劇場公開日 2018年2月23日

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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめのレビュー・感想・評価

全76件中、1~20件目を表示

4.0本人の主演・脚本で難しい題材をサラリと綴る。

2018年2月28日
PCから投稿

笑える

知的

幸せ

ジャド・アパトーが描いたスタンダップコメディの世界となるとセス・ローゲンとアダム・サンドラーが共演した『ファニー・ピープル』(邦題:最高の人生の終り方)を思い出す。あれはロサンゼルスが舞台で、こちらはシカゴだが、若者たちが互いに皮肉を飛ばし合いながら、面白バトルを繰り広げながら切磋琢磨していくコミュニティの姿は共通している。

ただしこちらは実話がベースで、また別のアングルも加わってくる。人種間、文化間のギャップや偏見、男女の恋愛、家族との複雑な関係性、そして突然やってくる難病と、どれか一つをとっても一本の映画になるモチーフだ。

ところが、それらのすべてを扱いながら、すべてを軽やかに、常温の中でさばいていく演出と演技が素晴らしい。主演や脚本を実話の当事者が務めるという、言わば思い出再現ドラマなのだが、自意識の強さは感じない。このニュートラルでナチュラルな語り口はなかなか得難い魅力である。

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村山章

4.5大病どころか、観る者に最高の笑顔と元気をもたらす最高の処方箋

2018年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

ジャド・アパトーが得意とする、スタンダップコメディの世界を舞台にした作品。とはいえ、今回のアパトーは監督ではなく制作側に回り、しっかりと若い才能をサポート。何よりもこんなに面白くて感動的な経験をした人が身近に見つかったなら、絶対に手放してはいけないし、アパトーのように「まずは脚本を書くんだ!」と奨励すべき。そう確信させるほど、この映画には宝石がたくさん詰まっている。

人間関係、愛情、家族、笑い、病気、人種、文化。これほど多種多様なテーマが入り乱れると空中分解してしまうリスクもあったはず。しかし本作には半実話という強度がある。当事者ならではの情熱がある。立ち止まった時には、現場にいる彼らの中に答えがある。この物語を伝えようとスタッフやキャストが一体となりスクラムを組んで突っ込んでいく様子が目に浮かんでくるようだ。大病どころか、観る者全てを元気にする、人生の処方箋のような映画の誕生である。

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牛津厚信

3.5謎の大病

2025年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

お国柄による結婚観の違いが興味深い映画でした。
パキスタン系アメリカ人のスタンダップ芸人が、
知り合った白人女性に恋をする。
彼女が謎の昏睡状態に陥る。
彼女に付き添い、
彼女の両親に信頼されて彼女と結婚するまでを描く。

アカデミー賞の脚本賞にノミネートされた脚本は、
クメイル本人を演じたクメイル・ナイジニアと実の妻
エミリー・V・ゴードンの共同脚本です。
つまり実話で実体験が映画になりました

パキスタンから移民した一家がパキスタンと同じ価値観で生きて
生活しているのは、なんとも理解できない。
ムスリムで1日5回地下室で祈り(風習なのか?何を祈っているか
(イスラム教とは何を願って祈っているのか?それを知りたい・・・
★☆★
1日5回の祈りは、心の栄養つまり食事のようなものだとか・・・
全然分からない・・・ですね。

両親は息子のクエイルに見合いでムスリムのパキスタン女性との結婚を
望んでいる。
家族主義で息子は見合い結婚にはっきりNOと言わない
(見合い相手に失礼だ・・・四角い箱に見合い相手の写真を
収集していて、ラストで恋人に“燃やした灰を缶に入れて見せる“
・・・写真の多さが自慢だったように思えるけど・・・

恋人役のゾーイ・カザンは言動がユニーク過ぎて不思議ちゃん。
実を言うと、私はアメリカのスタンダップコメデイアンの面白さが
皆目分からないのです。
アカデミー賞の司会をする芸人の話芸や話術に全く笑えないのだ。
上げて、下げる。
皮肉る、
斜めに構える、
一応権力におもねらない風で、偉そう。

なのでクエイルの話も少しも面白くないのだ。
この映画で一番ウケたのはエミリーの母親役のホリー・ハンター。
もともと好きな俳優だし、小柄で可愛くてセクシー。
彼女を見れたのは本当に嬉しかった。
結婚は一応の締めくくりではあるけれど、夫婦に亀裂が入った場合、
子供の親権の取り合い、
国際結婚ならなおのこと複雑な事情が絡む。
2人は謎の大病がなければ結婚したのだろうか?
エミリーの謎の昏睡を引き起こしたが、膝を強かに打ち付けたことが
原因とか。
昏睡して治療する方法って正しかったのだろうか?
病人はたまたまかかった病院に治療法を任せるしかない。
昏睡療法・・・目覚めなかったらどうするのだろう?
エミリーもなかなか目覚めず、少し乱暴な治療法に思えた。
細胞が壊死していく“人食いバクテリア“的な病気かな?
と思った。
とても似ている。

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琥珀糖

5.0異なる文化圏の2つの家族。 両親は厳格なイスラム教徒だがクメイルは礼拝をすることは皆無。 両親が息子にはパキスタン人と結婚して欲しいという気持ちもわかる。

2024年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

動画配信で映画「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」を見た。

2017年製作/120分/G/アメリカ
原題または英題:The Big Sick
配給:ギャガ
劇場公開日:2018年2月23日

クメイル・ナンジアニ(クメイル・ナンジアニ)
ゾーイ・カザン(エミリー・ガードナー)
レイ・ロマノ(テリー・ガードナー)
ホリー・ハンター(ベス・ガードナー)
アヌパム・カー(アズマト・ナンジアニ)
クメイル・ナンジアニ脚本

パキスタン出身でシカゴに暮らすクメイルは、
アメリカ人の大学院生エミリーと付き合っていた。

クメイルは、パキスタン人の花嫁しか認めないな母親に従い
見合いをしていたことがバレてエミリーとは破局した。

数日後、エミリーは原因不明の病で昏睡状態になってしまった。

エミリーの両親は、娘を傷つけられたことでクメイルに腹を立てていた。

しかしエミリーの入院病棟で、
クメイルと彼女の両親は心を通わせ始める。

クメイルもエミリーが自分にとって大切な存在であることに改めて気づく。

異なる文化圏の2つの家族。

両親は厳格なイスラム教徒だがクメイルは礼拝をすることは皆無。

両親が息子にはパキスタン人と結婚して欲しいという気持ちもわかる。

原因不明の難病は映画の脚本としては反則技じゃないかと感じたが、
冒頭からラストまで観客をぐいぐいと引っ張る脚本が秀逸だと思った。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

4.0自主上映作品的佳作

2023年3月19日
PCから投稿

AFI 2017ベストフィルムの一本です。
少数派米国市民の誇りと悩みを丁寧に描いているところが好感度大です。
主人公のお姉さん、She Saidのカッコイイ女性記者でした。
これより贔屓に。

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越後屋

3.5健在

2022年5月21日
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老いても愛らしいホリーハンター。相手に構わず啖呵を切って食ってかかる。キャラクターがたって、周りも活きる。お芝居自体がグッとあがる。愛すべき人たち。温かくなる一本。

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Kj

3.5終わってみたら良い映画

2021年8月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

良かった〜。
正直、スタンドアップというのは英語がわからなくて楽しさが伝わらないし、全体的に暗めで途中までは少し退屈だったけど、後半はどんどん引き込まれた。
実話なのがまた良くて、最後の写真もジーンとした。仲直りできたみたいで良かった。

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bigsuke

3.5ビジュアル大事

2021年5月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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ジャーニー

3.5恋愛×難病

2021年3月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

幸せ

恋愛×難病を題材にした王道と言えるストーリーに人種問題と実話ってことがプラス材料としてあります。
ストーリー的には王道でしたが、爽やかであり彼女の両親とのやりとりがとても好きで気に入ってます。

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たけお

3.5自由に結婚できない…

2021年2月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI

4.0宗教を取るのか?両親を取るのか?

2021年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アメリカ人👩とパキスタン人👨のカップルの葛藤を描いたお話。

国際結婚というだけでも大変だと思うのに、
宗教も違うし、おまけに両親から絶縁宣言されて…。
宗教とかこだわりがないけど、他の宗教に改心しろって言われたら嫌なので、
本当に好きでないと結婚は出来ないよな~。

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April

4.0タイトルなし

2020年4月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

パキスタン出身でコメディアン志望の
クメイル・ナンジアニ
アメリカ南東部出身でセラピスト志望の
エミリー・V・ゴードン
.
二人の実体験を
本人たちが自ら脚本を執筆し
クメイル自身が主演し再現した
.
宗教・文化の違い・家族との葛藤
二人を取り巻く人々と繋がり
異文化カップルにはあり得そうな
恋愛中には起こりそうな
共感したり応援したくなる
そんなチャーミングな映画でした😌

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lily

3.5上手いことなんてなかなか言えない

2020年4月18日
iPhoneアプリから投稿

みんな不器用で、とびきりの成功なんてそんなに転がってない。素直になれない相手も多いし ちょっとした拍子で、取り返しがつかない(かもしれない)失敗もする。自分が経験してきた場面とも重ねて、苦笑したり温かい気持ちになれる作品だと感じました。

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Ironout22

3.5いろんなアイテム入りすぎかな

2020年4月12日
iPhoneアプリから投稿

一言「笑えない」(いろんな意味を含む)。

◎よかった点◎
・主人公クメイルが、パキスタンからの移住一家の設定なので。
パキスタンはお見合いで結婚「しなくてはならない」という文化を知れた。
といいつつ、クメイル自身はどっぷりアメリカ生活。
お祈りはしない(親の前では、地下室でしたことにしている)等、皮肉っているのも愉快。

・クメイルの母も、恋人のエミリーの母も。どっちも強烈。
それは子供のことを思ってからの行動なんだけど。
「母ちゃんあるある」感満載。

・恋愛物と思ったら。昏睡状態になったエミリーのことで、クメイルがエミリー両親と上へ下への騒ぎ。
「家族ってなんだ?」と、それぞれの両親とクメイルとのやり取りで思ったりして。

△いまいちな点△
・恋愛→人種問題→大病。ちょっと項目が次から次へと流れていくので、終わった後疲れた。

・最初の役者紹介でホリー・ハンターの名前。久しぶりと思ったら、エミリーの母親役。
言われてもわからないくらい、劣化(ファンの方sorry)してた・・・。

最後これで終わりか?と、正直退屈背伸びしかけたら。いやん、ちょっとにやり。
でもこれのどこが、オスカー脚本賞ノミネートだったのだろう?。

⭐️今日のマーカー・ワード⭐️
「愛は簡単じゃない。だから愛」byエミリーの父。

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ゆき@おうちの中の人

3.0エミリーの父親の方がコメディアンに向いてる気がした

2020年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 “スタンダップ”が漫談と訳されていたので、ついウクレレ漫談の牧伸二を思い出してしまうのはなぜだろう(綾小路きみまろでもOK)・・・あ~あ、やんなちゃった。

 映画が実話であり、パキスタン人クメイルはクメイル本人が演じていたことにびっくり。そのおかげで彼の“漫談”が笑えなかったのか、それとも実は真面目青年だったという事実のためなのかわからないが、エミリーパパのテリーの方が面白いこと言ってた気がする。

 人種や宗教の違いよりも、パキスタンでは見合い結婚こそが正当な結婚であるという風習が邪魔していて、その事実を知ったエミリーは自分がバツイチであることよりも重大なことだと考えた。途中からはそんなことは忘れてしまい、大病を患いながらも可笑しく描いていたことや、文化の違いをユーモアたっぷりに表現していたことが素晴らしい。

 それにしても、白人からすればムスリムはみなテロリストに見えるという皮肉や、それをバネに笑いに転換するクメイルの度胸も面白い。また、アメリカ在住のパキスタン人はウルドゥ語がわからないんじゃないかという偏見もそう。でも、クメイルの舞台見てても、単なるパキスタンの紹介にしか思えなかったのが残念だった・・・

 シカゴからNYへ。ウーバーがシカゴの生活に根付いていたようだったし、パキスタンでもインドと同じくクリケットが人気競技。このクリケットは、世界の中でもサッカーに次いで2位の競技人口を誇ることもついでに覚えておこう♪

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kossy

4.5ハッピー♪

2020年4月8日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

とても幸せな気分にさせてもらった✨

出演者それぞれの気持ちがわかり(実話だからか)色々な出来事に一喜一憂。

ふたりの親が子を思う気持ちが素敵💕
家族っていいね☺

この映画に出逢えた事に感謝😃

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R♪

4.0パキスタンからの移民

2020年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

パキスタンからアメリカにやって来た移民一族の青年が主人公で、本人が演じている。
信仰心もなく、家族に合わせているだけだったが、白人の恋人ができ嘘に拍車がかかる。
恋人が難病にかかり昏睡状態になり、恋人の両親と会うことで自分自身を問い直すことに。
ロマコメの体裁を取っているが、なかなかヘビーな問題が含まれている。

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いやよセブン

3.0実話だがしかし

2020年2月4日
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あまり響かなかったのは何故だろう
素晴らしい主人公に素晴らしいストーリーであるはずなのに
きっとこの先思い出すこともないかもしれない

たぶんあまりにも厚い壁があるわりに、さらっとした演出とか、突然の出会いに突然の病気
ついていけなかったわたいがいたのだな…

しかし、主人公&義理のママの関係は最高だったし、(パパもママも最高すき憧れる大人)
ゾーイカザンはやっぱり魅力的だね、もうちょいクレイジー要素あっても良かったけどね

本人が演じちゃうのはすごいよなあ。

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JYARI

4.5映画「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」と見比べよう

2020年1月21日
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明るく楽しいラブコメ。
でも、人種、宗教、移民といった、トランプ時代にピッタリな問題を、観客に突きつける。

日本でも他人事じゃなくて、近年外国人が増えてきているので、本作と同様なコトは日常的に起きてるんだと思う。たまたま私の半径10メートルで起きてないだけで。

つまり、本作の魅力・見どころは、ヒロインのゾーイ・カザンが可愛い、ということ。
いわゆる「美女」とは違い、「キュート」という表現がピッタリな女優。

映画「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」と系統は似ているが、(実話がベースで、違う人種(民族)での結婚がテーマのコメディ)
本作の方が好み。だってヒロインが可愛いから。

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みっく

4.5【パキスタン出身の男性コメディアンとアメリカ人女性のカップルが、結婚に向けて文化の違いによる数々の障壁を乗り越えていく様をリアリティ感たっぷりに描き出す】

2019年11月7日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

 ”パキスタン出身の男性コメディアン、クメイル・ナンジアニとアメリカ人女性のカップルが、結婚に向けて文化の違いによる数々の障壁を乗り越えていく実話をもとに描いたコメディドラマ”

 とあるが、その通りに面白かったなあ。

 アメリカに住んでいても、自分たちの厳格なイスラム教徒としての生き方を踏襲するクメイルの両親は彼に次々とパキスタン女性の見合い写真を持ってくる。両親は、クメイルはパキスタン女性と結婚すると固く信じている。
 だが、クメイルはジョークの波長が合うアメリカの女性エミリーに惹かれていた・・。

 設定は良くあるパターンだし、エミリーが突然重病にかかってしまい昏睡状態になるとか、かなり強引なストーリー展開もあるが、ぐいっと物語に引き込まれた作品。

 エミリーを演じたゾーイ・カザンの素朴で可愛らしい女性感を出した演技が印象的だったなあ。
 (実際の彼女は戯曲家、脚本家、制作もやってのける才女である。ポール・ダノ君、大切にするようにね。)

<現代アメリカの多国籍な人々が暮らす中、実際に起こっているだろう問題を軽やかな笑いとともに描き出した作品>

<2018年2月23日 劇場にて鑑賞>

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NOBU