累 かさねのレビュー・感想・評価
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二人の演技力と舞台設定にゾクゾク
芳根さんが好きで見に行きましたが、「良い子」イメージが多い太鳳ちゃんにはダンスしか期待していませんでした。
元々「顔の美醜」「演技力の優劣」が原作で描かれてましたし、芳根さんが喰うのかなと。
だけど太鳳ちゃん、凄い!魅入りました!
ダンスが上手い!ゾクゾクしました!
そして二人の女同士のぶつかり合い、駆け引き。
太鳳ちゃんの新境地かも。
見せ場が必然と太鳳ちゃんの方が多いので、活躍が目立つのは致し方有りませんが、芳根さんの演技の明暗も良かった。
そして、舞台演出が良かった~!バックヤード感も。
これは映画館で観るべき!!
オススメです!
まるで一つの舞台を観たかのような。
原作のファンで観るのを楽しみにしておりました。
結果は期待を大きく上回りました。
特に、W主演の一人、土屋太鳳さんに対する今までのイメージは、正直あまり演技の上手い女優さんだとは思っておりませんでした。
清純派の役どころが多くあまり面白い女優さんではないと思っておりました。
しかし、この映画ではそれがいい意味で一転!!
息を飲む演技でした。
素晴らしすぎて見入ってしまい、気がつくとここは、映画館ではなく、まるで舞台を観にきたのかという感覚になっておりました。
これは、土屋太鳳さんの代表作になるのではないでしょうか。
観終わった後も、心に残る、いい意味で精神的にヤラレました。
また、累に関しては、原作では傷だけではなく、とても外見の醜い女性として、描かれていたので
もう一人の主演の芳根京子さんですと、美人すぎるので、原作とはかなりイメージが変わりましたが
そこを全く違和感を感じさせなかったのは、芳根京子さんの演技の素晴らしさがあったからだと思います。
これは、正直DVDでもいいかな〜くらいの考えでしたが、とんでもない!!まさに、映画館で観る映画でした!
むしろ、ひとつの舞台を1800円で観られたので、とてもお得な気分でした。
素晴らしき日本の役者たちに感謝です。
主演女優2人が最高!30代女優でも観てみたい!
主演女優2人が演技上手!それだけで魅了させられるが、舞台「サロメ」と掛けた演出はかっこよかった!
ニナと累の人物像がよく活かされてて、見事に2人が入れ代わってる。骨の髄までニナと累の人物を感じて演じてるのが伝わってきた。
浅野忠信も相変わらず良かった。
原作ファンも多い作品で実写化?このキャスティング?という感じではあったが、今は土屋太鳳しかできないかもしれないと思えたし、その隣で上手く演じきれる芳根京子がいて、良かったと思う。
宣伝でキスしまくりとかやってたけど、いい意味でいやらしさもなく、映画のネガキャンなのでは?
後半の舞台「サロメ」上演しながらの演出はすごくカッコよかった。東宝でなくインディーズ系の制作や配給で、30歳女優とかでもやっても別の不気味さがでて面白くなるのではないかと思った。
ニナは考えちゃうけど、累は池脇千鶴。
凄まじい演技力。
主人公2人の演技力が凄まじくてずっと観ていられます。
芳根京子ちゃんも、もちろん良かったのですが、特に土屋太鳳ちゃんの踊りは圧巻でした。映画ごしではなくて本当に舞台を観てるかのようでした。
見た目の美醜について悲しいくらい描かれていました。
やはりほとんどの人が外見に目がいきがちな中で、中身を見てくれる存在として関ジャニの横山くん演じる若手演出家が登場していましたが、登場シーンが少ないにも関わらず終わった後印象に残ってました。実際外見を一切気にしないない人なんてまれなんでしょうけど。
Aimerさんの主題歌も作品に合っててとても良かったです。
とにかく!陰と陽と言いますか、全く対照的な2人を1人2役ずつ(いや、2人1役という方が正しいのか??)見事に演じきってました。
とりあえず観てほしい!!!(笑)
ゾクッとした
人間が持つ底無しの欲望。「偽物が本物を越える瞬間」とは。
【賛否両論チェック】
賛:次第に露になっていく人間の欲望や愛憎を、演者さん達が見事な怪演で体現している。劇中劇や主題歌とのマッチも見事。
否:設定や展開は結構強引で、かなり無理もある。
お互いの目的のために、顔を入れ替え始めたニナと累。しかし累の才能がニナとして開花し始めた時、次第に2人が持つ愛憎と欲望が露になってくる様に、人間が持つ本性の浅ましさが如実に表れていくようです。
そしてやはり何といっても、土屋太鳳さんと芳根京子さんの怪演が見事です。顔が入れ替わった後の仕草や言葉使い、ふとした表情に至るまで、何も説明されなくても、観ていて
「あ、今は入れ替わってるんだな。」
と、すぐに感じ取ることが出来ます。
ラストは劇中で演じられる「サロメ」と面影が巧みに重なる部分があり、その辺にも演出の妙が感じられます。また、Aimerさんの主題歌「Brack Bird」も、作品の世界観に見事にマッチしていて、思わず聴き入ってしまいます。
よくよく考えるとツッコみどころも多そうですが、2人のヒロインが織り成す妖しげなミステリーを、是非ご覧になってみて下さい。
「人は見た目より中身」とは本当か
これは面白かった〜
最後の方は、どうなるのかと、ドキドキしながら観てた
顔は美しくても大根女優のニナ(土屋太鳳)と、顔に大きな傷があるけど演技の天才の累(かさね)(芳根京子)
累は「キスをすると顔が入れ替わる」という、不思議な口紅を持っていて…
人の劣等感や嫉妬は、醜い感情だとよく言われるけれど、本当にそうだろうか
もしも、自分よりも優れていて、なんでも持っている人が目の前にいたら、誰もが劣等感を持ち、嫉妬するのではないだろうか
そして「人間は見た目よりも中身だ」とよく言うけれど、それは本当だろうか
そんなものは、みんな気休めのためのキレイゴトなんじゃないのか
という、これは、人間の感情の最もドロドロしたところにスポットライトを当てて描いた作品だった
ニナは、顔が美しいけれど演技ができず、それでもチヤホヤされて生きてきたせいか、優越感の塊で、人を見下して生きている
一方、顔に大きな傷がある累は、その見た目のせいで、劣等感がひどく、下を向いて生きてきた
しかし、演技をさせると、たちまち天才的な能力を発揮する
そんな二人を見ていて思ったのは、
生きていく上で、自信を持つことは大切だけど、持ち過ぎると、それは優越感となって、人格を破壊してしまう
また、劣等感というのは、共感力を強くし、心を豊かにする一面があるけれど、自分を卑下しすぎると、劣等感となって、これまた人格を破壊してしまう
その中で恐ろしいのは、人の優越感というものは天井知らずで、
一度、その「旨み」を知ってしまうと、二度とそこから離れたくなくなり
その位置をキープするために、どんなことでもしてしまうのだ
一度大きな権力を握った人間は、その位置にしがみつくために、どんなことでもしてしまうという、浅ましい姿を見たことはないだろうか
それが、とても分かりやすい「天井知らずの優越感」の一例である
そんな優越感を持った人の心の移り変わりを、この映画ではチェーホフの「カモメ」と、オスカー・ワイルドの「サロメ」をモチーフに描いていて(劇中に説明があるので、予備知識は不要)、そこがまたお見事だった
ということは、優越感も、劣等感も、嫉妬も、自信も、何事も適度なのが良いのだろう
しかし、適度っていうのがどの程度なのか、自分では分からないから、この映画を恐ろしく感じるのだ
もしも、自分が劣等感の塊だと思う人がいたら、この映画を観ると良いと思う
きっと、累の気持ちがわかるはずだ
女優二人の演技を堪能
キスで顔が入れ替わるという荒唐無稽な下手をすれば、SFX頼みの陳腐な作品に陥りかねない背景設定にも関わらず、ストーリーにも頼らずにどんどん惹き込まれていく二人の演技力には、脱帽です。
正直、土屋太鳳、芳根京子をなめてました。
ここまで見事に演じきれるとは。
こういった設定は、少し油断するとわざとらしさが際立ってしまい勝ちなのですが、全くそんなことなく、見事に入れ替わりも自然に演じきっていました。
少し力が入りすぎていたところが見られた浅野忠信の演技が大根に見えるほど!
他の皆さんの批判を厭わずに敢えて注文をつけるとすれば、最後のクライマックスのところの土屋太鳳のセリフがもうほんの僅かにゆっくり目であれば、更に完璧だったように は思いましたが、ここは、あの演技を見せられると、監督さんも判断難しいところだったんじゃないかと思います。妥協して欲しくはなかったけど。。。
素人が勝手なこと言いましたが、演技派女優好きの私が好きな女優として二人とも刻み込まれました。
若手2人の演技力に感服
心待ちにしてました。
土屋太鳳、芳根京子。
まじめで毒のない役が多かったふたりでしたが、
女優としての底力を見せられました。
累になったニナ。
ニナになった累。
土屋太鳳が累になったとき、
芳根京子に見える
芳根京子がニナになったとき
土屋太鳳に見える。
素晴らしい演技力。
まじめで演技が好き
一生懸命なふたり。
エンドロールで主役としてふたりの名前が並んでいるのを見て、
ファンとしてジーンとしました。
期待してなかったけど、充分に楽しめた。
好演
予告で見て気になったので鑑賞
1人2役 × 1人2役
・主演二人共に見事に1人2役を演じきっている。二人合わせた4役全てが全然違和感を感じない。途中4人の中の誰なのか分からなくなるくらい二人共に役に成りきっていて、ドキドキしながら観賞した。
・終盤の土屋さんの劇中劇シーンが圧巻で魅了された。
・主演二人はもちろん物凄く素晴らしいですが、二人のポテンシャルをここまで引き出された監督や共演者や関係者の方々にもリスペクトした。
・途中少しストーリーに無理矢理な感じを受けたのは否めない…。
朝ドラ女優の宣材映画^^;;;
"まれ"と"べっぴんさん"朝ドラヒロインの共演
この作品もインスタで、太鳳ちゃんが、長文でメッチャ記事してたし(笑)
2人の女優スキルが試されてるような作品で、精神的にも精魂尽きるくらい大変だったでしょうね。
キスすると顔が入れ替わる(^^;変身ヒーロー級にあり得ないけど・・・
本来は、片方はもっと冴えないブサイクじゃないと成立しない気がした。
今の整形技術なら元女優の子が、あの傷を治さず放置してるはずがないしね。
それと、2人の輪郭以外の顔のパーツが、あまりにも似すぎてる^^;;;
設定的に、離れ離れの二卵性双子・・・
一人には火傷の跡か整形してもなおらないアザがあるとかの方が、違和感なかったかも!?
で、最後コレからどうなるの!?って感じで終わった。。。。
漫画のラストが気になるやん(^◇^;)
連ドラで、バブル時代のジェットコースター風にワンクールやった方が、もっと話題になって2人の演技合戦も面白かったかも!?
☆3.2
広告に騙されずとにかく見て
累役が美人じゃ話が違う、ただの女の嫉妬バトルか…という前提を覆す深い内容になっています。結論から言ってめちゃくちゃ面白い!!
開始10分ぐらいはクソ映画臭がすごくて、見に来たのを軽く後悔したのですが後半物凄い勢いで引き込まれました。物語のラストシーンを見て、ああこれを見せるために物語の前半は必要だったんだ……と腑に落ちる感じでした。伏線というより対比というか…。
私は、美人が累を演じること+尺の都合上過去のエピソードが削られること=劣等感を描ききれないのでは? と懸念していたのですが、「別の人間に成る、奪うことへの異常な執着」に絞り、それを演技で表現することで乗り越えたように感じます。そこに実写化の意味を感じました。光を描いて影を魅せるような方法を取ったわけです。
土屋太鳳さんと芳根京子さんによる演技の見どころは、ふたりが顔を入れ替えながらどう変化していくか。累とニナを行き来しながら演じる怪演でした。ふたりの演技は後半に一気に加速していきます。
私は、見て終わってしばらくしてから一気に面白さがやって来た、みたいな感じでした。終盤はゾクゾクが止まらなかったです。一旦落ち着いて物語を思い返して、後味を増幅させていく最中にふたりの演技のレベルの高さを思い知りました。二回目の方がより楽しめる映画かも?
繰り返しますが「男を巡るドロドロバトル」「とにかく相手の容姿を罵る、醜い女の争い」みたいな内容ではありません。広告の打ち方が本当に気に入らないです。映画自体はちゃんと原作の本筋を理解して作り上げているのに、宣伝が何もわかってない。
もし、原作や内容は興味があるのに宣伝がなんかなー…と思っている方がいれば、お願いだから宣伝に惑わされず見に行ってください!!と言いたいです。私は原作が好きなのに宣伝で行くか悩んだ(友人に誘われてなかったら行かなかったかも)人間なので、こんなに面白いなら見合った宣伝をしてくれよ!という気持ちでの-0.5。折角の見どころシーンも広告に邪魔された感があります。
追記
原作とイメージが違う、これを求めてたわけではない。というレビューを見かけます。これは原作テーマの「美醜」に迫れなかったこと、劣等感の重みを主軸に置いていないことが理由だと思います。美人が演じるから仕方ないよな…とは思うけれどそこが残念に感じた方もいらっしゃるようです。まあちょっとわかる。
私は累のテーマ、「美しいものへの羨望」がねじ曲がっていく様子に累らしさを感じました。こんなにも美しいものに執着する→劣等感が蓄積されていたんだな、と感じるかどうかみたいなところだと思いました。ご参考までに。
主演二人の演技合戦!
アニメを実写化しただけの…
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