望郷

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望郷

解説

人気作家・湊かなえの1つの島を舞台にした全6編から構成される短編集「望郷」から、「夢の国」「光の航路」の2編を貫地谷しほりと大東駿介の主演で映画化。しきたりを重んじる家庭に育ち、島で故郷に縛られる生活をしていた夢都子は、大人になり幸せな家庭を築いていた。そんな中、子どもの頃から自由の象徴として憧れていた本土にある「ドリームランド」が今年で閉園することを知り、彼女がずっと思い続けていたことを語り始める。一方、転任のため9年ぶりに本土から故郷の島へ帰ってきた航のもとに、1人の男性が訪ねてくる。教師をしていた父の教え子を名乗る畑野の話から、航は父の本当の姿を知ることとなる。「夢の国」パートの主人公・夢都子役を貫地谷、「光の航路」パートの主人公・航役を大東がそれぞれ演じる。監督は「ディアーディアー」「ハローグッバイ」の菊地健雄。

2017年製作/112分/G/日本
配給:エイベックス・デジタル
劇場公開日:2017年9月16日

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映画レビュー

3.5雲間から少しずつ光さすに構成に魅せられる

2017年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

湊かなえの原作小説をどのように映画化すべきかという方向性は、これまでに各監督によって様々なアプローチが選択されてきた。その点、本作『望郷』は瀬戸内海に浮かぶ島を舞台に、大人になった主人公たちが過去の記憶を遡りながら今を生きる手がかりを得るという、監督にとっても時間軸を巧みに操る、ある種の熟練さを求められる内容と言える。その点、ジャンルは全く異なるのだが、菊地監督は『ディアーディアー』で故郷にて再会する3兄妹の物語をコミカルかつ陰影深く描き出した逸材。ここでの手腕が形を変えて『望郷』にも活かされているのがありありと見て取れるし、全編にわたってやや重苦しい空気がはりつめる中、少しずつ雲間から光が差してくる構成は、この旅路の果てに救いを求める観客の心を裏切らない。これらの巧さと時折ハッとさせる演出の数々も、菊地監督が過去に瀬々、黒沢を始め名匠の助監督を務めていたと聞けば納得である。

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牛津厚信

4.0驚くほどいい映画だった

2017年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

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みゃん

3.0ひとつにまとめられなかったかな?

2017年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

役者陣の演技には惹かれるのだけど、ふたつの物語に分かれているせいで、エピソードが希薄に思えてしまった。うまくひとつにまとめた方がストーリーに深みを持たせられたのではないかと残念に思った。
それに、タイトルの「望郷」が、ストーリーにあわない。

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栗太郎

5.02017年度ベストムービー!

2017年10月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

2つめのエピソードにたまらなくなりました(涙)

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stoneage