サティの「パラード」

劇場公開日:

  • 予告編を見る
サティの「パラード」

解説・あらすじ

世界的アニメーション作家・山村浩二が、1917年初演のバレエ・リュスの舞台「パラード」をモチーフに描いた短編アニメーション。詩人ジャン・コクトーと画家パブロ・ピカソ、音楽家エリック・サティがバレエ・リュスのために創作した「パラード」は、サーカステントの前で3人のマネージャーと4人の演者が客寄せするという設定で演じられ、上演当時はバレエの舞台に世俗的な演芸を盛り込んだことで物議を醸した。本作では、皮肉たっぷりなエッセイを書いたことでも知られるサティの軽妙かつ深淵なテキストを散りばめながら、オランダのサックス奏者ウィレム・ブロイカー編曲・演奏による1991年録音の音源に乗せ、超現実的バレエ映像として再現。オリジナルの登場人物たちのほか、コクトーやピカソ、サティら創作者たちも登場する。世界各地の13の国際映画祭で受賞、83の映画祭で公式セレクションされた。山村監督の短編9作品を集めた「山村浩二 右目と左目でみる夢」で劇場初公開。

2016年製作/14分/日本
配給:Au Praxinoscope
劇場公開日:2017年8月5日

スタッフ・声優・キャスト

監督
アニメーション
山村浩二
音楽
エリック・サティ
文章
エリック・サティ
演奏
ウィレム・ブロイカー楽団
編曲
ウィレム・ブロイカー
全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2

(C)Yamamura Animation

映画レビュー

4.5山村浩二、あのパラードのリメイク

2025年4月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

軽業師の身のこなし。
ピカソのアルルカン。
この全身レオタードを着て自分もあのように踊れたらどんなに素晴らしいことだろう!

本作、
その生の元舞台の持つ「唯一無二の完成度」に圧倒された(のであろう)山村が、こんどは自身の持つコトバ=アニメーション手法で、新しく原作を咀嚼して、語るわけだ。

友情出演ジャン・コクトー!
美術パブロ・ピカソ!
音楽と台詞はエリック・サティ!
とんでもない惑星直列の事件が起こったものだ。

山村のアニメーションには、その元々の舞台の筋書き・成り立ちに加えて“上記の大物スタッフたち”が新たに画面に参加している。
それゆえ
いくぶん説明口調になっているのが少し惜しいし、14分尺のエリック・サティにそれらを押し込んでしまったがために、けっこう画面が忙しくなってしまうのだ。

だから、舞台をすでに知っている人たちが、リメイク版を面白がって楽しむアニメーション・・という性格かもしれない。

・・・・・・・・・・・・・

追記

YouTubeで「舞台のほうの生の映像」と比べて鑑賞すると、やはり圧倒的に舞台の勝ちだ。
=ピカソの馬が動き出す。
=ピカソの顔のキュービズムの支配人が歩く。そして
=ピカソの軽業師がキャンバスから飛び出して二人で舞う。

この二人のバレエをトピックして抜き出した動画が、震えるほどに感動的だから興味のある方は見つけてもらいたい。
⇒[ Lorca Massine: Parade (Part 3) ]
振り付けは、Léonide Massineレオニード・マッシーネとLorca Massineロルカ・マッシーネ

ダンサーは
Rebecca Bianchi: Prima Ballerina
Manuel Paruccini: Primo Ballerino

このプリモダンサーの彼の「片膝ついてのポーズ」は、ピカソのあの赤いシャツで斜めに座り、腕と脚を組んだ「軽業師」の生き写しで!
もう息を飲まずにはいられない。

ピカソの「この衣装デザインのスケッチ」がヤフオクに出ているのだが、
欲しいなぁ。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
きりん

5.0個性的で魅力的、素敵な絵。

2025年3月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

やっぱり、絵が素敵。
音楽に合わせて動く感じが面白い。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
naomi

「山村浩二 右目と左目でみる夢」シリーズ関連作品

他のユーザーは「サティの「パラード」」以外にこんな作品をCheck-inしています。