寝ても覚めてものレビュー・感想・評価
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ヒロインに魅力が無い。
一目惚れした彼氏が謎の失踪を遂げて数年後、そっくりな男性と出会い話は進んで行くのだが、昔の彼氏がひょっこり芸能人になって現れて・・・・。
東出昌大、瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉と今輝く若手演技派俳優を揃えて映画的には面白い部分はある。
後半のやりたい事も分かる。
しかし、ピンと来ない部分が一つある。
ヒロインの存在である。演技が下手過ぎて敢えて名前は書かない。
東出昌大をふり向かせる様なヒロインに見えないのである。
これがかなり若いながら秘めた魅力の持主が演じたならば話が別だが、もう論外。
素人が作品にポツンと1人いる様なものである。
これでは出会い頭運命的だと思いキスなんか出来ない。
後半の面白さも伝わって来ない。
何故平凡な彼女なのだろう?そう言う設定だからと言うのならば作品自体が疑問になる。そんなんじゃお客さん観ないだろう?と。ひねくれ作品にしか観えないだろう。
序盤から終盤まで違和感ありありのこの映画。
メインが秀でて無く、周りの役者が優秀って。
こんな作品初めて観た。ドーナツか?!
猫の方が上手かった。
役者の演技についてバトルしているくらいだから、主演女優にもノウハウを叩き込んで貰いたかった。
1人2役の相手男性が東出さんで無ければどうなっていた事か。
1人の悪口っぽくしか見えないレビューかもしれないが、敢えて書き残します。
印象的なシーンの連続
おっ!と思うシーンが沢山ある。
特に好きというか印象的なのが冒頭の出会いのシーン。イヤイヤイヤイヤ~(それはないっしょ)って思うんだけど、その前の写真展での双子の写真もあってか、まるで自分の片割れ、魂の片割れを見つけたかのように思えてくる。凄くいい。
いつも寄り添うように猫がいるのも心に残る。
映画というのは心に残るものだってことを体感できる作品。
割り切れないから、
観終わってみるとなかなかでした。
割り切れないから、あとにじんわり残ります。
映画の印象、12個の中から選べないタイプの作品でした。
朝子さんは表情が硬くてどうかと思ったが、そういう娘でした。
なんか野生の動物みたい。
静かに、ゆるゆる生きてる。でも猫のジンタンよりよっぽど野生的。
そう感じてからはぐっと面白く観れました、苦悩する亮平さんには申し訳ないけど。
まぁ、周りはたいへんですよ、最後の二人の佇まいが生々しいです。
二役に挑戦している東出昌大がとても良かったです。
どちらも魅力的だけど、そうね、麦くんの登場場面は見入っちゃったです。
映像表現を学ぶ学生さんが企画した、監督をお招きした鑑賞会にて。
若い方達と監督との質疑応答も興味深かったです。
あまりの長時間にしり込みしていた「ハッピーアワー」も観てみたいです。
2019.1.27.
福山大学メディア・映像学科主催映画会
女は上書き保存、男は別名保存・・・
女は上書き保存、男は別名保存と
よく言われますが、上書きなんてできないし、
別名でも保存でも、うまく言い表せない。
そんな0と1で変換できない話しでした。
どぶネズミが美しい、が一周回ってきた、
または
チブルスキがリヤカーを引き引き走りながら
どですかでんどですかでんと周回遅れで追い付いてきたのでしょうか。
長回しを控えて細かいカットでも、何か面白くしようとしてるのは良かった。シャイニングへのオマージュ等はどうなんだろう。
この監督は・・・
この映画を恋愛観という部分のみに焦点をあてて考えるなら、前作ハッピーアワーの時と大きな違いはないと思う。
この監督の作品は女性が理にかなっていない、男性の気持ちなどしったことか、というような女性の恋愛観が出ていると思います。例えて言うなら「突然炎のごとく」にでてたジャンヌモローのような。この映画でのジャンヌモローはその瞬間しか人を愛せず普通に浮気をするような女性を演じていましたが。
これはもう監督自身の過去にそういった恋愛観になってしまうような出来事があったとしか思えません。でないとこの映画ははっきりいって男性に喧嘩を売っているような映画です。
人間って面白い
人生初の劇場で邦画!!
いや、良かった。。。
ホント良かった。。。
日本語ならではのセリフとその声の出かたとか「人間」てゆうものをすんごい繊細に、美しくかつ現実的に強く描かれてた気がして、なんか曖昧ではっきりと全てコレっ!て決められなくて、でも時には自分の感情に任せちゃったり逆に知らない間に抑えてたりとかして人間って面白いと思った。
理性だけじゃないんだなって思った。
こんな風に動いてみたいて心の片隅で思ったことはあるけどそんなことなかなかできないよな
っていうことを朝子はしてて、とっても魅力的だった。
自分の感情を尊重したいっていうのとそれがなんかうまくいかなくなったり逆に抑えつけちゃってそれが暴走したりとか1番人間っぽくて素敵だったしワクワクしたし刺激的だったなぁ
セリフ一つ一つが雫みたいでしかも濃度がたっっかいやつで!!!!
グレーな雰囲気と音楽が本当に良くて、、
観た後、もう周りのものが美しく思えて歩道橋での足音とかビルのガラスに反射してぼやけた感じの景色とか!
自分が演劇始めてから色々見方が変わってきて、、やっぱり自分がやってみないとわかんないことがあるんだなと、最近はほぼ上手いなぁ上手いなぁって思っちゃう(上手いなあていうポイントは違うんだけど)
東出さん、麦と亮平の2人の間のオーラが全然違う!!日本語の良さっていうのを最大限に引き出せてる感じの喋り方!
唐田さんもすっごいな!話してない時の表情といい、目が良い!!
ボソって喋る感じもホントスキ!画作りが素晴らしく良い
こういった邦画なら観てみようかなと。
そして、ジンタンがいちいち可愛い🤣
田中美佐子さん!
原作未読です。
ストーリーはおおよそ想像できましたが、関西弁、猫、地酒等がこの映画の魅力アップにつながったと勝手に感じ入っています。TVドラマならばドロドロになるところでしょうが、そうしないところが監督の偉大さでしょうか!
ものすごく個人的ですが、田中美佐子さん今でも変わらず大好きです!!!
<原作読みました。個人的感覚ですが、映像に一票差し上げます>
寝ても覚めても、タイトルの意味が1つじゃないと気がついた。それくら...
寝ても覚めても、タイトルの意味が1つじゃないと気がついた。それくらいに複雑だった皆の感情。
亮平の包み込む様な優しさの理由を知るだけで、胸がチクチクしてしまう。
優しさも、抑えられない感情も、ズルさも、全て受け入れる寛容な信頼を持てるのか?自分に問う様な気分になった。
タイトルなし
この映画は今年ずっと観たかった映画。東出くんが一人二役。麦と亮平のギャップがたまらない...。ストーリーもミステリアスな感じで後半の衝撃的な展開にも魅了されました。是非、東出くんが日本アカデミー賞を受賞することを願っている。作品賞と。
大至急 猫に会いたくなりました。
宣伝ポスターのキャッチフレーズ”愛に逆らえない”という言葉のままの作品でした。
東出昌大さんの1人2役、一方は無機質で掴みどころのない不思議な存在、一方は人情味あふれる好青年。まったく同じ顔なのにまったく違う魂を持つ存在なのだと感じさせる演技(演出?)がとても良かったと思いました。
主人公の女性はとても不器用な存在。強い自己嫌悪が自己愛であることの裏返しであることを認めたうえで他人を傷付け自分を破滅に向かわせる。そして人を傷付けた事を承知の上でさらにエゴを通す。一歩間違えれば犯罪にも手を染めるタイプの人なのではないかと狂気すら感じました。でも、彼女が全力で彼を追いかけるシーンで雨上がりの太陽光も彼を追いかけ、ついには彼の背中を射す映像に、危うさを超え美しさすら感じさせられました。
この作品、彼女の存在に不快感を示す方も多いのではないかと思います。観てスッキリするタイプの作品かというと、そういうのでもないのかな、、と。わたしももう一度観たかというと、もういいかなぁという感じです。ただ、自分のエゴと社会との折り合いの付け方であったり愛情表現の難しさを感じた作品であり、演出によってそれは美しくみせることもできるのかと気付かされた作品でもありました。結果、観て良かったです。
癒しポイントとして、猫の存在。鑑賞後、とりあえず猫に抱き着きたくなりました。
対極の共存
初・濱口作品鑑賞。
日常のリアルな感覚と、非日常のフィクションが絶妙な感じで混ざってて不思議な感覚。
ありそうなラブストーリーなようで、ない感覚。
ロマンティックと残酷さ。
緊迫した空気と、フッと笑える雰囲気。
唐田さんのふんわりさと激しさ。
東出さん演じる2役の誠実さと身勝手さ。
これからも濱口作品も観ていきたいです。
唐田えりかさんだけ収穫
地方のDQNの集まる(パチンコ、スーパー銭湯、ゲーセンなどが複合的にある)タバコ臭いシネコンで観ました。ジャージ上下のガラの悪い主婦が「だから、生活保護課で聞きゃーいいの!」とか大声でスマホで話してるような場所です。
映画館の待合ロビーも閑散として暇そうな老人がソファーに座り込んでるような。店員ももちろんやる気なし。
私がこの作品を観たスクリーンも私を含めて2人しか観客がいませんでした(笑)
普段なら近くに大手シネコンもありますし、こんな負の空気の漂う場所には近づかないのですが、都内でもほとんど上映が終了してしまっていたため仕方なくそこで観ました。
結論から言うと他の方も仰ってましたが、「ファンタジーなのか?」です。
ヒロインのふわふわ・支離滅裂さといい、失踪した大阪時代の彼氏といい、まったく現実感がありません。
2人の出会い、一目惚れの仕方だってまるで少女漫画のようです(笑)
なのでツッコミどころや、違和感、矛盾はたくさんありますがファンタジーの現実的な揚げ足取りをしても意味がないのでやめておきます。
ラストのキテレツ具合といい、この作品の原作小説がかなり酷評なのも納得してしまった。
麦(バク)との再会の仕方、ファンタジーとはいえなんか笑ってしまった。
被災地が出てきたので麦の失踪が何か震災と関係でもあるのかなと思ったけどそうでもないよう。父親だかが北海道にいるとか言ってたので何かしら関係があるのかな。
マルコ君が麦本人でそこに何か仕掛けがあるのかな震災と関係あるのかなとか途中まで少し思ってましたがそんなミステリー的な謎解きも何もなし。
この辺を突き出すと「ファンタジーなので」で終わってしまうので重ねていいますがやめておきます(笑)
中途半端に震災や被災地絡めるなや!何がいいたいねん!て感じです。
後から気づきましたが2人で北海道らしき場所をバイクでツーリングしていて事故ってるにもかかわらず抱き合ってキスするシーンがありますがあの時点で麦は亡くなっていたのではないか?というよりも大阪の写真の個展会場で出会った時にすでにこの世のものではなかったのではないか?だから朝子を連れ去る時も行き先が黄泉の国である「北海道」だったのではないかか?朝子が思い直して引き返した場所、つまり被災地があの世とこの世の狭間にある場所ということか、、、そういう比喩表現なのか?
ファンタジーなので深読みしたらどうとでも解釈できてしまいますね。
まさにヒロインがずっと夢を見ていたようなと言っていたが、筋ジストロフィーで生死の狭間にいる彼の脳の中とも一致するような、、
まさか夢オチとまではいかないがすべて生と死を表す比喩としての表現だったのかと。
あの、汚くてきれいな大阪の川もそれを表しているのかな?あの河原は彼岸ということなのか。
でも、それなら彼女の周りにいた人たちは何なんだ?ということになってしまいますよね(笑)全部、比喩としての表現のための装置であるファンタジーなんだと言われてしまえはこれまたそれまでなんですよね(笑)
まぁ、そういうタイプの映画なので深追いしても意味ないかな。
筋ジストロフィーになってしまった彼は最近見た「ここは退屈迎えに来て」に出てたシンポ君だね。彼は何のための役だったのかな。田中美佐子も。と思ったがそう解釈すればある程度合点が行く。
ドリフ世代には懐かしい方も出ておられますね!お元気そうで何よりです。
この映画の収穫は唐田えりかさんの可愛らしさ、透明感、男が好きな「ちょうど良く地味でおとなしい順々な」子の役が魅力的で似合ってたということです。女性には嫌われるでしょうけど(笑)
私も大阪に住んでいたことがありますがお付き合いしていたのはヒロインのタイプではなくシンガポール人と結婚した子の役のようなコテコテの上沼恵美子みたいな大阪弁の方でした。ふわふわした透明感のある柔らかいキャラクターの大阪の子とお付き合いしてみたかったものです。
唐田さんの次回作は追ってみようと思います。
でも韓流アイドル(男の方)が大好きと聞いて失望しました。美脚を出して踊ってくれたら見直します。
濱口竜介監督
とても素晴らしい感性の監督だと思います。稀有な才能。
絶妙なリズムと機微。
映画自体は本当にとても良かった。終盤にかけてが特に!
東出さんと唐田さんのお芝居が引っかかるのがちょっとだけ残念。
でも確かにこの二人の味だから成立した映画なので、、非常に評価が難しい!
この1作だけで判断できないので、濱口監督の次回作も絶対に観に行く。
素晴らしいシーン続出の傑作
いい邦画を観ると、日本人に生まれてよかったな、と思う。
この映画、このセリフ、この演技を、母語で観られてよかったなあ、と。
初め、主人公の朝子(唐田えりか)の口数は少ないし、感情の起伏も見せない、淡々とした=退屈な映画だなあ、尺も長いし、どうしようかなあ、思っていた。
だが、ところどころで素晴らしいシーンが入ってくる。
序盤では、朝子とルームメイトが住む家を、朝子に想いを寄せる亮平(東出昌大)と彼の同僚の串橋(瀬戸康史)が訪ねるシーン。
ルームメイトは演劇をしていて、ビデオで自分の舞台を見せる。その演技を巡って、ルームメイトと串橋の間に諍いが起こる。
きっかけになったのは串橋なのだが、登場人物たちにも観ているほうにも理由は判らない。
映画はそこから、その謎を明らかにしつつ、険悪化した諍いを収めていく。
観ているほうも、持っている情報は登場人物たちと同じだ。戸惑い、緊張感、感情の流れ、主導権の推移などが見事に描かれ、その「場の変化」に連れて、こちらの気持ちも揺さぶられていく。
この辺りから、本作を観る姿勢は変わっていった。そう、この後、心を揺さぶるシーンがいくつも出てくるのだ。
皿洗いの会話、昔の友人のお母さん、公園で手を振るシーンなど、見所が多く、たっぷり楽しめる。
テーマは選択、だろう。
ラストシーンも主人公たちの選択の場面だ。
そして未来は、その視点によって変わる。
ラスト、同じものを見て、男女で感じ方が180度異なるセリフは雄弁だ。
水べり、車の助手席、キッチンなど、同じモチーフを繰り返し描き、登場人物たちの関係性の変化を際立たせる演出も巧み。
傑作。
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