劇場公開日 2018年9月1日

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「嗚呼、麗しの朝子」寝ても覚めても SHさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0嗚呼、麗しの朝子

2018年9月12日
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鑑賞方法:映画館

笑える

萌える

最初に朝子に恋してしまうと、もう朝子がどんな振る舞いをしようとも、無条件にすべてを受け入れてしまうような、なんか…とてもねじ曲がった作品だったような気がする。かく言う自分は、ああ麗しの朝子…と思った冒頭から、ずっと作品について引き込まれっぱなしだったし、思いのほか笑った。
絵づくりとかロケーションとか特にいいとは感じなかったけれど、脚本と配役の妙で相当楽しめた。
震災を題材にしたり、復興を題材にしたりして、何か主張すべきところがあるのかと探った。が─、これといった含みなどは捉えることができなかった。まぁ単に大勢の人を引きつける道具でしかないのかなとマイナスのイメージを待ってしまいかねないところもあったけれど、仲本工事とかの演技を見るだけでもすんごく楽しかったし、これは最高の娯楽映画だなーとしみじみ思った。
寝ても覚めても好きな人と一緒でいいよなー、当然苦しさや辛さもあるんだろうけれど、そりゃあどんなに裏切られたり信用を失ったとしても執着するよなー、なんて思ったり─。
途中、1度だけ泣いたところがある。それはどこかは言わないけれど、そこが過ぎて展開が変わり─、くっそーあの涙を返せよ~なんて思ったりもした。
とにかく、かなりこの作品を楽しめたわけで、個人的には興味を失わないためのカット割りが絶妙に続くこの何とも言えない魅力的な映画にすっかりハマってしまった。

SH