劇場公開日 2018年3月10日

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去年の冬、きみと別れのレビュー・感想・評価

全240件中、1~20件目を表示

4.0脚本もキャスティングもよく練られている

2018年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

あまり予備知識なく観に行ったのだが、大変面白かった。鮮やかなストーリー展開で映像も美しいし、芝居も洗練されている。

構成も非常に巧みで脚本の上手さを感じる。見事に騙されたし、結末を知った時の納得感もある。見事な愛憎ミステリーだ。

キャスティングもなかなかに巧妙というか、安定感ありそうに見える人物ほど、脆かったり、素朴にみえる人物が一番策を弄していたりと非常によく練られたキャスティングをしていると思う。怪しげな斎藤工、骨太そうな北村一輝、純真そうな山本美月・・・etc

ミステリーとしての展開と人間ドラマの配合も絶妙で、観ていて飽きさせない作品だった。こういう邦画がもっと増えると嬉しい。

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杉本穂高

4.5原作からの改変の鮮やかさよ

2018年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

興奮

知的

売れたミステリー小説の映画化で、原作を読んだ観客を驚かせるのが難しいのは当然だ。はなから諦めて原作のトリックを忠実に再現する場合もあるし、策を弄した揚げ句に小説の魅力を失ってしまう不幸な例もある。

そんな中、「去年の冬、きみと別れ」の改変は実に鮮やかだ。書き連ねたいのはやまやまだが、原作のトリックの核心部分を残しつつ、「映像化不可能」と言われた要素を巧みに組み換えて別の仕掛けを創造した、と評する程度に留めておこう。原作ファンでも「そこをそう変えてきたか!」と驚嘆すること請け合いだし、未読の人ももちろん楽しめるはず。

「イニシエーション・ラブ」のトリックの改変は(当たり外れのある堤幸彦監督の映画であることを考慮しても)相当うまくいった稀有な例だと思うが、本作もそれに匹敵するか、超えるぐらいの成功例に数えられるだろう。脚本・大石哲也&瀧本智行監督のコンビにお礼を申し上げたい。

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高森 郁哉

4.5最後まで怖かった

2024年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

この映画を見終わったあとは興奮というか感情がどうかなりそうになっていた( ´∀` )
それくらい凄かったとしか言えない。
一緒に観た友人も同じようなことを言っていた。
ホラー気味なサスペンスなので苦手な人は注意だけと見て損はない。

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isshii

3.5「すべてのひとがこの罠にハマる」宣伝文句の通り見事にだまされた

2024年10月12日
PCから投稿

知的

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かちかち映画速報

5.0緻密な計画の背後にあるヤクモの決心

2024年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

かなり凝った作りの作品
単なる恋愛ドラマだと思って見ていなかったが、壮大な復讐の物語だった。
この作品は推理作品だと思う。
そして、カギは最初から主人公が持っていた。
主人公ヤクモ
彼がなぜあの出版社を選択したのか、編集者小林の正体
そして何よりも凝っていたのが婚約者ユリコの正体だ。
目が見えない吉岡アキコとの出会い。
数少ない点字図書
ヤクモ つまり当時のナカゾノが手掛けた外国の小説を点字にしたことで、アキコとの出会いとなるのも非常に巧みな設定だ。
そして強烈だったのがアキコの死の真相
小林とアカリで拉致し、泣き喚いて使い物にならなかったから火をつけた。
それを知ったナカゾノは故郷金沢に一旦帰省し、想い出の浜辺で「化けモノになることを決めた」
この時ナカゾノは名前をヤクモに変えたのだろう。
復讐すべき3人 その方法を思案し続けた。
ヤクモのした復讐
アカリに火をつける あたかもそれをアキコに見せかけて
その様子を小林に見せつける。
夢中で姉の焼死シーンをカメラに収める木原坂
そうして真実を記載した「本」
タイトルのない白紙の表紙
見開きに記された「ふたりのYKへ そしてAYに捧ぐ」
二冊しか作らなかった本
吉岡アキコに捧げた小林と木原坂に読ませるための本
さて、
ある種の良心というものを抹殺したナカゾノ
彼女アカリを想うゆえに、アカリの死の真相を知った後、彼女と別れる決心をした。
この部分は非常にリアルに描かれている。
復讐のために別れたのだ。
化け物のような奴らに復讐するためには、それ以上のバケモノになるしかない。
徹底して純粋なバケモノとなった彼が仕掛けたトリックは見破れない。
それを本にして二人に読ませた効果は絶大だ。
さて、
彼は吉岡アキコの焼死事件の真実を記事にした。
すでに書籍化も決定した。
そこにはそれ以外の真実は書かれていない。
表紙のない「本」
イニシャル表記では証拠にならないのだろう。
おそらく登場人物すべてがイニシャル表記されているのだと推測する。
内容の違う二冊の本
一つがヤクモ記者の追った事件の真相
もう一つがナカゾノがアキコのために成した復讐劇の真相
当事者にしかわからないことで、おそらくすでにアカリの遺体は焼却されてしまったのだろう。
ヤクモの記事はどこまで真相を記載したのだろう?
50人分の証言で収めてしまったのかもしれない。
しかし、
アキコが交通事故にあうが、まったく大したことはなかったにもかかわらず、ナカゾノがその後ストーカーのように彼女の後を付け回す心理は理解しにくい。
彼女は彼の気配を感じ彼に言う。
「私は子供じゃないのよ。何も見えてないのはあなたよ」
彼女は自分自身が彼のしていることによって苦しんでいることを吐露するが、この二人の恋愛の感情の起伏がよく理解できなかった。
そのシーンが必要だったのは、「別れ」の演出だと思われるが、描写表現としては荒すぎると思う。
視覚障害者に多少の危険が伴うのは当然だし、今までもそうだったはずだ。
設定上、彼が彼女を好きであり続けなければならないことと、別れざるを得なかったことが必要なわけだが、このプロットは確かに難しい。
彼には彼女の居場所さえわかってはいけないのだ。
しかし、視覚障害者の婚約者をストーカーする行為は、彼もまた木原坂と似たところがあると考えてよさそうだ。
物語は基本的に人が描かれる。
この作品の中で見たナカゾノという人物の純粋なるバケモノは見事だったと思う。

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R41

4.0起こる事も、ストーリーの展開自体もサスペンス・・気が抜けず堪能しま...

2024年8月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

起こる事も、ストーリーの展開自体もサスペンス・・気が抜けず堪能しました。具体的な内容・展開を書くのはルール違反ですよね

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wamabut

4.0情念のどす黒い闇

2024年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

斎藤工と岩田剛典・・・作者が仕掛けた罠
かなりヤバい世界の話でした。

原作だと、斎藤工(カメラマン)は死刑囚として投獄している設定、
なのだそうですから、映画はかなり変更されてる気がします。
後出しで、岩田剛典の演じるライターの男の裏の顔と言うか、
相当マッドな実像が現れるラスト。
こいつも斎藤工に負けず劣らずの犯罪者なのかも・・・と、
ミステリーとして予想外に面白かったです。

作者の中村文則さんは、全く知らなかったのですが、
まだ46歳のそれなりに若い方で、芥川賞や国内の文学賞を
数多く受賞してるのみならず、アメリカでデヴィッド・グーディス賞、
とやらを受賞しているとか。

岩田扮する新新ライターは、カメラマンの齋藤が以前の火災の時、
焼けるモデルの女性の写真のシャッターを押し続けていた。
そんな疑惑を取材して記事を週刊誌に掲載してもらい、
最終的には本として刊行しようとする。
そして積極的に斎藤工に接触してインタビューを敢行する。
カメラマンは協力的で、「自由に取材して良いよ」と、
自宅の豪邸の鍵を渡してくれる。

そして木原坂(齋藤)が過去に父親の殺害事件で姉と共に
不可解な事件の真相も明らかになる。
そうこうするうちに、ライターの邪雲(岩田)の過去にも、
謎があることが分かってくる。

果たして邪雲と木原坂の接点は?
邪雲の真の目的は?
本当に木早坂は生きたままモデルが焼け死ぬ光景を
シャターを押し続け、そして見殺しにしたのか?

それにしても邪雲の婚約者の百合子(山本美月)が、
捨て駒みたいに扱われて、とても不憫でした。

サイコパスに近づき過ぎると、自分もまた、
サイコになってしまう。
そんなドロドロした映画でした。

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琥珀糖

3.5陰鬱なトーンの展開

2024年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

岩田剛典扮する婚約中のフリーライター耶雲恭介は執行猶予で終わったと言われている斎藤工扮する写真家木原坂雄大の盲目モデル焼死事件について北村一輝扮する週刊誌の小林デスクに持ち込んだ。

今回の岩田剛典はちょっと暗めでヒステリックなキャラクターで意外だったね。取材対象の木原坂も異常体質だから無気味な雰囲気だ。小林デスクも木原坂の姉と関係を持つ曲者だ。だからどうしても陰鬱なトーンの展開になるね。そして木原坂は山本美月扮する恭介の婚約者に狙いを定める。まあ一種のホラーかな。執念深いのもほどほどにしておかないとね。

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重

1.01時間推理ドラマのレベル

2024年7月20日
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せら

4.5斎藤工はまだマシなほうのモンスター

2024年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

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kossy

4.0タイトルなし

2024年7月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

知的

逃げられない苦痛を耐え続けると
歪んだ人格が現れる

エンディング曲は急遽作ったのかな?

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いのしし

5.0真実は奥の奥

2024年4月23日
スマートフォンから投稿

興奮

知的

難しい

全く最後まで、分からなかった。
素晴らしい映画でした
観た後、また、観ました!
何回もみたくなるし
見れば見るほど
色んな想いも沢山生まれてきます。
さすがです!

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おはな

3.5斎藤工は黒いタンクトップが似合う

2023年11月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

予告で観たときから「面白そう!」と密かにチェックしていた。何と言っても怪しい魅力たっぷりの斎藤工にやられた。夫に「えぇ~?」と言われようと絶対観る!くらいの意気込み。実際はヤツもチェックしていたので、すんなり観ましたが。

序盤から斎藤工演じる木原坂は怪しさ満点、それだけでも超満足。モデル焼死事件の真贋を確める、というストーリーもテンポよく楽しめる。サスペンスらしく、いきなり「第二章」から始まる仕掛けや、意味ありげに置かれてる「地獄変」なんかも良いスパイス。

中盤過ぎた辺りで「あれっ?これってそういうストーリーなの?」となってからは一気に仕掛けの回収が始まり、勢いよくエンディングへ。凝縮された良サスペンスでした。

全体的にはなかなか面白かったけど、最後もう一捻り欲しかったな~。あんだけ怪しさバリバリだった木原坂も存在消えちゃってたし。後味悪くても余韻があったほうがもっと印象深かったと思う。

あと演出にももう少しヒリヒリ感が欲しかった。木原坂邸の門が開くシーンで気持ち悪いくらいのシンメトリーにするとか、スタジオを激しいコントラストの色使いにするとか。

まぁ、全体的には面白かったんでちょっと惜しいくらいかな。

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つとみ

3.5テレビ俳優の真剣な演技

2023年2月7日
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鑑賞方法:映画館

20代で芥川賞を受賞し、海外でも高く評価されているという中村文則のベストセラーになったサスペンス小説を映画化した作品。
よく練られた緻密なストーリーに引き込まれ、予想もつかない巧妙なトリックを解き明かしていくという面白さはありましたが、メインテーマである純愛についてはあまり胸に迫るところはなく、見終わった後に余韻が残り考えさせられるというようなことはありませんでした。
小説の方も読んでみると、また印象は違ってくるのでしょうか。
テレビでお馴染みの出演者の映画だけで見せる真剣な演技を楽しむなら、ファンの方にはおすすめです。

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ミカエル

3.0興行収入につられる日本に未来はない

2022年8月13日
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鑑賞方法:VOD
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ロロノアゾロ

4.0思ってたよりは……

2022年2月18日
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期待よりはイマイチ。
でもよかったです。

パンフレット購入済。

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ぽぽたん

3.0タイトルにひかれて、ずっと見たかった作品

2022年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

面白かったです、特に北村さんの狂気が。時点で山本美月さん、いい感じで騙されました。浅見れいなさんと主役の男の岩田さんて言うのかな頑張ってました。一番迫力がないというか説得力がないというかただの兄ちゃんに見えたのが斉藤さんでした・・・物語は途中から話の先が見えちゃうのがおしい。

最近作品の質が子役に救われることが多い作品に当たる、長澤まさみのマザーとか、今回の作品も虐待を受けている頃の姉弟の描かれ方はインパクトがあり悲惨さは想像できる、作品ではそこから大人になってるので姉弟の今までのそこの間の映像が欲しかったかな、姉ちゃんもおかしいが弟がなぜそこまでってとこ・・・。岩田さんに主役をさせる勇気は買います、頑張ってましたこれからに期待ですね。映画のタイトルも興味をそそるものでしたし、配役が、ちょっと変わっていれば・・・って失礼な話なんですけどね、、、。

話はそれます、ドラマの話ですがミステリという勿れ原作が好きで最初ととのうが菅田くんて、イメージと違いすぎてショックでした、あとふろみつさんもね、いやいや・・・という感じ、青砥と池本は納得。でもまードラマはドラマとして見てると役者さんが達者ならそれなりに面白く見れるのです。配役てほんと難しい

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らら

3.0章分けしているせいか、

2021年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ある程度先が読めてしまう。

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くそさいと

3.0楽しめたが、予告編で騙されると謳っていたのでどれほどのものかと身構...

2021年10月17日
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楽しめたが、予告編で騙されると謳っていたのでどれほどのものかと身構えてしまったのもあり、物足りなく感じた部分があった。
観賞後スッキリするような物語でもないのでやられたという感覚にはなれなかった。
ストーリーは好きです。

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P.N.映画大好きっ子さん

4.5タイトルの意味が切ない

2021年9月8日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

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サチコ