祈りの幕が下りる時のレビュー・感想・評価
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日本映画の良作の一つ
原作は数年前に読了。映画館でも見たが改めてDVDで鑑賞した。結末も勿論知っているが、それでも何度見ても涙を流してしまう。複雑なストーリーを違和感なく時間内に纏められてて、また阿部寛や松嶋菜々子は勿論、過去の子役の演技も素晴らしく、間違いなく数ある邦画の中でも良作の一つ。これで加賀恭一郎シリーズは一区切りとの事だが、続編も出ているので今後また映像化して欲しい。
動機にこそこだわる物語
支持。
某作ほぼリメイク。
原典は終盤のアレが長く怠いが(ゆえに嫌いだ、名作らしいが)、それを適度にかわして良し。
松嶋菜々子、目を剥く激演も序盤のいつもの平板からの差異を見せて良し。
昨今の猟奇ゆえ動機無し、とはせず動機にこそこだわる物語を買う。
すごいストーリーだが暗すぎる
ドラマ、「それでも生きていく」を見て以来の暗い悲しい気持ちにさせられた。
凄まじく不幸な親子像。小日向文世のが他人になりかわり、身を隠しながら生きていく、そして娘との絆の深さ。父を愛するがゆえに首を締めて殺すシーンが悲しすぎて泣きました。阿部寛と溝端淳平が捜査にあたる刑事を好演。人間関係が絡み合いすぎてボヤッと見ていたら、よくは理解できてない。サスペンス、推理もの、として素晴らしいのだろうが、あまりに悲しく暗く残酷すぎる。僕は、ハッピーエンドの映画
じゃないと高い評価つけられないな。
悲しい話
きれいにまとまっているけど、201で博美が母親に何と言ったのか、苗村が殺されたのは事件にならなかったのか気になる
だいぶ間が空いたからどんな人間関係か忘れてしまっていたけど、まとめて観たらもっと楽しめたな
原作の方がいいのかな
事件の謎は、俺。俺なのかー
2020年11月7日
映画 #祈りの幕が下りる時 (2017年)鑑賞
#東野圭吾 原作、#阿部寛 主演の #新参者 シリーズの劇場版第2弾でシリーズ完結編のミステリードラマ
主人公 #加賀恭一郎 が事件の真相に迫る中で自らの過去とも向き合う
ベラベラ喋る阿部寛も悪くはないけど、やはり寡黙な阿部寛がいいよね
日本橋に行きたくなります。
昔は原作読んでから映画派でしたが、こちらについては原作どころか、シリーズ物とも知らずに適当に見てしまいました。
しかし、いきなり完結編でもわかる様になっており、視聴者を置いてきぼりにされるということはなかったです。
色々細かい部分ツッコミを入れたくなるところはありますが、その辺をあまり気にせず見たらなかなか楽しめましたし、日本橋巡りしたくなりました。
割り箸で殺害するところについては全くあり得ないとまではいかないけどかなり厳しいかと。
大人同士ならもう少し説得力あったかも。
そもそも割り箸である必要はあったのかも。
などと思ってしまいました。
たまたま割り方失敗した尖った割り箸だったかも?
でも少なくとも刺して即死は無さそうだから、かなり運良く殺せたとしても少なくとも無傷では済まない。
そして最終的には結局お父さんが一番足枷だった様に思えました。
加賀恭一郎の完璧な完結編
とても良かった。
ドラマの新参者のファンでまさか映画で完結編をやってるとは知らなくて、今ごろ観ました。
ドラマから何年経ったでしょうか。
こんなキャラいた!こんな関係性だったなと
思い出しつつ観ましたが、
謎めいた加賀恭一郎の境遇と生い立ちが分かる
納得の完結編だったと思います。
ドラマ盤映画を通して、加賀恭一郎と家族の話だったなと
思いました。
それにしても東野圭吾と言う人はどうやってこんな面白い
話しをわんさか思いつくのでしょう?
そして阿部寛は顔面のアップが何秒ももつ男前だな…
高評価の割には...
シリーズと知らず評価が高かったので初めて観ました。
個人的にはあまり面白かったと感じませんでした。
ネタバレあり気になったところ↓
・首に割り箸刺して人を殺せるのか?
・ミッチーの老けた顔のメイクが雑過ぎる
・ホテルでミッチー殺して捕まらないの凄すぎ
・人物相関図が複雑過ぎる
タイトルが絶妙
主要人物はもちろん脇の配役にも隙がなく完璧でした。
幼少期を演じられた桜田淳子ひよりさんと小日向さんの涙の掛け合いはもう胸が苦しくなって涙が止まりませんでした。
きっとこの映画を見た方々の中でこの親子の幸せを祈った人は少なくないと思います。
結末が辛すぎましたが、お父ちゃんにも短い間だったかもしれないけど良い人に出会えた事が救いだったのかな……
日本映画に鬼才は不要
場面転換で俯瞰になり景勝がぐわーっと寄ったり引いたり流れたりします。それが何度もあります。きれいな景色で、きれいなパンです。
撮影に腐心しています。40年の歳月を往き来する伊藤蘭や山崎努や烏丸せつこの顔のエフェクトにそれがしのばれます。伊藤蘭がまるで竹内結子のように見えます。
メイキャップなのか特殊撮影なのかは不明ですが「時代」が観る者を惹きつけます。
観る者の年齢に呼応して役者の実年齢とは違う姿が興味深いのです。
それが小説では得られないノスタルジアを呼び覚まします。
時間が過去と現在をまたぐのと同様に場所も東西をまたぎます。
日本橋、琵琶湖、女川原発。
紀行を見るような楽しさと一瞬の場面転換で訪れる心地よさ。
行く先々で広々した景色がぐわーっとパンします。
そのシーナリーに身を委ねながら松本清張のように緊迫した筋が展開していきます。
つながるとは思えない事件から巡り巡って加賀(阿部寛)にたどり着くまで、ほとんど息つく暇もありません。見事な演出でした。
松宮(溝端淳平)が訪れた浅居(松嶋菜々子)の仕事場で偶然一枚の写真を目撃します。スローモーションになり写真にズーム。かぶるナレーション「ひとはうそをつく、じぶんをまもるため、だれかをまもるため……」
寄った写真には加賀と浅居が並んで写り、背景には日の丸、そこへタイトル。
このロールは思わずうめいてしまったほど鮮やかでした。
松嶋菜々子の、追い詰められたとき、憎悪にかられたときの顔面神経痛のような顔芸は圧巻です。演技を意識して見たことのない女優でしたが、その凄みに気付かなかったのは浅はかでした。
中盤を過ぎると、過去へ飛んで種明かしの真相が語られます。
愁嘆場と悲愴なオーケストラが続き、やや暑苦しさがありました。
独立し完結する映画ですがシリーズの軽さと笑いも併せ持っています。
加賀が名店に並ぶと、いつも直前で品切れになります。それが阿部寛の高身長とローマ顔によって滑稽な絵になるのですが、誰一人阿部寛を意識していない巧みなロケでした。
どこにいたとしても目立つはずの阿部寛に誰も見向きもしないのが、かえって笑える絵になっているのと同時に、人形町明治座通り甘酒横丁小伝馬町水天宮……下町に通じた加賀が、あたかも柴又の寅次郎のように界隈に馴染んでいる様子にほっこりできます。
TVで長いキャリアを持つ監督のようですが、現場で培われた野村芳太郎のような仕事ぶりを観て、日本映画に鬼才は要らないと思いました。日本映画に必要なのは、個性やアートではなく職人です。──つくづく、そう感じた映画でした。
ドラマシリーズの映画化とは思えない出来
福澤克雄監督は映像作家としてはずさない。自分はドラマシリーズもファンであるためハードルは自然と上がってしまってるがその上をいく。東野圭吾ミステリーの映像化の中で金字塔と言ってもいいだろう。加賀と松宮のコンビもドラマファンの私はたまらない。今まで封印されていた阿部寛演じる加賀の生い立ちがわかるのが今作のミソでもある。シリーズには出てない舞台演出家役の松嶋菜々子とその父役小日向文世の二人の芝居がこの作品を光らせた。キャッチーなJUJUの主題歌も含め完成度の高い名作と断言したい。シリーズを観ていない人も満足できる珠玉の一作とも言っておこう。
岸辺を歩く姿
父と娘が苦労して逃避行。「砂の器」を思い出した。シチュエーションも結末もちょっと違うけど、親子の愛情は共通。
さらに、主人公加賀の母と絡み、何かを背負った二つの家族が重なり合う。加賀ともどもすっきりとしたが、しんみりとした幕切れだった。
映画だから仕方ないけど、あっさりと「だから日本橋から離れなかった」というセリフはもっと後ろまで取っておきたかった。やや興ざめ感あり。
もっと評価されてもよい
■好きなところ
安定の可愛さ。松嶋菜々子さま。
映像美。母親のアパートの再現から、松嶋菜々子の家の壁面まで、すべて。
安定の東野圭吾ワールド。殺人に説得力がある。
■嫌いなところ
過小評価されてるところ。
刑事ドラマのジャンルになってしまい、評価が低く見られる感じがする。実際には相当な作り込みがされている。かなり複雑な内容を、ここまでわかりやすく映像化した監督、素晴らしいと思う。映像美も素晴らしい。
阿部寛の声。
子を捨てる親
東京で発見された死体をきっかけに、複雑にからみあった人間関係が紐解かれていく。
東野圭吾原作の作品は、人間の心理が研究されていて、突拍子もないトリックやキャラ変がなく、とても安心できる。でも子供と縁を切らざるを得なくなった親ほど、悲しいものはない。
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