「良い映画だった!」寝ても覚めても 侍JAPANさんの映画レビュー(感想・評価)
良い映画だった!
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実は冒頭の10分間は半分寝ていたのだが、いつの間にか引き込まれてしまった。
レビューは賛否両論あるみたいだけど、まあ人それぞれでしょう。私は描かれている対象よりも描き方に関心がある方で、この作品では次のような点が印象に残った。
結局何がテーマかというと、好きな男に去られた女が別の男に出会って愛し合い、しかし突然戻ってきた元の男に心が揺らぐということ(顔がそっくりなのは話を単純化しているだけ)。その揺らぎの描き方がなんとも言えない。
セリフが棒読みと感じるのは、意図的に淡々と進めることで逆に抒情性を高める効果を狙ったのではないか。劇中のチェーホフを演じるマヤはその反証として描かれている。この世界の片隅にを思い出したという人がいたが、私もそうだった。それはこの淡々とした抒情性が理由。
一番心に響いたのは、亮平と過ごした5年間の朝子の変化が明瞭かつさりげなく描かれていたこと。
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