繋がっているのだろう。
右近と行動を共にする牛山(荒川良々)は学生時代は進学校に通う優等生だったようだが、ドロップアウトして壊れてしまったようだ。右近にとっては唯一の仲間であり守るべき存在である。
そんな彼らの人生がロボットの発見により大きく動き始める。
映画の中で何とか生き長らえている私のようなダメ人間には優しい、優しすぎる作品。しかし世間からはみ出していない人たちの目にはどう映るのだろう?
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gachonさんのコメント
2019年5月16日
ロボのキーホルダー映画館で衝動買いしたほど好きな作品、ダメ人間に優しいことこそが国の豊かさの証、この映画に同意できる日本人が増えた時こそ、豊かな国ランキングは上がるはず。昭和にはそれがあったはずなのだが...